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◇K-side◇
あ〜ちゃん、ゆかね。
昨日、あ〜ちゃんとのっちがキスしてる所を見ちゃったの。
ゆかの恋人が、君とキスしてたんだよ。だけどあんまり怒りとかは無いんだよね。なんでかな?
それは多分、なんかそんな気がしてたから。昔からのっちはあ〜ちゃんが好きだったし、あ〜ちゃんも素直じゃないけどのっちの事が好きだった。
だからダメ元でのっちに告白して付き合ってくれるってなった時は凄く凄く嬉しかった。絶対、のっちはあ〜ちゃんの事が好きだって確信してたから。
付き合って上手く行ってると思ってた。数え切れないくらいキスもしたし、肌も重ねた。
いつでものっちは好きって言ってくれて、頼ってくれて、そして優しくしてくれた。だから上手く行ってると信じてた。
だけど…やっぱりビックリするよ。のっちがゆか以外の人とキスしてるって…。それがあ〜ちゃんでまだ助かった気分だけど。
ゆか、あ〜ちゃんになら、のっちを取られたって良いと思ってる。あ〜ちゃんの事、凄く好きだもん。のっちへの好きと種類は違うけど。
…だけどやっぱり、取られちゃうのは、ちょっと嫌…かも。




ベッドの端に座るあ〜ちゃんの目が、優しい。きっとキスを思い出しているんだね。
のっちのキスは、そんなにもあ〜ちゃんを優しい気持ちにさせちゃうんだ。
ゆかは違う。あ〜ちゃんとは違う。のっちのキスは…ゆかを欲張りにさせてしまう。
あ〜ちゃんの唇をジッと見つめた。綺麗なピンク色で、凄く可愛い。
「何?なんか付いとる?」
「何も付いてないよ」
ただ、これを奪ったのっちが…少し羨ましかっただけ。
「あ〜ちゃんの唇、柔らかそうだね」
「えっ」
あ〜ちゃんは手で口を隠して赤くなった。可愛いなーもう。ゆかには真似出来ない反応だ。
「…ゆかちゃんのも、柔らかそう」


ねぇ、のっち。
のっちはゆかに、何か隠し事してるんじゃない?
ゆかに言えない様な事…してるよね?
ねぇ何を隠してるの?気になって眠れないよ。
だけど、出来れば知りたくない。
ゆかが傷付いてしまうなら、隠し通してくれれば良い。お願いだから、上手く隠し通して欲しいんだ。
のっちは不器用だからきっとすぐにバレちゃう。
ゆかは器用だから、知らないフリくらい簡単なんだよ。
のっち、お願いだから、ゆかを傷付けないで。あ〜ちゃんを…裏切らないで。
ゆかはただ、ずっと一緒に居たいだけなんだよ。


◇36:End◇






最終更新:2008年10月17日 14:49