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Side A
「あ〜ちゃん?」
目をまん丸にしたのっちに呼ばれる。
でも、なんでこんな事になっとるんじゃろ?

ただ、いつもみたく犬みたいにじゃれ付いてくるのっちに、これまた、いつもみたくキスをされて。
そしてそのまま、いつもみたく私に体重を預けて来たはずののっちが、なぜか私の下にいる。
のっちの顔の脇に手をついて、いかにも、襲っちゃってますみたいな体勢。

「何でのっちが下におるん?」
少し間抜けな質問をしてしまった。
「いや〜、あたしに聞かれてもねぇ。っていうか、あ〜ちゃんが押し倒してきたんじゃろ?後頭部、痛いんですけどw」
どうも、私がかなりの勢いで押し返したみたいで、のっちは頭打ったらしい。

「えっと・・・ごめん。」とりあえず謝っとく。
「素直なあ〜ちゃんは、なんか調子狂うわ。」
「なんよ!人が謝っとるにぃ。それに、あ〜ちゃんはいつも素直じゃ。」
「へぇ〜、じゃぁさ。この体勢も素直な気持ちとか?めっちゃドキドキなんけど。」
私をからかうように聞いてくる。なんか余裕っぽくて腹が立つ。

「う〜ん。いっつものっちばっか触ってズルイ。じゃけぇ、今日はあ〜ちゃんがのっちに触るんじゃ。」
とりあえず強気に言ってみた。記憶が飛ぶ瞬間、確かにそう思ったから。
いつものっちの目にあ〜ちゃんはどんな風に映っとるじゃろうって。触る方はどんな感じなんじゃろうって。
たぶん、それで押し倒したんと思うから。


「マジで?」
ちょっと焦り気味ののっち。
「のっちぃ、眉がハの字じゃよ?」
今度は私がからかって、のっちの眉間をツンツンしてみる。
「勝手になるんもん。しょうがないじゃろぉ?」
「へへへぇ。」

ツンツンしていた指をゆっくり下へスライドさせて、今度はのっちの唇に触れてみる。
「プニプニじゃぁ・・・。」
まじまじと見ながら触ってると
「あ、あ〜ちゃん?そんな見られると恥ずいんけど・・・。」
「うわぁ。そ、そうじゃね。」
急に唇が動いたからビックリしたわ。なんか、のっち照れとる?顔赤い。

「それに・・・あ〜ちゃんのがプニプニしとるよ?」
不意に私の唇に、のっちの指の感触。
「え?」
「なんなら試してみれば?」
試してって。つまり、キス・・・するってことかなぁ?

普段、噛んでばっかなんに、こういうことはサラッと言えるんけぇ。不思議でならん。
それに、いつもはのっちからしてくれるけぇ、自分からは上手く動けん。

なかなか動けんでいると、ちょっとハニカミながら
「今日はぁ、あ〜ちゃんしてくれるんじゃろ?キス。」

出た。犬のっち。

これはヤバイ。だって、こののっち可愛いんだもん。それで、反射的に返事をしてしまう。
「うん。あ〜ちゃん、する。」


私を見上げてるのっちに、自分の顔をゆっくり近づけていく。
のっちが嬉しそうに私の顔を見てるから、途中で止まって。

「緊張するけぇ、目ぇ閉じてて。」
「え。見てちゃダメ?」
「だめ。」
「早っ。う〜ん、しょうがない、分かった。」
しぶしぶ目を閉じるのっち。

何か信用ならん・・・。
私は目を閉じてるのっちの瞼の上に、手のひらを乗せる。
「あ。」
「やっぱ、見るつもりだったんじゃろ?」
「てへ、ばれとった?」
「もぅ、あほ。」
まったく、油断も隙もあらん。

「だって、あ〜ちゃんのキスしとる時の顔、可愛いんよぉ。」
「・・・・あほぅ。」
のっちには見えとらんけど、私、赤い顔しとるはず。
「もぉ〜、さっきからあ〜ちゃん、あほあほ言い過ぎj・・・。」
恥ずかしい事言うから、しゃべれないようにキスしてやった。

