K『ねぇ、のっちぃ。』
N『ん〜〜?』
彼女の呼びかけに生返事でひたすら夢中でPSPに視線を落とす私。
N『うりゃっ!もうちょいっ!』
もう少しでハードモードがクリア出来る!まさにその瞬間、
ツーーッ。
首スジに走る冷たい感触。
N『うひゃぁっ。』
反射的にゲームにポーズをかけたその勢いで振り向く。
N『ゆ、ゆかちゃんっ?!』
首スジを押さえながら抗議の視線を向けて見ても、
K『えへっ。』
と彼女は可愛くはにかみ笑い。
N『もうっ、びっくりするから止めてよぉ。』
K『だってのっちがちゃんと返事せんけぇよぉ〜。』
N『うっ…。』
そうですね、私が悪いです…。
何も言い返せない私に気を良くしたのか、はにかみ笑顔一転たくらむ微笑に私のアラームが点滅する。
K『それともぉ……、キスした方が良かった?』
N『い、いやいやっ。』
もともと彼女に甘くてヘタレな私。
いつの間にか形勢逆転してる事も少なくない……。
つか最近、尻に敷かれてばかりで困ってます……ハハ。
K『何か言った?』
ギクッ!心の声が漏れてた?!
N『な、なな、何も言ってないっすっ。』
K『ふ〜ん、まぁいいや。……で、せっかくゆかが遊びに来てんのにゲームまだ続けるん?』
ニコッと微笑むその目は笑ってはいなくて…。
N『や、止めますっ。』
背中に嫌な汗が流れた。
K『よろしい。』
あ、目が笑った。
機嫌損ねなくて良かったぁ〜。
N『あ、そう言えばさぁ、成人式の着物決めた?』
K『う〜ん何となくはねぇ。のっちは?』
N『私は前言ってたやつにしようかなって思ってる。なんか店員さんもあれがいいってオススメだったし。』
K『あぁ…、あの人ねぇ〜。ゆかあの人きら〜い。』
N『なんで?』
K『なんでもぉ〜?』
N『どうしたん?なんかあった?』
K『いや〜、別になんもないよ。』
一瞬見えた瞳の揺らぎ。
この顔は嘘だ。
N『なんもない顔しとらんよ?』
フニッと彼女の頬っぺたをつついてみた。
すると自嘲気味な微笑みとともにはぐらかす様に私の手を掴んでキスをして来た。
K『ねぇのっち……。』
N『…ん?』
甘い囁きとともに繰り返される口づけに私の意識はかすんで行く。
K『のっちはゆかのじゃけぇね…。』
N『もちろんよ…、じゃなきゃ恥ずかしいのにこんな事させないよ……。』
押し倒されるままゆかちゃんの指先に翻弄され始める。
漏れ出る声を抑えながら私は言った。
N『そんかし、ゆかちゃんはのっちのじゃろ…?』
K『もちろん、……のっちのよ。』
優しい微笑みと熱い口づけをひとつ。
安心していいよ、ゆかちゃん。
私の全ては貴女のもの。
体の芯まで甘く支配され、貴女に堕ちてしまったのだから……。
(完)
最終更新:2008年12月16日 22:51