のっちとゆかちゃんが
めでたく、きちんと恋人同士になって
しばらく経ったある日のこと。
「ねぇ、お姉ちゃん。のっちとゆかちゃんって
やっぱ、付き合っとるん?」
「えっ、、、なんでそう思うん?」
「えぇ、なんでって言われても・・
前までは、もしかしたらって感じじゃったけど
最近の様子じゃと、やっぱそうなんかなって」
まぁ、確かに。
最近のあの二人は、見る人が見れば
丸わかりじゃけな・・
「・・・うん。付き合っとる、よ。
でも、言いふらしたらいけんよ!」
「言いふらさんよ!そんなことするわけないじゃろ!」
ま、あ〜ちゃんだって
ちゃあぽんが、そんなことするなんて思ってないけど。
「てかさぁ・・・お姉ちゃんはいいの?」
「ん?なにが?」
「あの二人が、付き合っとること」
「別に、いいもなにも・・」
「ふーん」
何か言いたげな、ちゃあぽん。
「なんなん一体?言いたいことがあるなら言いんさいよ!」
「いやぁ、、あたしは、お姉ちゃんも
のっちのこと好きなんじゃろ思っとったから」
「は?なに言いよるんよ!いきなり」
「あれっ、違ったんじゃ。
でも、のっちは確実に高校ん時
お姉ちゃんのこと好きだったよね」
意地悪な表情の妹を前に、コトバに詰まる。
なんでこの子は、こんなにも鋭いのか・・・
「そりゃ、、、あ〜ちゃんだってのっちのこと好きじゃけど・・
別に“そういう”好きってのとは違うよ。
それに、ゆかちゃんのことも好きじゃけぇ。
二人が幸せなのが、なによりじゃ」
「…そっか。変なこと聞いてごめんね」
そう言うと、ちゃあぽんは、
手元の雑誌に視線を戻した。
はぁ、、、びっくりした・・・
のっちは、わかりやすいからともかく
自分のキモチまで気付かれてたとは。
恐るべし、ちゃあぽん・・・
のっちのこと・・・
たぶん、“あの頃”と変わらず
好き、だ。
この“好き”は、なんなのか
未だに、コトバにはできない。
そして
同じように“あの頃”から変わらず
譲れない夢、がある。
きっと
互いに、愛する大切な人がおって
それでも
互いを、大切に想いあう
そういう関係なんだろう。
そう
それが、きっと
二人のちょうどいい関係なんだ。
最終更新:2008年12月10日 06:00