◇N-side◇
ピーッ!
試合終了の合図。
45対36…のっちのクラスの優勝だ。いよっしゃー学食タダ券〜!あとは…。
チラッと観客席を見た。笑顔のゆかちゃんが、そこにいた。エッチし放題…なんて甘美な響き…。
体育館中が凄い盛り上がって、観客とか応援の声が半端無くて緊張気味だったけど、シュートは綺麗に決まった。のっち意外とスター性とかあんのかも。
「ありがとうございましたー!」
礼をして、本当に全てが終了した。これから閉会式して、表彰式だ。
あ、そういえばあ〜ちゃんのソフトの決勝はどうだったんだろ。見たかったなー。
◇K-side◇
のっちがファンの猛攻撃から逃亡し、更衣室に逃げ込んだのが見えた。さすがの逃げ足だ。
ファンの波が彼方に去って、ゆかはそーっと更衣室の扉を開けた。
「…ゆ、ゆかちゃん…」
肩で息をするのっちはボロボロ。こりゃまた派手にファンの子達に揉みくちゃにされたね、可哀相に。
「お疲れのっち」
「ハァ…ハァ…ゆかちゃん!シュート…八本も決めたよっ?」
まるで子犬だ。可愛いーのっち。
「うん、偉い偉い」
「えへへ」
こうやって頭を撫でてあげると、本当に喜ぶ。
「頑張ったのっちには、ご褒美あげないとね」
頭を撫でる手を、そっとのっちの頬へ。そのハの字眉毛、ゆか好きだよ。
「ゆか…ちゃん…」
「待って、」
ゆかの肩を掴むのっちが、今にも襲いかかりそうな気配だったから、制止させた。
「鍵かけないと、ね?」
誰か入ってきて見られちゃったらどうすんの。ゆかお嫁に行けなくなっちゃう。まぁのっちに貰ってもらうけど。
「足音で分かるって」
「でも気付かんかも…」
「大丈夫、人来たらすぐやめる」
なんだか今日ののっちは大胆だ。
「わっ!のっち何するん!」
のっちに突然抱っこされた。そして移動して、大きな洗面台に降ろされる。後ろには大きな鏡。
「エッチし放題ってさ…期間は今日だけ?」
台の上に腰掛けた事によって、のっちに見上げられる姿勢に。のっちの上目遣い…貴重だ、良く見とこ。
「うん、今日だけ」
「明日土曜日じゃんか、おやすみじゃんか、明日まで延ばそうよ」
それはつまり、のっちの休日をゆかにくれるって事だよね?だったら良いよ。
「良いよ明日まででも」
「いよっしゃー!」
のっちガッツポーズ。丸二日もエッチする気か。どんな精力しとるん。
「のっちとゆかちゃんの最高記録を作ろう、何回シたか」
「えー何それヤダ」
「今までの最高は確か5…」
「そんなに!?」
まさかの過去の記録にビックリ。つーかのっち、アンタ数えてたんか。
のっちは凄く幸せそうにニヤつきながら、ゆかのジャージのズボンを引きずり下ろしてきた。
「10回目指そう」
「そんなに無茶じゃろ、ゆか死ぬ」
「多分のっちも手痙攣起こすから大丈夫」
何アホな事を言ってるんだこのボケは。痙攣起こすまでヤるバカがどこにおるって言うんだ。
「のっち…」
「うん?」
ズボンを脱がすと、今度はパンツに手をかけた。その手は止めないまま、のっちがゆかの顔に視線をよこす。
「ゆか達がこんな事してるの、あ〜ちゃんが知ったら何て言うかな」
のっちの手が、ピクッと止まった。下着はもう膝の辺りまで下ろされてる。
「…何て言うかな…」
のっち、動揺してる。ね?困るでしょ?まぁゆかは言わないけどね。
のっちはあ〜ちゃんの事がきっと今でも好きなんだ。ゆかと付き合ってる今でも。だとしたら、
「…のっちはさぁ、
ゆかとあ〜ちゃん、どっちが好き?」
のっちの瞳が揺れた。
「ゆかちゃんだよ」
ほら、嘘ついた。
「…ゆかちゃん…っ」
あぁ、もうダメになってしまいそうだ。
考えるのはよそう。ゆかと一緒に居る時だけは、あ〜ちゃんが居ない時だけは、ゆかののっちで居てくれればそれで良い。
「足、力抜いて…」
熱っぽい声でそう囁くのっち。ゆかの両足を開いて、持ち上げて肩にかけた。何この恥ずかしい格好…。
「っ…」
のっちがそこに唇を寄せた。
「も…有り得ん…っ」
見たら絶対、死ぬ。だからギュッと目を閉じた。のっちがゆかのあそこを舐めてる…。
熱くて柔らかい舌の感触と、荒い息に、やらしい水音。わざと音を立てて舐めてるに違いない。
「、…やっ…」
舐められてる部分が熱い。自分でも何か熱い物が溢れているのが分かる。
「ぢゅ…、ちゅ…」
「は…ぁ…っ!」
今、吸いよったな。そしてコクン、とのっちの喉がなる。
「最悪…っ、なんで飲むんよ…」
「だって美味しいんだもん」
何が美味しいんよ…チョコの味がする訳でもないのに。
「ゆかちゃんの味がする…」
のっちがうっとり呟く。ゆかの目をジッと見つめる。唇が、キラキラ光ってた。
「もう…、お腹壊しても知らんけぇね…っ」
そう言うと、のっちがはにかんだ。
もう嘘でもなんでも良いや。ずっとこの笑顔があれば、ゆかは生きて行ける。
悲しみとか、切なさとかは封印する事にした。そんな感情、ゆかには必要無い。
ただのっちと笑ってたい、あ〜ちゃんと笑ってたい。ただそれだけなんだ。
「今…もっと気持ち良くしてあげるからね」
のっちは自分の指先をペロッと舐め、ゆっくりと、ゆかの中に挿入した。
「あ…ん…っ、」
この痛みに似た快感で、ゆかは麻痺する事が出来るから。
全部麻痺してしまう、それで良い。
幸せだって、感じれる。
◇A-side◇
ソフトはなんと優勝だった。これで総合点かなり稼いだんじゃないかな。
「綾香ちゃーん、体育館で閉会式じゃけ早く行かんとー」
「ごめん!更衣室にタオル取ってくるけぇ先行ってて!」
更衣室に到着。辺りは静かで、誰も居ない。
「ゆ、ゆかちゃん早く!」
「待ってソレ取ってバカ!」
?中からのっちとゆかちゃんの声。
ガチャリ
扉を開けると、汗を流して息切れしている二人がコッチに振り返った。
「?何しとるん」
そう問掛けると慌てる二人が、なんだか不思議で笑えた。
◇43:End◇
最終更新:2008年10月17日 16:37