やっぱり、のっちの唇は柔らかい。でもこれじゃ、自分のがどうかなんて分からんじゃん。

ここからのっちはどうしてたっけ?
えぁ〜んとぉ・・・。
もっと深くキスしてくる。記憶を辿りながら、遠慮ぎみにのっちの舌に触れてみる。

「ぅん・・・。」
慣れない私からのキスに反応してくれる、のっちの声。
いつも私に向ける甘いささやきとは違う、でもやっぱり甘い声。
どうしよう?もっと聞きたい。

一度、唇を離すと。「ぁ・・・。」って切なそうにのっちから零れてくる。
これでさらに、私の鼓動が速く音を打っていく。


「あ〜ちゃん、あの、そろそろ手を・・・。」
すこしボーっとしとったらしく、のっちが声を掛けてきた。
「あ、ごめん。忘れとった。」
ずっと、のっちに目隠しをしていた手を引っ込める。

ゆっくり目を開けて、何度かぱちくりとして
「あ〜ちゃんが、眩しいよぉ。」
「そりゃ、目ぇ閉じてたんけぇ、電気のせいじゃろ。」
「たは〜、そんなにあっさり言わんでよ。」

なんでもない会話をしていても、私の心臓は治まってくれない。むしろ、もっと・・・。

「ねぇ、あ〜ちゃん。あたし、さっきすんごい、するよりドキドキ・・てかバクバクしたんけど・・・あ〜ちゃんもあたしにキスされる時、いっつもそんななの?」
「うん。・・・のっちは?キスする時どう思っとるの?」
「え?そりゃ〜、色々と・・・ねぇ。」
きょろきょろと視線が宙を彷徨って、・・・これはよからぬ事を考えとるの。
最後に私の視線とぶつかる。

かと思ったら、「よっ。」っと上半身を起こして、私はのっちの膝の上に座る形になる。
「じゃあさ、あ〜ちゃんはどんな感じだった?ドキドキした?」
後ろ手をついて聞いてくる。

「しとる。さっきからずっと、しとるんよ。のっちがしてくれるのと違うドキドキ。これ、どうしたらえぇの?」
教えてよ、のっち。
「それはぁ・・・。あ〜ちゃんは今どうしたいん?」
「もっとのっちに触って、もっと、のっちの声、聞きたいよ。」
言ってて、だんだん恥ずかしくなってきた。


「あ〜ちゃぁん。」
「ん?」
「そんな可愛い顔されると、我慢できんくなるけぇ。」
まただ、まったく。
「ほんだったら、目ぇ閉じといたらえぇじゃろ。そしたら見えん。」
「ん〜、じゃあ、閉じとるけぇ、はよしてね?」
「何を?」
ホントに一瞬何のことか分からんかった。

「触りたいんじゃろ?」
「あ。」
さっき言ったことを思い出して、少し恥ずかしくなる。
のっちは、ニィッと笑ってから目を閉じる。

改めてのっちの顔を見ると、ホント奇麗だなって思う。
その奇麗な頬にそっと触れると、のっちの眉がピクッと反応する。のっちも緊張しとるんかな?
そして、驚かさないようにゆっくりと、のっちへ二度目のキスを送る。
すぐに離れてのっちを呼ぶ。

目を開けたのっちに
「ねぇ、のっちは、そのぉ、ど、どこがいいの?」
「へ?どこがいいって?」
「だから、敏感といぅか、なんていうかぁ・・・。」
何て恥ずかしい事を聞いとるんじゃ私は・・・。

「あぁ、どこが感じyむぐっ。」
思わず手でのっちの口を塞ぐ。
「人が包んで言っとるに、なんでストレートに言うんよ!あほ!」
「あはは、ごめんごめん。」
塞いだ手をどけて言ってくる。

「たぶん、あ〜ちゃんと一緒だよ。あ〜ちゃんに触られたトコは、どこだって熱くなるんよ。
頬だって、口だって、腕だって、そこに意識が集中するんよ。」
言葉と一緒に触れてくるのっちの指先を視線で追いかけて、確かに私の意識は集中してしまう。


「ね?」
まるで見透かされたような言葉に、なんか抵抗したくて。
「しとらん。」
「あ、れ?」
みごとなハの字眉。

「でも・・・。」
ふわっとのっちに抱きついて
「熱くなるね。」
のっちの耳元でささやいた。

そしたら、のっちの体温が熱くなった気がして、とたんにカクッとのっちの肘が曲がって体が沈む。
体重は掛けてないんけど・・・。
「のっち、大丈夫?」
とりあえず、体を離して聞いてみる。
「あ、ぃや、耳元であ〜ちゃんの声は反則じゃわ。頭と体に響くw」
「ふ〜ん・・・。」
そっか〜、耳が弱いのかぁ。それとも声?
「あ、あ〜ちゃん?」
どうやら危険を感じたのっち。声が裏返った。良い勘しとるねぇ。

