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ゆかちゃんと手を繋いで歩く。相変わらず外は暑いけど、とても幸せな気持ちで満たされた。
「あのさ…『直ちゃん』って人の事だけど…」
気になってた事をゆかちゃんに振ってみる。
ライバルですって言われたみたいなあの日から結構時間も経ってたし、結局ゆかちゃんとはどうなったんだろうか。
「…ゆか、こないだ直ちゃんをフったんよ」
「えっ!?」
「ゆかはのっちが好きだからって言ったら『やっぱり…』って苦笑いしてて。それから、『のっちに会ったらあんな事言ってごめんなさいって伝えて』って」
「…そっか」
「のっち、直ちゃんと何かあったの?」
「…ちょっと前にね。でも、のっちの方が悪いんよ」
だって、『直ちゃん』から横取りみたいな事しちゃったんだから。
「だからもし『直ちゃん』に会ったら、のっちの方こそごめんなさいって伝えて欲しいんだ…」
「…うん、分かった」


「あっ、のっちー!」
聞き覚えのある声が聞こえて辺りを見回す。この声はあ〜ちゃんだ。


「あ〜ちゃん!」
あ〜ちゃんが向こうの通りから駆け寄ってきた。
まるでさっきの電話がなかったかのような様子だったから少しホッとする。
あ〜ちゃんは、あたし達の手が繋がれているのを見て微笑んだ。
「良かった…上手くいったんじゃね」
「うん…」
なんか恥ずかしいな…。
自然にニヤケてしまう。
「あ〜ちゃんのお陰じゃね」
うんうん、これもあ〜ちゃんの…って。…ん?今のはのっちが言ったんじゃない。
「あ〜ちゃんは何もしとらんよ。ゆかちゃんが頑張った結果じゃろ?」
「え…えっ?」
二人の顔を交互に見ると、楽しそうに笑ってる。
「うちら、のっちに内緒で友達になっとったんよ」
「それからずっと、のっちの事はゆかちゃんに逐一報告しとったけぇ」
ね〜、なんて嬉しそうにハモるあ〜ちゃんとゆかちゃん。
それってあたしがあ〜ちゃんにあーだこーだ言ってたのも、ゆかちゃんには筒抜けだったって事!?
「な…なんで二人ともはよ言ってくれんの〜!?」
情けない声を出したあたしに、二人が声を上げて笑った。


空は気持ち良いくらいに快晴。もうすぐあたし達の夏休みが終わります。
両手に抱えきれない程たくさんの思い出を詰め込んで。


END






最終更新:2008年10月13日 18:36