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いよいよ明日に迫った海。晴れればいいなぁ、なんてお菓子を両手に抱えて明日の事を想像する。

「のっち、口半開きよ?」

背中をポンポンと叩かれて後ろを振り向くと、クスクス笑ってるゆかちゃんがいた。
うわー、恥ずかしい…。焦って口を閉じたけどゆかちゃんは相変わらず笑ってる。
…あれ?そういえばあ〜ちゃんがいない。どこに行ったんだろう。

「あ〜ちゃんは一緒じゃないの?」

「あー…あ〜ちゃんはぁ、ちょっと……トイレだよ」

意味あり気にゆかちゃんの視線が泳ぐ。怪しい…。






「う〜…可愛いのいっぱいあるー…」

そのころ長女は、4階の婦人服売り場水着コーナーで一人頭を捻っていた。右の水着を手に取っては置き、左の水着を手に取っては悩み、なかなかピンとくるものが無いようだ。

(ゆかちゃんに来てもらおっと)

ケータイをポケットから取り出し、メールを打つ。
送信ボタンを押してケータイを閉じた瞬間、後ろで聞き覚えのあるメロディが鳴った。フッと振り返ると肩を落としたゆかちゃんの姿があった。

「あ〜ちゃん、ごめん…」

ゆかちゃんの後ろからピョンと顔を覗かせたのは、大好きな妹ののっち。

「ば、バレちゃったんだね…」

「あ〜ちゃん、何してんの?」

口をへの字にしたのっちがあ〜ちゃんに近づく。隠しても仕方ないと思い、正直に言うことにした。

「……のっちの水着選んでました…」








心なしか寂しい表情をしたあ〜ちゃんの手の中にあった水着を見る。
イ チ ゴ 柄 。
あたしは無言でその水着を元あったであろう場所に戻し、他の水着コーナーを見に行った。




「あ〜ちゃん、ホントごめんっ」

「仕方ないけぇ、3人で水着選ぼ?」

「うん…でものっちが率先してゆか達好みの水着選ぶかな?」

「…海パンじゃなければ何でもいいよ、もう」




結局あたしはキュロットタイプのパレオが付いたビキニを買ってもらった。ゆかちゃんもあ〜ちゃんもそれぞれ水着を買って、帰りの電車の中では明日の話題で持ちきりだった。
今日は早く寝て、明日に備えよう!あー、早く明日にならないかなぁ…。






最終更新:2008年10月13日 11:52