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SIDEーK

—誰かが泣いてる。
ゆかがよく知ってる誰か…あ〜ちゃん…?あ〜ちゃんなの?
あ〜ちゃんが強く抱きしめているのは…のっちだ。
ゆかは身体に力が入らない。
『あ〜ちゃん!』
声が…声が出ない。—


「あ〜ちゃん!!」
ゆかは跳び起きた。あれ…ここはあ〜ちゃんの部屋だ。
「どしたん?…あ〜ちゃんなら隣におるよ」
そっか。あの後泣きつかれたし、夜も遅かったからそのままあ〜ちゃんの部屋で寝ることにしたんだっけ。
隣で寝ていたあ〜ちゃんは眠た気に目を擦っている。
「ごめん…起こしちゃった?」
「まぁ…って、ゆかちゃん凄い汗じゃ!」
「あぁ…ほんまじゃ…」
自分でもびっくりするぐらい寝汗をかいてる。さっきの夢のせいかな。
心配そうにゆかを見つめるあ〜ちゃん。さっきみた夢と被せて胸が苦しくなる。



「ゆかちゃん」
あ〜ちゃんがゆかをそっと抱きしめる。ウェーブのかかった髪が顔に当たって少しくすぐったい。
「だぁーいじょーぶよ。あ〜ちゃんはゆかちゃんのいつでも隣におるけぇ、安心しんさい」
くぐもって聞こえるその優しい声に、ゆかはいつも癒される。今回も例外ではなかった。
お母さんがあやすように、ゆかの背中をゆっくり小さく叩いて。
ゆかもだんだん眠くなって…
ん?叩いていた手が止まったと思ったら、あ〜ちゃんの身体が重くなった。
あ〜ちゃん…寝ちゃったのね。
ゆかはそのままベットに横たわらせる。
そしてゆかもその隣に。

早く寝よう。
今夜のっちの家に行かなくちゃいけないから。
あ〜ちゃんの記憶を、ゆかたちの思い出を守るために。


TO BE CONTINUED...






最終更新:2008年11月04日 14:17