「のっち!」
今度は勢い良く抱きついて、また押し倒す。
「うはw」

「のっち・・・のっちぃ。」
のっちの耳元で、いっぱい名前を呼んでみる。
「ちょ、あ〜ちゃ・・・。」
「だぁいすき。」
そして、あむっと甘噛み。これは、いっつものっちがしてくるからお返し。
「んっ。」


「のっちぃ、ドキドキする?」
「は、ハンパないです。」
「じゃあ、もっとしてぇ?」
自分の中で一番甘い声でささやくとすぐに、背中に回された手がきゅっと私の洋服を掴み、のっちの吐息が漏れてくる。
初めて見るその反応が可愛くて、なんだか嬉しくなる。

もっともっと聞きたい。のっちの可愛い声。
今までにない感情がわき上がってきて、武者震いしてるのが自分でも分かる。
探るようにのっちの耳や耳の後ろ、首筋へと唇を這わせていく。


Side N
あ〜ちゃんの甘い声に全身がゾクゾクする。
続けて短いキスをしながら、あたしの首筋を移動し始めるあ〜ちゃんの唇。
「くすぐったいよぅ。」
「のっちが、いっつもしとる事しとるんよ?」
顔を上げたあ〜ちゃんが言ってくる。
そういえば、してたっけ?

「でもなんか、気持ちいいかも。」
「じゃぁ・・・、もっとしちゃうけぇ。」
にっこり笑って、またあたしの首へと顔をうずめる。

初めは、あんなに遠慮気味に触ってたのに・・・。
今は遠慮なく、でも優しく触れてくるあ〜ちゃんの唇。
今度は反対の耳に辿り着いたあ〜ちゃん。呼吸が少し荒くてあたしの耳に息がかかる。


「のっち・・気持ちいぃ?」
「んぁ。」
だから!耳元はダメだって。そう言いたいけど、声にならん。
あ〜ちゃんの息づかいと声だけで、あたしの中はかなり熱くなっているのが分かる。

愛しい人に触れるのも良いけど、触れられるのもこんなに気持ち良いなんて知らんかった。
だから、無意識に「もっと・・・。」って答えた自分の声にビクッリ。
それは、あ〜ちゃんも同じだったらしく。

「のっち、今ん声、えっちぃかった・・・。」
真っ赤な顔で言ってくるあ〜ちゃんに、あたしはお返し。
「あ〜ちゃんだって、する時そうじゃん・・。」
案の定、さらに赤くなっていくあ〜ちゃんは、ばっとあたしの胸元に顔を伏せて。

「のっちのあほぉ!」
また言われちった。

「あ〜ちゃ〜ん?」
動かなくなったあ〜ちゃんの頭を、ポンポンしながら呼んでみる。
そしたらくいっと顔だけこっちにむけて。
「あ〜ちゃんココ触りたい・・・。」
「へ?」
あ〜ちゃんが指差す先には、あたしの胸・・・。なんて唐突な・・・。

「あの、そんな改めて言われるとぉ・・・。」
そんなあたしの返事はお構い無しに、あ〜ちゃんはあたしのTシャツをグイッと上げて、その勢いにまかせてブラまで上げられ、あたしの胸は無防備になる。


「ちょっと!あ〜ちゃん。」
いきなりで心の準備がぁw。
「うわぁ、のっちの肌キレイじゃ。」
胸の間からおへそへ掛けて、ツーっと指先でなぞられる。
そのままあ〜ちゃんの顔があたしの胸に降りてきて、触れると思った瞬間、息を吸い込んで目をキュッと閉じたんけど。
触れてこなくて、そっと目を開けるとあ〜ちゃんがニヤニヤしてた。

「なんか、のっちがキスの時、目ぇ開けとるの分かった気がする。」
「ん?」
小さい声で言ったから、よぅ聞こえんかった。
「なんでもな〜い。」
知らん顔したあ〜ちゃんが二へっとして胸にチュッとキスしてきた。

次にあ〜ちゃんの手が乗せられて、動き始める。
息が漏れる。
「舐めて良い?」
答えるの恥ずかしいんけど。
「えぇ、よ?」
「何で疑問形なん。」
笑いながらあたしの胸に口を付ける。


Side A
のっちの胸の先を口に含み、舌で舐める。
私はどんどん思考がおかしくなっとる気がする。
のっちが声を出すのを我慢しとるから、物足りない。
のっちの・・・いやらしい声が聞きたいなんて・・・どうかしとるじゃろ?

