SIDE-N
あ〜ちゃんが女王になって一年が経った。
「あ〜ちゃん、のっちは準備できとるよ。」
「ゆかもできとる。あ〜ちゃんは?」
「ん、あとちょっと…これもいるじゃろ…これはー…これはのっち持って」
「えー!あ〜ちゃんどんだけのっちに持たせんのよー…のっちの荷物ほとんどあ〜ちゃんの…ぐへぃ」
今この人お腹にパンチ入れましたよぉ…。うずくまるのっちの頭をゆかちゃんは撫でてくれる。ゆかちゃんは優しい…
「のっちもあ〜ちゃんの近衛親兵になったんじゃけぇ、それぐらいのことせんと。」
嘘。さっきのは撤回。二人とものっちに厳しいっす…相変わらず。
そうそう。あれからというものの、三人とも何かと変化があったんです。
あ〜ちゃんはもちろん女王になって、お城の中のルールをガンガン変えていっています。あ〜ちゃん自身比較的自由に行動が出来るようになって、たまに城下町に繰り出して国民たちの暮らしぶりを見たり話を聞いたり…。以前より増してあ〜ちゃん人気は高くなった。
ゆかちゃんは神官の仕事に加えて新たな仕事をしている。ある式典の時に使った普段趣味で撮影していた写真の中のあ〜ちゃんが映った写真が大好評で、それからあ〜ちゃん専属カメラマンとしての仕事も引き受けるようになった。
そしてのっちはと言うと。
念願のあ〜ちゃんの近衛親兵になることができたのです!
近衛親兵になったことをいいことにあ〜ちゃんの部屋に入り浸っています。
若干欝陶しがられてるけど…そこは気にしないふり男のコで。
今日、この国を出発する。
前とは違ってあ〜ちゃんの正式な仕事として結構遠くにある国に訪問しに行くんだけど。のっちの気分的には三人で初の旅行ってな感じ。
「あ〜ちゃんまだぁ?」
「やっぱこれは…要らん」
「あ…そうじゃ。のっち日程どうなっとるんじゃっけ?」
「うん?えっとねぇ…」
数日前にその国の大使から届いた封筒からスケジュールの書かれた紙を取り出す。一緒に何かが出てきて床に落ちた。
「ん?…ゆかちゃん、訪問日初日の夜から音楽祭らしいよ。招待状入ってた」
「音楽祭…?へー…気になるねぇ。ゆかちょっと楽しみじゃ。あ〜ちゃん、音楽祭あるらしいよ!…って聞いとらんし。」
「これは置いといて……これで…良し。準備出来た!ごめん待たせて。」
「ええよぉ」
「じゃあぼちぼち行きましょうかねぇ」
「ふふっ…なんかのっちお年寄りみたい」
「な…なんだとー…馬鹿にしてんのかーコラー!!」
少女は気付いていなかった。
もう一枚紙が落ちていたことに。
その紙には音楽祭の出演者が書かれていた。
—出演者 capsule —
TO BE CONTINUED...?
最終更新:2008年12月10日 05:54