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最近心なしかゆかちゃんが素っ気ない…。
今まで通りいつもと変わらぬ毎日。

キスだってするしもちろんそれ以上の事も…。
多分、今までと一緒。でもなんか違う。
なんだろう、このモヤモヤは……。

N『ゆかちゃん。』
K『ん?』
ニコリと笑って私の呼びかけに応えてくれる。
N『今度のオフの事なんじゃけど…。』
K『あぁ、3人でパジャマパーティー?楽しみじゃねぇ〜、だってみんなでお泊りなんていつぶりよぉ?』
無邪気に笑いながら私をみつめている。

のっちの勘違い……?
ううん、勘違いじゃない何かが不自然。でもそれが何かは分からない。
やっぱりモヤモヤする…。

N『いつぶりじゃろ…。去年の春くらい?』
K『そんくらいかねぇ。あれくらいから忙しくなり始めたもんねぇ。』

あの時はまだ私達は仲間でしかなかった。
でも今は恋人でこんな幸せな日が来るなんて思ってもみなかった。
いつからかな、ゆかちゃんに特別な感情を抱き始めたのは。
最初はボンヤリしていたその感情も気付けばくっきりはっきりしていて、いつの間にか自己主張する程にさえなっていた。

そして今、大好きなゆかちゃんと愛し合えて幸せなはずなのに、最近何かがしっくり来ない。

なんだろ…。




K『どしたん?のっち。』
N『えっ?!い、いやどうもしとらんよっ。』
K『ふ〜ん。……変なのっ。』
クスクス笑うゆかちゃんに軽くめまいを覚える。
どうしてこの人はこんなに可愛いのか。
N『ゆかちゃん…。』
自然と引き寄せられる私。
2人の唇が重なるその時、私の携帯がけたたましく鳴り響く。
しまった、着信音消しとくの忘れてたっっ。
K『のっち、携帯。』
着信音を無視してキスをしようとする私を軌道修正する冷静なゆかちゃん。
N『いい、別に。』
K『ダメよ。あ〜ちゃんだったらどうするんよっ。』
ゆかちゃんにたしなめられ渋々携帯に手をやる。
サブディスプレイにはあ〜ちゃんからの着信を知らせる文字が流れていた。
N『あ、あ〜ちゃんだ。』
K『ほらっみんさい!』
慌てて通話ボタンを押し耳へと携帯を押し当てる。


N『もしもしっ。』
A『…遅い。』
開口一番怒られた。
N『うっっ、ご、ごめんなさい。』
A『どうせ、ゆかちゃんとイチャついとって無視しようとか思ったんじゃろ。』
N『なんでわかったん!?えっ、盗撮??』
A『………もうええわ。それより今度のパーリーの件なんじゃけど。』
N『え?あぁ、どうしたん?』
あ〜ちゃんの質問を聞き返したその時、不意に私の顔に触れる手があった。
それに強引に横をむかされたかと思った途端、甘い感覚が私の唇を支配する。
ゆかちゃんがキスして来たのだ。
(!!ゆ、ゆかちゃん?!)
もちろん口を塞がれてるから言葉にはならない。
驚く私を尻目に彼女からの口づけは深さを増していく。
ゆかちゃんの生温い舌が私の口の中へと侵入してきた。
(ちょっ!)
もちろん抵抗出来る訳もなく、私はされるがままに唇を許す。
なんて不謹慎なんだろう。あ〜ちゃんとの電話の真っ最中だと言うのにゆかちゃんとのキスに溺れていく……。
A『……じゃけんね、ってのっち聞いとるん??』
あ〜ちゃんの呼びかけでハッと我に返る。
慌ててゆかちゃんを振りほどきあ〜ちゃんとの電話に戻る。
N『き、聞いとる聞いとるっ。』
A『何を慌てとるんよ。もうええわ、のっちじゃ話にならんけぇ、ゆかちゃんにかわりんさいや。』
そんな、ひどいよあ〜ちゃん。のっちのせいじゃないのに。


携帯をゆかちゃんに渡した私はきっと情けない顔をしてた。
ゆかちゃんがテヘッと舌を出して『ごめんね』と唇を動かした。
もう、ゆかちゃんずるいよ。
そんな事されたら怒れないじゃん。
K『もしもしぃ、あ〜ちゃん?』
素知らぬ顔して私の携帯で話しだすゆかちゃん。
よし、仕返ししてやろう!
と顔を近付けてみたものの反らされた。
懲りずに反らした方向へ体ごと移動させゆかちゃんの目を見る。
ニコリと笑顔を見せるゆかちゃん。

よし!行けるっ。
目を閉じ顔をゆっくり近付けていく途中、何かに阻まれ唇は接近するのを止めた。
ゆっくり目を開けてみると視界を塞ぐ肌色が飛び込んで来た。
そう、ゆかちゃんが手で私の顔を押さえていたのだ。
K『ハウス!!』
ハウス?!
いや、ここは確かに家だけど…?
なんて思っていたら
K『あ、ごめんあ〜ちゃん。アホ犬のっちがいたずらしようとしとったけぇ。』
ちょっとゆかちゃん?!
よりによって犬扱い!?
いや、そこじゃないな、あ〜ちゃんに何言いよるん?!
いや、そこでもないか? んじゃ、アホ扱い??
んん??なんかよくわからんくなって来たけど、でも確かな事はただ一つ。
なんで、のっちからはダメなんよ?!
あれ?これもちょっと違うかな??
K『うん、うん。』
私があれこれ考えて動きが止まってる間に楽しそうにあ〜ちゃんと会話するゆかちゃん。

私はゆかちゃんから距離をとりソファーの上で膝を抱え込み電話が終わるのを今か今かと待ち侘びた。

(続く)






最終更新:2008年10月17日 16:55