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◇A-side◇
のっちの額から、一筋の汗。
キラキラ光って白い頬を伝い、ゆっくり流れ落ちて、あ〜ちゃんの胸に弾けた。
何を焦ってるの?
何でそんなに慌ててるの?
あ〜ちゃん、何か変なのかな?凄く…不安だよ。
「気持ち良い…?」
「う、ん…」
さっきから何度も聞いてくる。本当に気持ち良いよ、嘘なんか吐いてない。なのに、なんでかな…。
体が熱くて、息が苦しくて、もっともっと触って欲しくて…。
「っ、あ〜ちゃん…」
「なに…?」
「足、」
え?足?
尋ねるより先に、のっちはあ〜ちゃんの両足を持ち上げた。
ビックリして言葉が出ない。そんなあ〜ちゃんに、のっちはさらに追い討ちをかける。
「は…っ、」
のっちの息が、恥ずかしい所に当たる。ちょっと待ってのっち。ダメ。
「っダメ…っ、や…!」
のっちの唇が、舌が、そこに触れる。体が痺れる様な感覚。
「のっち…っやめて…汚いよ…っ!」
「ん、…汚くないよ」
綺麗だよ、と呟くのっち。恥ずかしくて直視出来なくて、あ〜ちゃんはギュッと目を閉じた。
漏れる声を手で塞ぐ。何この感覚…。ヤバいよ…あ〜ちゃん変になっちゃうよ…。


自分でも知らない所なのに…あんまり触れて欲しくない所なのに…。
「あ、あっ…」
頭が変になる。
だけど…。
「っあ〜ちゃん…っ」
「はっ…はぁ…、」
「……、濡れてきたっ」
響いたのは、嬉しそうなのっちの声。やっと笑った。
「へへ…ありがとう」
なぜかのっちはお礼を言って、そこに軽くキスをする。意味が分からん。何がありがとうなんですか。
「のっち…ほんまに恥ずかしいんですけど…っ」
もう泣きそうな声しか出ない。本当に泣きそう。恥ずかし泣きしそう。
「ここ舐められるの、気持ちかった?」
なんでそんな無邪気な笑顔で言うの。最高に恥ずかしかったよバカ。もうお嫁に行けん。のっちちゃんと貰ってよ。
「う…聞かんでよっ」
ポカポカのっちの頭を叩く。だけどのっちは凄く嬉しそうに笑って。だからあ〜ちゃんもボッコボコにしてやりたいくらいムカついてたけど、なんかホッとした。
「あ〜ちゃんが感じてくれて、嬉しいなぁ」
のっちはやっと足から手を離した。うぅ…足開かれて、見られて、舐められて…。今思えば有り得ん事しよった、のっちのくせに。
のっちの指が、またそこに触れた。また、この感覚だ…。


「…入れる…の…?」
「うん、入れたい」
正直過ぎ。さっきまで嫌だったらしない、とか言ってたくせに。
「恐くないからね」
もう片方の手で、頬をそっと撫でてくれるのっち。その目も声もとても優しい。
「一生懸命、優しくする」
あ〜ちゃんは、愛されてる。
今、とっても幸せです。
「入れる…ね」
今あ〜ちゃんはどんな顔してるのかな。あ〜ちゃんの愛は、伝わっているのかな?
愛されるのも幸せだけど、愛する方がもっと幸せ。
だから、
「のっち…ぃ」
「…っ、はぁ…」
「愛してる…っ」
あ〜ちゃんの中で動く指が優しい。
のっちの腕の中で最高の幸せを感じて、知らない世界への扉をノックした。
何が待っているのかな。
見た事ない世界は、どんななのかな。
「あ〜ちゃん…っ」
二人で見たい、新しい世界を。
二人でなら恐くない。のっちが居てくれるなら、あ〜ちゃんは他に何もいらない。
「愛してる」
見えた世界は金色に輝く。
全身が宙に浮いて、飛んで行きそうになるのをのっちが両手で抱き留めた。


これが知りたかったんだ。


「のっち…」
「…?」
「…ありがと」
教えてくれたのは、大好きなのっちでした。


◇N-side◇
のっちも恐かったんだ。
濡れてないって分かった時、本当に恐くなった。
だけど演技とかじゃなく、あ〜ちゃんは本当に感じてたのは分かったから。もしかして、濡れにくいんかな?とかって必死だった。
余裕っ無いのは、あ〜ちゃんと同じ。初めてで何も知らないあ〜ちゃんと、お揃いだったんだ。
「…あ〜ちゃん」
初めてイったあ〜ちゃんを、ギュッと抱き締めた。
愛しくて愛しくて、君のぬくもりを全身に刻み付けるのに全力だった。
「う…ん、のっち…」
まだ赤い顔で少し辛そうに呼吸するあ〜ちゃん。
あ〜ちゃん、これがのっちの愛だよ。思ったより…優しかったでしょ?
「あ〜ちゃん…」
そっと手を握り締めて、もう一方の手で、あ〜ちゃんの顔にかかる髪をそっと払う。
愛しくて何度も名前を呼んだ。しつこいくらいに、何度も何度も。
「…のっち…ぃ」
君に呼んでもらえる名前すら、今は愛しく感じる。
初めて二人で見た世界、あ〜ちゃんには、どう映ったの?のっちはもう…きらめき過ぎて目が痛い。
「ホント…大好き」
たくさんの想いを込めて、キスをした。
ありがとう、あ〜ちゃん。
のっちは本当に幸せです。


◇32:End◇






最終更新:2008年10月17日 14:20