だから、耳元に寄って囁く。
「のっち・・・我慢せんでいぃんよ?もっとのっちの声聞かせて?」
そして、指で触れている先端を刺激する。
「ゃぁ・・はぁ、あぁちゃ・・ん・・。」
耳元で聞こえるのっちの声に、ゾクゾクする。そうだ、私ものっちの声が好きなんだ。
「もっと、聞きたい。気持ち良ぃ声・・・。」

いつものっちは、こんな感覚なんかな?
もっともっと、色んな表情が見たい。どんどん欲しくなる。
自分の欲望に逆らえないまま、手をのっちの胸から下へ移動させ、直接下着の中まで滑り込ませる。
初めて触れるのっちのそこは、熱くて濡れていた。なんだか恥ずかしくなる。
初めてする自分の行為に感じてくれてたのかと思うと、嬉しくて気持ちが高ぶる。

「あぁっ!」
私の指がのっちの膨らみに触れて、少し大きな反応が返ってきた。
「ココがえぇの?」
ゆっくり撫でながらのっちに聞く。かなりイジワルだと自分でも思う。
「はぁ・・・そんなん、恥ずかしぃて・・言えんって・・・。」
私だって今でも恥ずかしいもん。


Side N
マジ恥ずかしぃ・・・。いつもあ〜ちゃんに言わせてる自分反省。

それにしても、あ〜ちゃんの触り方ヤバイ。気持ちいいんですけど・・・。
あ〜ちゃんの勘が良いのか、あたしが感じやすいのか・・・。
とにかく、あたしの頭の中はとろけて、そろそろ限界。

あ〜ちゃんの指の力が少し強くなって、あたしはさらに反応してしまう。
「のっちって・・・可愛ぃんね?」
あ〜ちゃんに、そんなん言われるのは初めてじゃ。
でも、そのことを長く考えとる余裕がない。

「・・・ぁあっ、んぅ・・・ぁ、ぁ・ちゃぁん・・あ〜・・ちゃnっ。」
あ〜ちゃんに抱きついて、あ〜ちゃんの名前を呼んで求めるばかり。

それに答えるようにどんどん攻めてくる手と、さらにあ〜ちゃんの唇と声が耳を攻めてくる。
何度もキスされたり、舐められたりして音がぁ・・・
「ふぁ、のっち、気持ちぃ?」
声が脳に響いちゃうよ。そんなに甘い声で囁かれたら、あたし、もう・・・。
「んんぁっっ!?・・・んはぁ、はぁ・・・あ〜ちゃぁ・・・。」
達してしまった。


Side A
のっちの抱きしめる力が一際強くなって、私の服をぎゅっと掴んだ。
その後、全身の力が抜けたみたいで、のっちの腕が床へと落ちる。
もしかしてのっち・・・イッたの?なんて聞けないわw
その、のっちに呼ばれた私も動きを止めて、のっちの顔を見る。

わぁ、すごくとろんとして、色っぽい・・・。そんでこのハの字眉がまたなんとも言えん感じじゃ。
なんか言いたげなのっちの口元に、耳を近づける。
でもしゃべる力もないのか、ぼそぼそ言うばかりで、何を言っとるのか分からん。

「のっち・・聞こえん。」
のっちの顔を覗きこんで聞いてみると、瞼の上に手をのせて言ってくる。
「きぃ・・。」
「き?」
「気持ち、ぇかった・・。」
      • なに、今の?なんか、キュンてしてフワ〜ってなった。

やばい。今日ののっちは可愛くて反則じゃ。初めて見るのっちがいっぱいだった。
そして、またいつの間にかのっちに唇を落としてしまった自分も・・・やばい?


<触りたい>fin






最終更新:2008年10月31日 21:24