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「…うちは、あ~ちゃんの何なんよ。」


しまった、と思っても
もう遅いよ。あ~ちゃん

のっちは滅多に怒らんけどね、怒る時だってあるんよ。



「…の…っち……ひゃ!」


あ~ちゃんの細い手首を引っ付かんで
思いっきり…とまではいかないけど、背中を壁に叩き付ける。

「ねぇ。のっちはただの玩具?
弄られるだけの、遊び道具?」

「ち、が…」

「何が違うんよ」


ぎり、と手首を強く掴んで、顔をギリギリまで近付ける。
途端にあ~ちゃんの瞳が潤んで、視線が入り込んでくる。



誰かに背中を軽く押されたら、唇が触れそうな距離

いつもだったらのっちが先に照れちゃって
直ぐに目を反らす、けど。
今回は逃げない。


「あ~ちゃん、黙っとらんで何か言ってよ。」

「…ひ……っく…」


いつの間にかあ~ちゃんはその大きな瞳から
大粒の涙を流してて、少しだけ心がちくりとした。



「ん…」

その濡れた目蓋に唇を付けて、涙の筋を舌で追って。

そのまま口付けをして、深く深く潜っていく。




しばらくして、離れた二人の間には銀色の糸。
それが切れる時間すら惜しい。

間髪入れずにあ~ちゃんの首筋に入り込む。


「…や、だ…のっち……やめ…」

「あ~ちゃんが悪いけぇ、止めてあげない」

「ぃや…!」


ぐっ、と強く吸って、白い肌に赤い花を。


ごめん、あ~ちゃん

のっちはここまでするつもり無かったんよ
でも、スイッチ入っちゃったけぇ…



「…止まらん。」



ブレーキは既に壊れてる

あ~ちゃんに出会った瞬間から。




でもね、嫌われたくないから。
あ~ちゃんはのっちの太陽じゃけぇ、
居なくなったら陰に埋もれてしまうんよ。


「…止めて欲しい?」

こう聞けば、気まぐれ猫ちゃんの答えはただひとつ。





「……止めないで…」



あ~ちゃん、今日は本当に止まらんけぇ
明日辛くなったらごめんね。



―――――――――――――――


「あ~ちゃん?腰押さえてなしたん?」

「ヘタレ王子が豹変しよったんよ…」

「へぇー…あののっちがねぇ…」


かしゆかは腕を組んだまま、あ~ちゃんに見えない角度で
こっそりと笑った。

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最終更新:2008年10月10日 03:59