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「はい、これあげるよ」
家までちゃあぽんに送ってもらって、そこで急に言われた
「え?なにこれ?」
「のっちに振られて傷心なゆかちゃんにささやかな贈り物です」
「・・・・・・・」
なんでのっちの名前だすかな
「そんでさ・・・」
「何?」
「・・・・何でもない。じゃあね」


ちゃあぽんとバイバイして、独りで部屋に居ると、
ほんと
気持ちが、グチャグチャになる

のっちのことがまだ好き?・・・・多分、違う
あ〜ちゃんに取られたくない?・・・・否
ちゃあぽんに会いたい?・・・・そんなことはありえない、と思うけど

何というか、自分が見えない
そんな感じ
何もする気が起きなくて、ちゃあぽんからもらった袋を開けてみる・・・・
あの時見てた指輪とメガネ・・・・
ちょっとだけ、胸が痛い


次の日、のっちに呼び出された。最悪。今は、作り笑顔できない気がする
放課後の保健室。こしじま先生には(のっち曰く)先に帰ってもらった、らしい
二人で、ベッドに並んで座った。夕日がのっちのお腹あたりをオレンジにしている

「あのね、ゆかちゃん」
「ん〜?」
「これ、お土産」
のっちはニコっと笑って、小さなクッキーを差し出した
「日曜さ、あ〜ちゃんとデートしてきたんだ」
「うまくいった?」
「おかげさまで」
へへへっと照れくさそうにしているのっち
「でね・・・その、ごめんね?」
「何のこと?」
「ゆかちゃんが、色々頑張ってくれたの、のっちもちょっと位気付いてますから!」
のっちはビシッと親指を立てた・・・・
「そんで・・・ゆかちゃんにはきっと、のっちよりいい人がいるはずだから」

ああ、のっちは、気付いていたんだ。あたしの気持ちに。
「これからもずっと、のっちもあ〜ちゃんもゆかちゃんの友達だから。それだけは、ずっと、変わんないから」
「・・・・・・・・・・・・」
「ゆかちゃん?」
「・・・・あははははははは」
そうかそうか。あたしは、この場所を失うのが怖かったのか。それに気付いたらなんだか笑えてきた
「ゆ、ゆかちゃん?」
のっちが、あ〜ちゃんが、あたしの元から消えるなんて、そんなことあるわけ無いのに
「ありがとう、のっち。大好きだよ」
のっちのお腹に抱きついた
「ちょっ・・・」
「あ〜ちゃんとはもうチュウした?」
「・・・・・・まだ、です」
「練習、しとく?」
「えええええっ?!?!」

のっちに顔を近づけていくと、後ろから強い力で誰かに引き寄せられ、そのままキスされた
                    • って、ちゃ、ちゃあぽん?!






最終更新:2008年10月13日 10:49