放課後、保健室の前を通ったらゆかちゃんの声が聞こえてきた。あたしは思わず立ち止まって・・・はい。すいません。立ち聞きしてました
何より、昨日一日一緒に居て、ゆかちゃんの不安やらを1ミリも取り除けなかったのが辛かった。それを、のっちがたった一言でやってのけてしまうのはもっと嫌だった
ゆかちゃんがのっちに抱きついた時、何ともいえない感情に襲われた。強いて言葉にするなら、苦しいとかそんな感じ
ゆかちゃんの顔がのっちに近づいた時、・・・・我慢、できなかった。体が動いてた。
「ちゃ、ちゃあぽん?!」
のっちが叫んだ
「え?ちょ・・何?!」
唇を離すと、ゆかちゃんは驚いてこっちをみて言った
ここで、ちょっと理性が戻ってきた・・・・・
何やってんだあたしは!
「ごめん・・・つい」
「「つい?!」」
そりゃそうですよね。そういう反応になりますよね
「あー何と言うか・・・ごめん!!」
言って、走り出した。逃げます、すいません
大分走った。広い校舎の中で今何処に居るのかは正直分からない。空いてる教室に適当に入った
あたしが教室に入って直ぐ、誰かが近づいてくる足音。最悪だ。こんなとこ、誰かに見られるなんて
「何してるの?」
この声は・・・
「ゆかちゃん?!?!」
どうしてココが?!
「まぁ、ちゃあぽんの行動くらい、パソコン無しでも分かるから」
読心術!
「ごめん・・・」
やっぱり、謝らなきゃ
「うん」
「じゃあ、あたし帰るから」
逃げるしか、ないじゃん
歩き出そうとして、ゆかちゃんに手首を握られて動けなくなった
振り返ると、真っ赤な顔で俯くゆかちゃん・・・可愛い・・
「き・・・聞きたいこと、あるの」
「なに?」
「貰った指輪・・・」
ゆかちゃんは視線を合わせずに呟いた
「どの指にしたらいい?」
あまりに可愛くて、ああ、あたしこの人のコト好きなんだーって思った。思ったら、もう抱き締めてた
ゆかちゃんの耳元で、さっきの質問の答えを
「左手の薬指」
最終更新:2008年10月13日 10:50