この間、収録中に「(ハンバーグ)あ〜ちゃん家に、食べに行きたい。」って言ったら、収録終わってからあ〜ちゃんにお誘いを受けた。
私の為に作ってくれるって言われたのがめちゃ嬉しくて、のっちの家にも関わらず「行く」なんて言ってしまった。
あ〜ちゃんと居れて、あ〜ちゃんのハンバーグが食べれて、それはとっても幸せ・・・なんだけど。
いつからかな?のっちを見るあ〜ちゃんの目が変わったんは・・・。
その変化に私はすぐに気付いた。あ〜ちゃんをずっと見とったから・・・。
あ〜ちゃんの事・・・好きじゃけぇ。イヤでも気付いてしまう。
もしかしたら、あ〜ちゃん自身がそれに気付く前から。
だから、『のっちの事好きかもしれん』て、自分の気持ちに戸惑いながら相談してきたあ〜ちゃんに、私は素直に応援していた。
のっちもあ〜ちゃんを好きなんは前から知っとったし、何より大好きなあ〜ちゃんには幸せでいて欲しいから。
二人が上手くいくように手伝ったんよ。こういう事になると二人共ホンマ、オクテじゃけぇ。
のっちがどれだけあ〜ちゃんを好きかなんて、量らずとも分かる。のっちにならあ〜ちゃんを任せても大丈夫。
そう思っとったのに、ときどきこの間みたいん事しよるけぇ、まったく。
あ〜ちゃん相手じゃしょうがないかもしれんけど。
まぁ、あぁいう時ののっちの焦りっぷりはオモロー!じゃけどね〜。
なんだかんだで付き合うようなった二人を、心から祝福したし、ずっと続いて欲しいとも思っとる。
けど、やっぱり仕事以外で二人を見ているのは嬉しくもあり、切なくもある。
プラスとマイナスの感情が交互に流れていく。
今もそう。
ハンバーグを作るあ〜ちゃんと、それを手伝うのっちを後ろから見学中。
エプロン姿のあ〜ちゃんが可愛くてたまらん。
「やっぱり、あ〜ちゃんエプロン似合うね。」
「ありがと、ゆかちゃん。」
ちょい照れながら返してくれるのが嬉しい。でも、続くのっちの言葉
「ホンマ、こういう奥さんじゃったら、速攻帰ってくるわ〜。」
「な〜に言うとるんよぉ。」
のっちの肩を小突きながらそう言うけど、それはただの照れ隠し。だって、のっちから顔を背けてるけど、さっきよりも赤い顔しとるもん。
この顔をさせる事が出来るのが自分じゃないと思うと、ちょぃ切なぁなる。
そして、真剣な表情であ〜ちゃんこだわりのソースを作って、掬った木ベラから指でとり、のっちに「味見」って言いながら差し出すあ〜ちゃん。
のっちは、一瞬止まってから、あ〜ちゃんの指に触れないようにチョロっと舐めた。
「ん。美味い。」
「なんで、そんなちょっとなん。残したら勿体無いじゃろ?」
「ぃや、だって///」
赤くなるのっち。そんなん、あ〜ちゃんの指舐めてしもぅからに決まっとる。
そんなん・・・させんわ。
「じゃあ、ゆかが貰うわ。」
私は残っているソースを、あ〜ちゃんの指ごとパクッと口に入れて舐めとった。
「かか、かっしぃぃ!」ビックリして声を出すのっち。
「う〜ん、あ〜ちゃんおいひぃ。」
「そうじゃろ、そうじゃろ。んで、のっちは何おっき声だしとるんよ?」
のっちと反対にあ〜ちゃんは、うんうん、と頷いて動じていない。
「だって、あ〜ちゃん指ぃ。」
「のっちが舐めんかったからじゃろうて〜。」
そのまま、調理に戻るあ〜ちゃん。
ちょっとは動じて欲しいけど、そしたら気軽に出来んなるから、このままでいいやぁ。
