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「…へ?何ですかこれ」
「あぁ、それ貴女にあげる」
いつも通り出勤したあたしのデスクにやたらでっかいダンボールが。
ガムテープで閉じてるもんだから中身が分からない。しかもデスクいっぱいに幅があるから邪魔だ。
持ち上げようとしたらズッシリと重みを感じた。
「重た!」
「後で見てみて。多分気に入ると思うよ」
「はぁ…」

ヨロヨロとダンボールを運んで、とりあえず皆の邪魔にならない倉庫に避難させた。
「結構重たいけど…いったいなんだろ」
気になる気になる気になる…。
…よし!開けてみよう。うん。

ガムテープを剥がして中を覗いてみる。
「…な…なんというプレゼント…っ!」
目の前のダンボールがとてつもない宝の山に見えた。


あの先輩は神か仏か…!まったくもって素晴らしい趣味を持っていらっしゃる!ブラボー!!
「よっしゃ!今日は定時で帰る!絶対帰る!」
あたしは鼻息を荒くして仕事へ戻った。


「たっだいまー」
「おかえ、り…どうしたん?そのダンボール」
エプロン姿のゆかちゃんがパタパタとダンボールに近寄ってくる。いやぁ、相変わらずうちの嫁は可愛いねまったく。
「えへへ…先輩に貰った」
「貰った…?って、なにこれ…」
ゆかちゃんがダンボールからはみ出している布の端っこをスルスルと引っ張ると、ペチャンと音を立てて紺色のスクール水着が床に落ちた。
「……」
「スク水だけじゃなくてなんとメイド服にナース服もあるよ!」
「…」
「ほら!猫耳に犬耳、セーラーに…ぅおわぁっ!!」
あたしのすぐ側に金属のバットが落ちた。…い、いったいどこからバットなんか出したん!?
あともう少し避けるのが遅かったら頭ヤラれてたよ…危な…。
「それ、どうするつもりなん?」
「え、ゆかちゃんに着せたい」
「…もっかいバット投げられたいん?」
ゆかちゃんから黒いオーラを感じる。確実にあたしの命を狙ってるよね。やばいよねこれ。


「ちょ、ちょっと待って!だってもったいないじゃん!」
「もったいないかもしれんけど、ゆかスク水なんて着ないから」
「えぇー!!絶対似合うのに…って、ちょ!」
ブンッとあたしの真横をバットが横切った。
「…ゆかに喧嘩売っとるじゃろ」
「全っ然!むしろこんなに友好的なのに!」
「じゃあなんでスク水がゆかに似合うか言うてみんさいや」
「あまり凹凸がない身体にはスク水が一番…って、すみませんバット振り上げないで下さい」
確実にあたしの存在を消そうとしてるゆかちゃんに土下座。なんとか頭上から黒いオーラが消えていく。
危なかった…。ホッと胸を撫で下ろした。
「…もし、ゆかが着たらのっちはどう思うん」
「へ…?あ、も、もちろん嬉しいよ…てか、絶対襲っちゃう…」
「なんで?」
「だって絶対可愛いと思うんよ。まぁ、ゆかちゃんなら何着ても可愛いんだけどね」
「ふーん…」
ゆかちゃんがソッポ向いた。でもほっぺたが赤い。
「…もしかして、スク水着てくれるん!?」
「絶対着にゃいっ!」
…orz


#03END





最終更新:2008年10月17日 14:55