君は私の大好きな人
君は私の大切な人
好きすぎて、おかしくなりそう…
でも、いくら私が君を想っても届かない。
いや、届かない方がいいのかもしれない。
もしこの想いが君に届いたとしたら、全てが壊れてしまいそうだから——。
「あ〜ちゃんっ!」
いつも君は甘い声で私を呼ぶ
「あっ。ゆかちゃん。おはよう」
朝一番に君に会えて、本当はすごく嬉しいのに、私はいつものように振る舞う。
「今日、ゆか早いじゃろっ」
「うん。どうしたん?今日、何かあるん?」
君はうつむいたかと思うと急に顔を上げて、笑顔で言った。
「ないしょっ!」
「へっ?」
私がポカーンと立ち止まっていると
「あ〜ちゃんっ。ゆか先行くねっ!」
「えっ…あ、うん…。」
手をフラフラと振って走って行ってしまった。
君はいつもそうやって私をおいていく。
でも、この関係が壊れてしまうのなら、追いつかなくていい…。
私は、君に追いつかないようにゆっくり学校へと向かった。
私と、ゆかちゃんと、のっちは3人とも違うクラス。今日私達のクラスは、移動教室が少なかったから、学校では、2人に会わなかった。
帰りのHRが終わり、帰りの支度をしていたら、突然メールがきた。
————————————受信To
2006/02/14 15:31
From かしゆか
Sub 無題
あ〜ちゃんまだ帰らんで!(>_<)
2階の製図室にきて!!
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製図室?
あんま行ったことないけど…
なんの用だろう?
でも私は君に会えることに喜びを感じ、足早に製図室へと向かった。
製図室の前まできたけど、勝手に入っていいのかな?少し戸惑いながらもドアを開けた。
——飛び込んできた光景は、言葉を失うものだった。
部屋一面に私の好きな花が散りばめてあり、真ん中には丸いテーブルとイス。ハートや星の形をしたキャンドルがたくさん飾ってあった。
そして、授業用に使うホワイトボードには、
『★HAPPY BIRTHDAY★』
と カラフルに大きく書いてあった。
私は突然のこの状況にびっくりして、黙って立っていることしかできなかった。
「あ〜ちゃん。」
私はびっくりして、後ろを振り返った。
そこに立っていたのは私の大切な人だった。
「あ〜ちゃん。びっくりした?」
「う、うん…。」
ゆかちゃんはケーキをテーブルに運びながら、
「ふふっ。よかった。」
と言った。
ねぇ。ゆかちゃん。
なんで?私の誕生日は明日なのに。それに1人でこれ全部やったの?のっちは?聞きたいことがありすぎて何から話せばいいかわからないまま、私はずっと黙っていた。
私が黙っていると、ゆかちゃんから口を開いた。
「あ〜ちゃん、ごめんね、突然。」
私は首を横に振りながら
「ううん。大丈夫。ありがとう、ゆかちゃん。」
すると君はニコっと笑った。でも、すぐ真面目な顔になり、私にこう言った。
「ねぇ、あ〜ちゃん。聞かんの?」
「えっ?」
私は意味がわからなくて、聞き返した。
「なんで、誕生日明日なのに祝うの?とか、のっちは?とか」
まるで、私の心をよんでいたかのような質問に、私は驚くことしかできなかった。
「あのね。あ〜ちゃん。明日3人でお祝いしよう言うてたじゃろ。でもなぁ…その…」
君は、下をむいて、もじもじしはじめた。わけがわからなかったけど、その姿があまりにも愛しくて、私はドキドキしてしまった。
「あのなぁ…あ〜ちゃん」
「何?」
「2人だけで…お祝いしたかったんよ…」
君が、私の予想をはるかに超えたコトを言うから、私の顔が赤くなっていくのがわかった。
そんなこと言ったら、勘違いしてしまいそうになる。
言いたい—。私は君のことが大好きで、1番に想ってるんだよって。でも、それは絶対に言ってはいけないこと。
「ゆかちゃん。ほんまにありがとう。私のためにこんなんまでしてくれて。あ〜ちゃんは幸せ者じゃね。」
精一杯の笑顔で言った。ああ。うまく笑えてるかな。
「あ〜ちゃん…」
君は、心配そうな顔をして私をみつめた。
ゆかちゃん、そんな顔しないで。私はまた精一杯の笑顔を君にむけた。
○つづく…○
最終更新:2008年10月27日 15:53