「もうちょっとで出来るけぇ、二人共座っとりんさいな。」
「「はーい。」」
言われたように、のっちと二人で部屋に行って待つ事に。
のっちちょっとムスッとしとる。
「怒っとる?」
「怒っとらんけど・・・。」
「けど?」
「あたしがしたら絶対『あ〜ちゃんはハンバーグと違う!』とか言って怒るに決まっとるに。あんなサラッと流したけぇ。よぅ分からん。」
「分からんの?」思わず笑ってしもた。
「笑わんでよ〜。かっしーは分かるん?」
こんなに簡単なのに。
「分かるけど〜・・・教えにゃい。」
「え゛ぇ〜〜。教えてよ〜。」
眉を八の字にして聞いてくる。それ好きじゃ。・・・じゃあ。
「・・う〜ん、とねぇ。あ〜ちゃんは照れ屋さんなんよ。これだけ言っておくわ。」
「ぅ〜〜ん。」腕組みをして尚考えるのっち。
なんで分からんかねぇ。
そうこうしてるうちに、あ〜ちゃんがハンバーグを運んできてくれた。
テーブルの上に置かれた私のと自分のを見比べて、またがっくししとるのっち。
何でかって言うと
「あ〜ちゃ〜ん。」
「どした?のっち。」
「何であたしは普通で、かっし−のはラブラブ切りなんすか?」
という訳です。
「なんべんも言うとるじゃろ?今日はゆかちゃん為に作っとるて。」
「どうせするなら一緒にしてくれても良いじゃ〜ん。」
「・・・じゃあ、のっちの分なしね。」
そう言ってのっちのお皿を遠ざけようとするあ〜ちゃん。
「ちょ、待って!それはイヤじゃ。食べるけぇ、イヤ、食べさせて頂きます!だから持って行かんでぇ〜。」
あ〜ちゃんの腕を掴んで必死に止めるのっち。
のっちは子犬みたいな表情で、確かあ〜ちゃん弱いんだよな〜、ソレ。
「し、しょうがないの〜。・・残さんでよ?」
「ないないないない。あ〜ちゃんが作ったのなら、何っでも食べるけぇ。」
目の前で、手をぶんぶん振りながら答えるのっち。
「それ食べたら死ぬって言われたら?」
ちょっと意地悪で聞いてみた私。
「う〜ん、それは止めとくわ〜。」
あれ?食べる言うと思たんけど。
「さっき、何でも言うたじゃんw」
あ〜ちゃんが突っ込む。
「だって、あたし死んだらあ〜ちゃん泣いちゃう、でしょ?」
うわ〜。
「それでも、食べろって言うなら食べるけど・・・。」
しばらくの沈黙・・・。
「ゆかちゃん、早よ食べんと冷めちゃうよ?いっただきまぁす。」
「うん。そうじゃね。そいじゃ、いただきます。」
何事もなかったように、話し出すあ〜ちゃんに合わせてハンバーグを食べだす。
「ぁ、の、ちょ・・・」
全スルーされて、戸惑うのっち。
「あ〜ちゃん、やっぱ美味しいわ〜。この間より美味しいかもよ?」
「ホンマに?今回は愛情の入り方が違うもんね。」
とっても嬉しそうなあ〜ちゃん。隣にはブツブツとイジケてるのっち。
そんなのっちを見て、あ〜ちゃんと一緒に笑い出しちゃった。
「なんよぉ。どうせ、あたしおらんでも、あ〜ちゃんにはかっしーがおるもんね〜。」
ちょっと、やりすぎたかもよ?あ〜ちゃん。
でも、そこはやっぱり付き合いが長いから、扱いも慣れてる。
「じょ〜だんじゃてぇ。あ〜ちゃんのっちがおらんなったら、もぉボロッボロじゃよ。ボロッボロ。涙枯れてしまうわ。」
「・・・。」
「あ〜ちゃんこと心配してくれてありがと。はい、あ〜ん。」
一口サイズにしたハンバーグを、のっちの前にもっていくあ〜ちゃん。
まだ、不服そうな顔で口を開けるのっち。ぱくっと食べ終わると
