「あ〜ちゃんっ!」
HAPPY!の収録が終わり、楽屋に戻ってきた。今あたしの目の前で繰り広げられているのは、バカップルのいちゃいちゃ。いつものようにのっちがベタベタして、あ〜ちゃんは顔を真っ赤にして嫌がりながらも応えてる。
そんな様子を半分呆れながら見ていると、のっちと目が合った。
はいはい、今行きますよーだ。ちょっとイヤミっぽく頭の中で呟くけど、ほんとは全然そんなこと思っていない。むしろありがたいくらいだ。
あたしはあ〜ちゃんに見えないように親指を立てて、のっちを応援した。のっちが犬みたいな笑顔でそれに気付くと、あたしは静かにドアを閉めた。
さぁ、あたしも大好きな直ちゃんのとこに行こうっと!
コンコン
中からどーぞって声がしてホッとする。あたしはそっとドアを開けて、鏡の前に座る直ちゃんのところに向かう。
「来ちゃったぁ」
「ゆかちゃん!どうしたの?」
鏡越しに目が合ってわざわざ立ち上がってくれた直ちゃんは、流石モデルって感じるほどの眩しい笑顔をあたしに向けてくれた。
「のっちとあ〜ちゃんがいちゃいちゃし始めたから、逃げてきちゃった」
「そっか」
そう呟くと、直ちゃんは苦笑いを浮かべてあたしを抱きしめてくれた。あたしも後ろに手をまわして直ちゃんの体温を感じる。いつでもあたしを包み込んでくれるあったかさに、目を閉じて体を預ける。
「直ちゃん…」
「ん?」
「直ちゃんは、…あたしといちゃいちゃしてくれないの?」
抱きついたまま直ちゃんの目を見て、あたしらしくないおねだり。絶対あたしの顔赤い…。
恥ずかしくてつい顔をうずめてしまった。早くなんか言ってよ、直ちゃん…。
「ゆかちゃん…顔あげて?」
さっきよりも抱きしめられる力が強くなった。あたしは素直に顔を上げる。
「んっ…」
いきなりのことにあたしの頭がついていかない。気づいたときには直ちゃんからキスをプレゼントされていた。
穏やかに流れる2人だけの時間の中で、だんだんと深くなっていくキス。気持ちよさにとろけてしまいそうだ。
「そんなこと言うのズルいよ…可愛すぎ」
唇を離してそう囁かれる。顔に触れる直ちゃんの髪がくすぐったい。
直ちゃんがそっと体を離してあたしを部屋の奥へ連れて行く。
ドキドキしっぱなしのあたしはなかなか顔を上げられなくて、畳の上に座った直ちゃんの隣に俯いて座る。
「ゆかちゃん…」
またギュッと抱きしめられて、優しく押し倒される。長い髪の間から見える直ちゃんの顔も真っ赤だった。
「直ちゃん…」
あたしはやっと声を出すことができて、でもやっぱりドキドキしてて。奥にある鏡の照明がキラキラ光って、夢の中にいるような心地よさがあった。
「ん…っはぁ…」
もう一回唇を合わせてさっきの続き。
直ちゃんの舌があたしの中を探るように動いて、甘さが広がっていく。
いつの間にか直ちゃんの右手はあたしの胸に添えられていて、その柔らかな動きをあたしは敏感に感じてしまう。
「ぁっ…んぅ…」
服の上から与えられる感触がもどかしくて、なんだかじれったい。
あたしは直ちゃんの手を取って服の中へ導く。一瞬直ちゃんは驚いてたけど、またすぐに笑顔を見せてくれた。
「…そんなに触ってほしかった?」
ちょっとだけ意地悪な目をした直ちゃんがクスクス笑ってあたしを見下ろす。その視線に耐えれなくてあたしは顔を逸らす。
かわいい、と呟いて直ちゃんはあたしの首筋に唇を落としていく。
「好きだよ」
「んぅっ…ぁぅ…」
好きと言われてあたしの腰が疼いてしまう。あたしはいつからこんなやらしい子になっちゃったんだろう。
スカートの中にある直ちゃんの指があたしの太ももを撫でる。最初くすぐったいと感じていたその動きも、だんだんと気持ちよさに変わっていく。
「すっごい気持ちよさそうな顔してるね…コッチ、触っていい?」
「…ゃぁっ、そんなこと…聞かなくて、ぃ…からぁっ…」
のっち並みに変態になりつつある直ちゃんをギュッとして恥ずかしさに耐える。
下着の上から撫でる直ちゃんの指先が優しい。
「あたしの方が我慢できないや…」
熱く言葉をこぼす直ちゃんがあたしの中に入ってくる。
「痛くない?」
「ぅん…きもちぃ…ぁっ、はぁぅ…」
「良かった…」
あたしのおでこをサラサラと撫でながら、まぶた、ほっぺ、唇、首筋、色んなところに直ちゃんがキスをしてくれる。
「な、ぉちゃ…っ、んぁっ…す…きぃ」
「あたしも大好きだよ、ゆかちゃん」
「————っ!」
あたしの体が大きく波打って、頭が真っ白になる。
ものすごい脱力感があたしを襲ってきた。
ふと目を覚ますと、近くに感じていた直ちゃんの体温がなくて焦る。
体を起こして周りを見ると、直ちゃんは楽屋に置いてあるお菓子を食べていた。
さっきまでのギャップにあたしは軽く呆れながら、直ちゃんのところまで行……………けない。こ、腰に力が入らないっ。
これが腰砕けってやつですか…。
「直ちゃーん…ゆか、立てない…」
「ん?おはよ、ゆかちゃん」
いつもと変わらないのん気な様子が直ちゃんらしい。
直ちゃんはお菓子受けごとあたしの近くに持ってきて、隣に座った。
「治るまでずっとこうしてようよ」
そう言って直ちゃんはあたしの頭をよしよししながら微笑んでくれる。
たまにはまったり過ごすのもいいよね。
その頃のちあ〜は…
「あ〜ちゃん…」
「のっち…っ、だめぇ…ぁっ、ゃぁっ…」
2回戦目に突入していましたとさ。
おわり
最終更新:2008年10月17日 14:04