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<side n>

あぁ、、、こんなふうにするつもり、なかったのになぁ・・

見下ろす先には、苦しそうなゆかちゃん。
「あっ、、ちょ——っ、、のっち——!」
暴走しだした、のっちの攻めに
ゆかちゃんは、もはや限界、だ・・

いつも通り。
やさしくて、やわらかな体温を共有してたはずなのに・・


のっちの、ブレーキをはずしたのは・・・

ゆかちゃんの背中に残っていた
“誰か”がつけた、足跡。


ゆかちゃんには気づかれないように。
でも
“誰か”は気づくように・・・

思い違いかもしれないけれど
そんなふうに思ってしまって

かっと、
頭ん中で何かが弾けた。


ゆかちゃんの中に埋め込んだ指を
これまでになく、激しく動かす。
「っ!・・はっ、、ほ、んと、、、やっ、、、もう−っ・・」
涙が溢れんばかりの瞳。
それでも、のっちは止まらない。
指も、そして、唇も。
首筋に、鎖骨に、胸元に、背中に、お腹に・・・

ゆかちゃんの全てに。


−ほんとは、独占したいんだ、ゆかちゃんのこと・・


本心が言えないまま、時間だけが過ぎてしまった。

ほんとは、こんなにも、
こんなにも苦しいんだ・・


「あっ、、、もう、、、——っ!!」

ゆかちゃんは、てっぺんに達した。


のっちには、空しさが残った。


こんな関係に
もう平気なフリは、できなくなっていた。


<side k>

一体どうしちゃったんだろ?

いつも通りだったはずなのに・・
急に、のっちが
なにかはずれたように、強引になった。

同時に苦しくなった
ゆかの、カラダと、、、ココロ。


こんなのっちは、初めて、だった。

ゆかの頭ん中が真っ白になって、
一番高いとこに昇っていくまで、
のっちは、一言も発しなかった。。。

いつもなら、繰り返し
名前をよんでくれるのに・・・


眠ってしまっていたのだろうか。
気を失っていた、のだろう・・・か?


ふと気がつくと
いつも傍にある温もりが
そこにはなく・・

視線の先には、ベッドの淵で
窓の外の月を見上げている
のっちの後姿。


その背中があまりに寂しそうで
声をかけるのを、一瞬、戸惑った。

けど
「のっち?」
振り返ったのっちは、
いつもののっちのような気もしたし
見たことのない表情のようにも思えた。

「気がついた?」
あたたかな手のひらが、ゆかのおでこに伸びてくる。
「・・・気、失っとった?」
「うん、たぶん」
のっちは、気まずそうに笑った。そして
「乱暴なことして、、、ごめん、ね」
と呟いた。


「ううん・・・」
おでこに添えられていた手が、鎖骨に下りてくる。
「たぶん、、、、残っちゃうね、、ごめん」
視線をカラダに落とすと、あちこちに散りばめられた
のっちが残した、紅い紅い足跡。
今までにないのっちに戸惑いつつ
それすら愛しいと思ってしまうゆかは
きっと、もうすでに、末期症状、だ。
「ううん・・それより、なんかあった、の?」

「う〜ん、、、自己主張みたいなもん?」

そう言うと、のっちはゆかを
ぎゅっと抱きしめた。
痛いほど、力を込められた腕。

その腕から逃れなれないのは
カラダではなく、きっと
ココロのほうだ。


<side n>

−ゆかちゃんは、のっちのだから

そう言えたら、どれほど楽になるんだろ?
そんなこと、言えるはずもなく
“自己主張”だよ、とだけ言って
ただ
抱きしめることしかできなかった。

決して離れることがないように。


ううん、違う
離したくないんだよ。。。



ゆかちゃん、ゆかちゃん、ゆかちゃん、、、、


コトバにならない
いくつもの想いは
月の光の中に全て溶けていった。。。


−出口は自分で探さなきゃ。

月明かりを眺めながめてると
そう、諭されてるような気がした。

うん、わかってるよ。



このままじゃ
のっちは、、、、ううん、
のっちたちは、ダメになっちゃう。


もうそろそろ

覚悟を決めなくっちゃ。


けど、動けないヘタレな自分。


0、になってしまう可能性があるのなら
100、にはなれなくても
せめて、このまま・・


このまま、、、でいいの?


相反する自分と自分の狭間を
今夜もいったりきたり。



でも

手に入れたいのなら
動かなきゃ、何も始まらんよ、ね?


「・・ゆかちゃん、、、好き」
ようやく口をでたコトバは
とてもシンプルでストレートだった。
今は、それ以上のコトバなんて見つからない。

「・・ゆかも、、好き、大好き」

信じていいんだよね?


うん、信じられる。

だから


がんばれる。


がんばろう。。。








最終更新:2008年12月15日 13:41