「あ〜ちゃん、足りん。もっと。」
「ダ〜メ。これ恥ずかしいけぇ。」
「ぶぅw」
「じゃあ、のっちする?」
「・・・やる。」
「マジ?」
「あ〜ちゃんの顔見たい。」
顔を赤くするあ〜ちゃん。
まぁ、私もあ〜ちゃんがあ〜んする所見たいから、しばらくほっとこ。
「はい、あ〜ん。」
なかなか口を開けないあ〜ちゃん。
「あ〜ちゃんが言い出したんけぇね?」
「する。言うと思わんかったんも。」
ちょっと脹れてるあ〜ちゃんが可愛い。
「言った事はちゃんとせんといかんよ?」
「うぅ。」
のっち、さっきまでイジケとっとのに楽しそうじゃね。
しぶしぶといった感じで、あ〜ちゃんが口を開ける。
やば・・・、カワイィ・・・。
そこへハンバーグを入れると、パクッと口を閉じてハンバーグを受け取りもぐもぐと食べるあ〜ちゃん。
それをニヤニヤして見ているのっち。
「あ〜ちゃんかわえぇよ。」
「のっち見すぎ。」
照れてるあ〜ちゃんが、片手でぐいっとのっちの顔をこっちに向けた。
目が合ったのっちに笑顔を返してみた。のっち慌てる。
「あ、あ〜ちゃん。かっしーが、み、見てるよ?」
「じゃけぇ、恥ずかしぃ言うたじゃろ〜。」
ハッという表情をしたのっち。忘れとったんかぃ。
「かっしー、怒っとる?」
「ん〜、あ〜ちゃん可愛かったけぇ許す。」
「よかった〜。」
「ゆかちゃんまでぇ・・・あ〜ちゃんは恥ずかしいわ。」
両手でほっぺを押さえてる。ホンマに恥ずかしいんね。
のっちはホッとしてハンバーグをぱくぱく食べだす。
「美ん味ー。マジでこの間より美味しいよ?」
「じゃろ?よっしゃ。」
小さくガッツポーズをとる姿が愛らしい。ラブラブ切りなんてせんでも、あ〜ちゃんの愛情はいっぱい詰まっとるけぇ。なんて、のっちには教えてやらん。
後はわいわい話しながら食べて、あっと言う間に食べ終わった感じ。
三人でいるのはやっぱり楽しい。
食べた片づけをしようとお皿を運ぼうとしたら
「あ、片付けはあたしするけぇ、家の人心配してもいけんし、二人共帰ってもえぇよ?」
「え?大丈夫?」
心配するあ〜ちゃん。
「だぁい丈夫だって。それくらいは出来るて。」
「・・・じゃあ、せっかくのっちが言うてくれたけぇ。ゆかちゃんそうする?」
「のっちが良いなら、そうしよっか。」
「うんうん。そうしなよ。」
ニコニコと答えてくれるのっち。それより、
「ゆかてっきり、あ〜ちゃん泊まって行くんかと思っとったけど、違うんね。」
「「え!?」」
こっち向いて、二人して同じ反応w
なんか面白い。
「そそそ、そんな訳ないじゃん!そりゃ、もしそうだったら嬉しいけどぉ。」
チラッとあ〜ちゃんを見るのっち。
「帰るに決まっとるじゃろ!」
なぜか怒られるのっち。
「で、ですよね・・・。」
「も〜、急に何言うんよゆかちゃ〜ん。」
えへへ〜って誤魔化しながら帰る準備。
私とあ〜ちゃんを玄関まで見送りに出て来てくれたのっちに、今まで着けていたエプロンをかけるあ〜ちゃん。
「持ち主のが合わんて、どうなんよ。」
思わず笑ってしまう。
「なんなんじゃろね。」
「ちゃんと洗うんよ?」
あ〜ちゃんまだ心配してるんね。
「分かりましたって。・・・じゃあ、気を付けてね?」
手を振ってのっちとバイバイする。
しばらくあ〜ちゃんと二人か。
「まだ、のっちと居たかったんじゃない?」
「そんなことないよ。」
