お風呂から上がって、髪を乾かして。
歯を磨いて、リビングにいる家族にお休みをして。
自分の部屋のベッドに潜り込んで目を閉じる。今日ものっちのことしか浮かんでこない。
このまま意識を手離せば夢の中でも会えるけど、それに気が付くと無性に寂しくなる。
(疲れるなら止めちゃえば?辛いんでしょ?)
悪魔の格好をしたゆかちゃんが、あたしの頭の中で囁く。
辛い恋だとはわかっていても、簡単に諦められるほどあたしはオトナじゃない。
頭の中のゆかちゃんにごめんねって言って、今日ののっちを思い出す。
あたしに向けた笑顔はまるで花火みたいにキラキラで大きくて、あたしの心に染み渡っていく。
あたしは薄れていく意識の中で、そんなのっちとあたしを見下ろす。どんな角度から見ても変わらないその距離とあたしの想いは、切ないくらいすれ違ってて。
涙が零れて、その世界は消えていく。
涙を流すほどあたしはのっちが好きで、ひとつだけ願いが叶うならその笑顔を絶やさないで。
この想いを元に戻すことなんてできないから。好きって自覚してから大きく膨らんでいく確かな気持ち。
(あたしも仕方ない子じゃね…)
今日も夢で会えるといいな。
おわり
最終更新:2008年10月13日 12:26