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SIDEーA

「ヤスタカ…!?な…なんで…」

驚きで先の言葉が出てこない。
なんでここに居るの…?
やっぱり気付いてたの…?
立ち尽くすあ〜ちゃん達の前でヤスタカは笑っていた。

「やはり逃げる気だったか。言っただろう…国のためにも、国民のためにも君は唄わなければならない。それとも君は…裏切り者か?君達はどう思う?」

ヤスタカが後を振り返って暗闇に話しかける。
「あ〜ちゃん、ヤバイかも…よく見て」
のっちに肩越しに言われ、ヤスタカが話しかける暗闇を目を凝らして見てみる。「嘘じゃろ…」
そこにはあ〜ちゃん達と同じように真っ黒の服を着ている兵士たちがいた。

『裏切り者だー!!』

一斉に声があがる。

「残念だよ。…でもまだチャンスはある。今直ぐ戻るんだ。そうすれば君は裏切り者にならなくて済む。」
「でも…あ〜ちゃんの記憶は消えちゃうんでしょ…?」
「もちろんそうだ。女王になるのだから。」
「だったら嫌じゃ…あ〜ちゃん記憶無くしたくない。」
「君は大勢の国民の意志より自分一人の意志を貫こうとするんだな…やはりコドモだ」
「あ〜ちゃん一人の意志じゃない!」
「ゆかちゃん…!?」


ゆかちゃんがヤスタカを真っ直ぐ見据えて一歩前に出る。

「ゆかものっちも、あ〜ちゃんの記憶無くしたくない!」
「ほぉ…神官様までコドモだとは。この国の未来はどうなることやら。」
「さっきからコドモ、コドモって何なん!コドモでいることがそんな悪いん!?オトナがそんなに偉いん!?」
「ふっ…わかったことを…。とにかく僕は君たちを通す訳にはいかないんでねぇ…。ここを通るつもりならそれなりの覚悟をして貰わないと。」

ヤスタカはゆっくりと服の内ポケットに手を入れた。そして…

「あ〜ちゃん、危ないっ!!」
「のっち、駄目じゃ!」


響き渡る銃声。
目の前で崩れ落ちる影。

「のっち…」

その影に恐る恐る近づく。

「ねぇ…のっち…」

「のっちってば!…冗談じゃろ?」

「のっ…ち…」

状況が理解できないのに、なんだか涙が溢れ出てくる。力ないのっちの身体を抱き寄せた。


TO BE CONTINUED...






最終更新:2008年11月29日 01:30