一瞬動揺したあ〜ちゃん。
「もう、素直じゃないなぁ。居たかったって顔に書いてある。」
「ぅえ?」
「あ〜ちゃん、顔に出やすいけぇ。」
のっちが知っとるかは分からんけど。
「ねぇ、ゆかちゃん。」
「なに?」
「その、やっぱ、付き合ってたら、えっちしたいと思うもんなんかなぁ?」
しどろもどろしながら聞いてくる。
「急にどうしたん?何、あ〜ちゃんしたいの?」
「ちち違う、あ〜ちゃんはまだ思わんけど、のっちは、したいのかな、って・・・。」
あ〜ちゃん顔赤い。こういう話苦手だろうに・・・。のっちめ。
「この前も『つい』とはいえ、押し倒してきたし・・・。」
「あ〜、そうじゃったね。」
「我慢しとるんじゃろか?」
「たぶん・・・。」あぁ、なんか・・・
「あ〜ちゃんはどうしたらえぇの?」
イヤだ。胸がズキズキする。
それを私に聞くの?あ〜ちゃんを好きな私に・・・。でも、答えんと。あ〜ちゃんが悩んどる。
「あ〜ちゃんは・・・どうしたいの?」
「あ〜ちゃんは、キスしただけで頭ん中真っ白なって、なんかパーンて弾けそうなるけぇ。何にも考えられんなるんよ。じゃけぇ、その先なんてもっと・・・。」
そっか、あ〜ちゃんは不安なんじゃね。
「でも、いっつも思ってくれとるのっちに答えたい思う自分もいて・・・。考えれば考えるほど分からんなって、このままじゃ、嫌われちゃう、かな、とか・・・。」
あ〜ちゃんの声が震えてきた。私は反射的にあ〜ちゃんを抱き寄せていた。
「そんなこと、ありえんて。」
あ〜ちゃんの頭を撫でながら、そっと呟く。
「ゆか、ちゃん・・・?」
そんな泣きそうな顔せんで。
「大丈夫よ〜。のっちの頭ん中、あ〜ちゃんでいっぱいなんよ?それくらいの事で嫌うわけなかろうてぇ。」
抱き寄せた体を離して、今できる一番の笑顔で
「ど〜んなに待たせたって、のっちはあ〜ちゃんが好きなんけぇ。今、ゆかに言ったみたいにのっちに言ってみたら?きっと、ちゃんと答えてくれる。」
ちゃんと笑顔で言えてるじゃろか・・・?
あ〜ちゃんは少し悩んで
「なんか、襲われそ・・・。」
「にゃははw。のっちの事じゃけぇ、イヤだったら言えば止めるじゃろ。あ、それか『ゆかちゃんに言ってやるぅ!』って言ったら止めるんじゃない?」
あ〜ちゃんが、ぷぷって笑う。
「のっち、ゆかちゃんには頭上がらんもんねっ。」
「えへん♪」
腰に手を当て胸を張ってみせる。
「ふふふ。そっかぁ・・・、そうじゃね?あ〜ちゃんそうしてみるわ!」
ニコニコと笑顔を見せてくれる。
うん。やっぱりあ〜ちゃんには笑顔が一番じゃ。
あ〜ちゃんと別れた一人道。ため息を一つ。
今日のはしんどかったわ〜。まさか、あ〜ちゃんからえっちの相談されるとは思わんかったけぇ。
のっちならあるかと思ったけど・・・。
ホントはさせたくないよ。そんなん・・・。考えただけで心臓がぎゅぅってなる。
のっちからあ〜ちゃんを奪えたらえぇのに・・・。でも、あ〜ちゃんが望むはずない。
あの天使みたいな笑顔を見ていたいから、この気持ちは誰にも・・・。
私はいつまで、この届かない恋を見続けるんじゃろ?手を伸ばす事の出来ない恋に・・・。
一筋の雫が、頬をつたい落ちた。
「あ〜ちゃん・・・っ。」
微かに口から出た愛しい人の名前は、静かな空へと吸い込まれていった。
<二人の関係と樫野さん>
fin
最終更新:2008年10月17日 14:42