<side k>
片づけを手早く終わらせ、ゲーム開始。
のっちはゆかを後ろから抱きしめるようにして
手には、愛用のPSP。
ゆかは、のっちに寄りかかるようにして
画面に見入る。
正直、そんなゲームには興味ないんだけど。
のっちと過ごす時間が増えるにつれ、
少し楽しさがわかってきた、、気がする。
何より、一緒に夢中になれるっていいよね。
それにこうやって、抱きかかえられるような体勢で
「あぁ!」「うわっ!」「やった!」
なんてはしゃいでるのっちを近くに感じられるのは
ほんとに、幸せ。
ゆかだけの、特等席、だ。
この一緒にやってるのはRPGで
勇者が世界を救うために、旅をしている
という、のっちに言わせれば
ありがちなものらしい。
この前から、鍵となる武器?かなんかが見つけられなくて
四苦八苦してるわけだ。
「ねぇ、全然見つからないじゃん〜」
「んなこと言われても、わかんないだもん」
「あれ?ここ、さっきも通らなかった?」
「えっ?違うよー」
「でもこのおじいさん、さっきもおった気がするもん」
「・・・あ、ほんとだ」
「ほら〜!」
そんなやり取りを繰り返していると
時間はあっという間に過ぎていった。
<side n>
「ねぇ、今日はもうここまでにしようよー」
「うぅ、もうちょっと!」
もう少しで、見つかりそうな気がするんだもん。
「・・・ねぇ〜、もしかして、ゲームだけして
この休日を終わらせるつもりじゃないよねぇ?」
ゆかちゃんの声色が変わる。
「ここまでにする、ね」
セーブして、PSPをテーブルの上に置いた。
腕の中のゆかちゃんが振り返る。
うわぁ、上目遣いで見上げられたら、ヤバイって。
吸い寄せられるように、唇を重ねる。
絡み合う舌の感触が
鼻を掠める、甘い香りが
首に回された、細い腕の熱っぽさが
ゆかちゃんの全てが沁みてくる。
「−っは…のっちぃ」
唇が離れ、甘い声で囁かれる。
「ベッドいこ」
落ちていく、あなたに。
入っていく、一番深いとこまで。
何度も何度も。
一番柔らかいとこに触れ合う。
だから、こんなに幸せを感じられるんだね。
だから、ちょっぴりセツナイんだね。
腕の中のゆかちゃんが
「はっ、、、のっちぃ・・・ゆかのこと、離しちゃヤだよ」
目を潤ませて言うから、頭が真っ白になって
「んなことするわけないじゃん・・・」
とだけ答えて、
二人で、一番気持ちいいとこへ昇っていった。
離さないで。
それは、のっちの望みだよ。
ゆかちゃん。
最終更新:2008年10月27日 16:16