◇K-side◇
『ゆかエッチしたい』
あのメールは、単なる悪戯のつもりだった。少しのっちをビックリさせようと思って送信した。
のっちの事だから『何言ってんの(笑)』みたいな感じの返事を送ってくると思ったのに、なんだか意表を突かれてビックリ。
ビックリさせようとしたら、逆にビックリさせられた。本当はのっち、したかったのかな?
この学校の生徒会室は、校長室に作りが似ている。いかにも偉い人が座る様な椅子と机が前にあって、真ん中には二人掛けソファを二つ挟んで四角いテーブル。
執行部は会長、副会長、書記、会計の四人だから、全員が座れるだけのスペースは十分に確保されていた。
机の上に散らばった資料を片付ける。他の皆は体育館の片付けだけど、ゆかはジャンケンで勝った結果、こんなに楽な仕事を与えられた。
窓から差し込む光がオレンジ色になる頃、扉が静かに開いた。そーっと中を覗き込む影。のっちだ。
「……」
黙ってゆかを見つめたかと思うと、目を逸した。のっちの白い肌がオレンジ色に輝いて綺麗だった。
「入らないの?」
「…お邪魔します」
パタン、とドアの閉まる音が部屋に響いた。
「鍵、閉めてね」
「あ…う、うん」
のっちはシッカリと鍵を閉めて、何度もちゃんと閉まってるかチェックしてる。用心深いんだね。
鍵の掛かった生徒会室、ゆかとのっちだけの秘密の空間。
ゆかはソファに座って、残りの資料を片付ける。のっちは初めて入る生徒会室に興味津津なのか、ウロウロし始めた。何しに来たの。
「ここ…座って良い?」
絶対言うと思った。一番偉い人が座りそうな皮張りの椅子。ゆかが許可を出すと、嬉しそうに座った。
「うわ〜フカフカ」
はしゃぐのっち。子供みたいだ。何がしたいんだろ。本当に何しに来たの。
「ゆかちゃんっ」
「なに?」
「のっち社長みたいじゃない?」
得意気な顔してクルクル回るのっち。もう、良い加減にしてよね。シカトしよ。
「ゆかちゃん」
「……」
「ゆかちゃんってば」
「……」
「…ごめん」
のっちの方を見ると、綺麗に眉毛を八の字にしていた。…本当、ヘタレなんだから。
ゆかは立ち上がってのっちに向かって足を進める。のっちの目の前、行儀悪いけど机にそっと腰掛け、のっちを見下ろした。
「エッチ、してくれないの?」
ゆかの呟きに、のっちの瞳の奥が大きく揺れた。
のっちは立ち上がり、ゆかの肩を掴んで後ろに押し倒した。大きな机だから、別に落ちる心配はない。少し背中が痛いけどね。
驚いていると、のっちは唇を重ねてきた。少し乱暴で荒々しいキス。こんな激しいキスは初めてだった。
角度を変えて何度も深く口付ける。頭がボーッとしてきた。
のっちの甘い息が、ゆかの口内を満たす。のっちの唾液を何度も飲み込む。舌を絡めて、優しく吸って、のっちのキスは忙しい。
「はぁ…、は…」
「ん…はぁ、はぁ…っ」
離れた唇。名残を惜しむ様にゆかとのっちの唇を銀色の糸が繋ぐ。
頬を赤く染めて、息を荒げるのっちは凄く色っぽい。ドキドキし過ぎてヤバい。
「…ゆかちゃん…っ」
のっちはゆかの首筋に顔を埋め、ペロペロと犬みたく舐めた。のっちの舌のざらついた感触と生暖かさに、体が震えた。
のっちは片手で不器用にセーラー服のボタンを外す。手が若干震えてたよ。全てを外して、ゆかの前の部分が露になる。恥ずかしい。
「、ゆかちゃん…」
「のっち…興奮…してるの…?」
「…うん、…してる…」
そう言ってのっちはゆかのブラをまくし上げた。ゆかの胸…見られてる…。
のっちは両手で、ゆかの胸にそっと触れた。何度も感触を楽しむ様に優しく揉む。
「…っ、ん…のっち…」
触れられた部分が熱い。のっちの欲に濡れた瞳が、よりゆかを興奮させた。声が漏れて、止まらない。
するとのっちは、ゆかの胸に唇を寄せた。すでに固くなった突起を口に含むと、チュッと音を立てて軽く吸った。
「あ…っ、ふ…ん」
どうしよう、声が出ちゃう。だけどのっちの舌は止まってくれない。
そしてさらに、のっちの右手がスカートの中へ入れられた。ゆかの太股を撫で、下着に触れた。
「…濡れてるよ…ゆかちゃん…っ」
乳首を甘噛みしながら言わないでよ。ゆかもう…無理。恥ずかしくて死にそう。
「…もう我慢出来ん…」
切ない表情で囁くのっち。ゆかの下着を簡単に引き剥がし、ビチャビチャに濡れたそこに指を這わせた。
「ん、や…っ!」
ピクンと体が跳ねた。ゆかの恥ずかしい液がのっちの指を汚してる。ヌルヌル動いて、自分でも驚くくらい濡れているのが分かる。
「入れる…よ…」
もうゆかが拒んでものっちは止まらない。泣き叫んでも、のっちは愛撫を止めてはくれないだろう。
それだけ、今ののっちはゆかとのエッチに夢中。
入ってきたのっちの指に、全身が痺れる様な快感。中に入れられただけなのに、女の子の体ってこんなにも気持ち良くなるんだね。
のっちと体を重ねて初めて知った快感だった。
「あ、ダメ…っ、!」
のっちの指が奥まで入った。思わず足を閉じてしまう。だけどのっちは、構わず指を上下に動かした。
今日一番の快感がゆかを襲う。初めての時より速い速度でゆかの中を指で擦る。体が熱い。繋がった部分が…熱い。
「のっち…、あ、やっ…!」
「ゆかちゃん…可愛い…っ」
のっちが顔を近付ける。霞むゆかの目には、のっちの短い髪が揺れているのが見えた。
のっちの肩にしがみつく。この痛みに似た悦楽に、愛情以外の言葉は見つからない。ただ、のっちが好き。
「あ、ん…気持ちい…っ!」
「はぁ…ゆかちゃん…!」
窓から刺すオレンジ色が赤色に変わった時、ゆかはのっちの腕の中で果てた。
ゆかが乱れた呼吸を落ち着かせるまで、のっちはずっと抱き締めててくれた。そして何度も囁いた。
「愛してる…ゆかちゃん…」
ずっとずっと呟くのっち。のっちの腕の中は温かくて、本当に幸せだった。
ゆかも…のっちを愛しています。
◇10:End◇
最終更新:2008年10月13日 11:31