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「のっちぃー、起きんさい。」


寝ぼけ眼が映す先にはあ〜ちゃん。20cmの距離で天使の笑顔。
思わず手を伸ばして抱き締めたくなる。


「ちょっのっち!」

頭を引き寄せたらバランスを崩したみたいで、のっちの上に上半身だけ乗っかるあ〜ちゃん。
んもぅ……なんて言って微笑みながらのっちを見るから。
だからだよ?
笑った唇に引き寄せられちゃう。柔らかい感触を楽しみながら、角度を変えて、キスを繰り返す。

「もぉ〜のっち、いけんよっ」

「やぁだ。まだあ〜ちゃんとチューしたい」


あ〜ちゃんのふわふわの髪を触りながら、ほっぺや鼻先、そしてやっぱり唇にもキス。
お花みたいな匂いに包まれて気持ちいい。このまま一緒に二度寝したい気分。


「朝っぱらからお熱いねぇ………」

声の方向に目を向けると、冷ややかにあたし達を見つめるゆかちゃん。


「ゆゆゆゆかちゃんっっ」

慌ててチューを止める。だがしかし時既に遅し。


「らぶらぶなのはいいけど朝ご飯冷めるからはよ起きんさいや。」

そう言い放つゆかちゃんの視線と言葉が痛い………


「あ〜ちゃんもあ〜ちゃんだよ?ご飯出来たけぇ起こしに行く言ってたじゃん。」

「ゆかちゃん……ごめんなさい。」

あたしのベッドに腰掛けたあ〜ちゃんがすまなそうに謝っている。




そんなあ〜ちゃんにトコトコと近寄り、目の前でしゃがみ込むゆかちゃん。


「いけない子にはチューの刑じゃ。」


そう言うとあたしの目の前でちゅう。しかもゆかちゃん、あ〜ちゃんの頭を抱え込んでちょっと深いやつっていうか…………えろいちゅう……をしてちゃってます
どんどんあ〜ちゃんの目がうるうるしてきて、ゆかちゃんのキスが激しさを増す。

何これ。あたしまでドキドキすんじゃん。


やっと2人の顔が離れたと思ったら、あ〜ちゃんはゆかちゃんにもたれかかってる。

「あ〜ちゃんかわい……」

あ〜ちゃんの耳元で囁くゆかちゃん。すっかり二人の世界。
……ちょっと複雑。


いや、こんな関係なんだから仕方ないんだけど。


あたしとゆかちゃんは、どっちもあ〜ちゃんが好きで。
ある時2人してあ〜ちゃんに告白したら、案の定と言うか当たり前と言うかあ〜ちゃんは困って。
あ〜ちゃんはあたしも、ゆかちゃんもどっちも同じ位好きだから選べんって泣いちゃった。
それでどうしたらいいか3人で真剣に考えた結果、いっそ3人で付き合ってみないかという事に。


あ〜ちゃんには負けるけど、ゆかちゃんも好きだし。ゆかちゃんもあたしの事あ〜ちゃんの次に好きって言ってたし。
何だかんだで居心地も良く、この状態に。


ただたまにこんな風に抜け駆けみたいな事が起きてしまうんだよね。



っていうかこの2人、いつまで自分達の世界に居るんだ


「……朝ご飯食べたいなぁ〜」

あたしのこの呟きでやっと2人も反応した。

「やばっご飯の支度終わってなかった」

そう言ってくっついてた身体を離し、ゆかちゃんは先に部屋から出ていった。


ほらのっちはよ布団から出る!
まだほっぺの赤いあ〜ちゃんに急かされてベッドから身体を起こし、腕を目一杯伸ばす。
今日も1日平和に過ごせますように。


それからあ〜ちゃんと一緒にリビングへと向かい、作られてから大分時間のたった朝ご飯を食べた。
やっぱり冷めていたけど、大好きな2人の作ったご飯は美味しかった。







最終更新:2008年12月23日 01:31