<side n>
想いの全てをぶつけたのっちは
ゆかちゃんの言葉を待つ。
「・・なんで、、そんなこと言うんよ」
えっ?
「先に言うなんてズルイ。
ゆかから言いたかったのに」
「な、えっ、、、なに、が?」
わけがわかんないまま、あたふたしてると
ゆかちゃんは、ソファから腰をおろし
跪いているのっちの前、ペタンと座り込み・・・
「ゆか、あの人と、、、別れたよ」
「・・えっ!?えっ、別れた!?
な、なんで。てか、えっ、いつ!?」
「昨日、話してきた。ゆかもやっぱ
のっちしか、考えられんから・・」
なにこの急展開。
ごめん、全然把握しきれません。
そして、とどめが、潤んだ瞳でこの一言。
「ゆかを、のっちの正式な彼女にしてくれる?」
可愛すぎて目がくらんだ。
のっち完全に、撃沈。
<side k>
のっちのまっすぐな想いに
ココロの中にずっとあった黒い感情が
浄化されていくようだった。
−のっちだけの
その言葉が嬉しくて嬉しくて。
目の前で真っ赤になってるのっちが
最高にかっこよくて、愛しい。
でも
悔しいなぁ。
なにが悔しいって
せっかく、ゆかが言おうと思ってた
コトバを先に言っちゃうんだもん。
−正式な彼女にしてくれる?
そう言うと、のっちは
がくっとうなだれるように
ゆかの肩先に頭を乗っけてきた。
そして
「あぁ、もう。ゆかちゃんの方がズルイって」
「えっ、なんで−
「こんな展開、反則じゃろ?」
ぎゅっと抱きしめられる。
「うん、のっちたち、本当の恋人同士になろ」
「・・・うん」
「でも・・ほんとにいいの?
のっちとじゃ、、、子ども、、、とか・・その−
ぎゅっと抱きしめ返す。
「そんなの関係ないよ。
ゆかは、のっちがおってくれたら、それでいい」
すると——
うっ、、うぅ・・っ・・・
えっ?のっち、、、泣いてる?
「のっち・・どしたん?
なんで、泣いとるん?」
「うぅ・・なんか、わからん」
「わからんて」
「幸せすぎて、涙出てきた。
うれし泣きってほんまにあるんじゃね」
顔を上げた、のっちは照れくさそうに
「ゆかちゃん、ありがと」
そう言って、最高の笑顔をゆかにくれた。
<side n>
あぁ、、、幸せだなぁ。
幸せすぎたら、涙が出てくるんだ。
自分にびっくりだよ。
目の前には、目が真っ赤で
でも、最高の笑顔のゆかちゃん。
愛しすぎて心臓が止まってしまいそう。
そっと、唇を重ねる。
初めてじゃないのに
初めてのようなドキドキ感。
うん、だって
これからが、ほんとのスタートだもんね。
なにかから、解き放たれたように
ココロが軽い。
幸せと安心に包まれたら
また眠くなってきた。
「ゆかちゃん、、、ごめん、のっち
もう一眠りして、、いい、、、かな・・・」
「うん、いいよ・・・」
おやすみ。
眠りに落ちる瞬間。
そっと、瞼の上に
優しさをのっけてくれたような気がした。
最終更新:2008年12月06日 02:01