※脳内変換で、あ〜ちゃんとのっちに耳と尻尾を生やしてお読み下さい(汗)
樫野家のゆかちゃんの部屋には、2匹のハムスターが居ます。
ふわふわな毛並と可愛らしくて魅力的な目を持つあ〜ちゃん。
お昼寝とご飯が大好きな、回し車で鍛えた身体を持つのっち。
今日も大好きなゆかちゃんと一緒に仲良くお散歩の時間がやってきました。
「あ〜ちゃ〜ん、のっちー出ておいでー。散歩の時間よー」
その声に直ぐさま反応したあ〜ちゃんは、隣りでご飯中ののっちに飛び付きます。
「のっち!ゆかちゃんが散歩じゃって!」
「ちょっ待って……まだのっちご飯食べとんよ」
「いつまでもヒマワリの種ほうばってないでさっさと走るぅ!ほらゆかちゃんがケージ開けてくれたよっ」
一生懸命ヒマワリの種をほっぺに詰め込むのっちを放って、一足先にゆかちゃんの元へと走るあ〜ちゃん。
「ゆかちゃんっっっ」
ゆかちゃんの手の平にちょこんと乗るあ〜ちゃん。嬉しくてたまらないのか耳や鼻がぴくぴく動いてます。
「可愛いねぇーあ〜ちゃん」
そう言ってあ〜ちゃんの頭を撫でるゆかちゃんも何だか嬉しそう。言葉が通じなくても気持ちは同じなようです。
「ちょっとあ〜ちゃん早いよぉ…」
あ〜ちゃんよりふた足程遅れてのっちもゆかちゃんの手の平に乗っかろうとします。
「うひゃあっ!」
が、足を踏み外して危うく落ちそうに。前足で必死にゆかちゃんにしがみつき何とか登りきりました。
「あっあぶなかったー……」
「まったくのっちは間抜けじゃあ。もっと足元確認しんさい」
あ〜ちゃんはそう言って前足でのっちのおでこをペチっと叩きます。
「ありゃ、ケンカでもしとるん?」
そんな2匹を心配そうな目で見るゆかちゃん。
「ちっ違うんよゆかちゃん!のっちが阿呆なだけじゃけぇ…」
あ〜ちゃんが身振り手振りを加えながら必死にゆかちゃんに説明しますが、言葉が違うためなかなか通じません。
「こりゃ一緒に散歩させない方がいいかなー?」
その一言を聞き、さらに慌てるあ〜ちゃん。
のっちと一緒にする散歩は特別じゃけぇ、それはだめぇっ!
心の中でそう叫びますが(のっちが聞くとキモいニヤけ顔になるから)、
当たり前のようにゆかちゃんは気付きません。
どんなにあ〜ちゃんが騒いで訴えてみても、
「あれ、あ〜ちゃん嬉しいん?のっちが可哀相じゃよw」
なんて言ってばかりでさっぱり気付きません。
もうどうしたらええんよ、とあ〜ちゃんはすっかり困ってしまいました。
すると隣りでそれを見てたのっちが、
「もうあ〜ちゃんたら。そんなんせんでもゆかちゃんに解って貰う方法あるじゃん」
と、自信満々に言いました。
「どうすればいいん〜」
既に半泣き状態のあ〜ちゃんがのっちの方を向きます。
「仲良しアピールをすればいいんよ。ほらこうやって……」
そう言いながらのっちはあ〜ちゃんに近付き、チュッと音を立ててキスをしました。
「な……何するん!!!!!」
耳まで真っ赤になったあ〜ちゃん。それを見て笑うのっちも少し顔が赤いようです。
「いっいいじゃんチューくらいっ。ほらゆかちゃん見て?」
のっちにそう促されてゆかちゃんを見上げるあ〜ちゃん。
2匹を見つめる目はさっきとは変わってニヤニヤしています。
「あ〜ちゃんとのっち、チューしよるくらいに仲が良いなんて、ゆか知らんかったわぁ。」
「こりゃ一緒に出してデートさせてあげにゃあいけんよね」
クスクスと笑いながらあ〜ちゃんとのっちを交互見るゆかちゃん。あ〜ちゃんは恥ずかしくて顔から火が出てしまいそうな勢いです。
「ほらねー」
のっちは誇らしげに胸を張りますが、あ〜ちゃんはそんなのっちを見向きもせず顔を背けてます。
「のっちの……ばか。」
「えっ何で?のっち良い事したじゃんっ」
「もう、のっちのばかばかばかぁっ」
「ばかばか連呼せんでよ、ってあれっちょっと待ってよあ〜ちゃんっ」
ゆかちゃんの手から降り、一目散に駆け出したあ〜ちゃんを慌てて追いかけるのっち。
「もうあ〜ちゃん足速いよ……」
そんなのっちは、あ〜ちゃんがまだ真っ赤な顔をしている事に全く気付かないのでした。
「まったく可愛いカップルじゃねぇ。」
ゆかちゃんが見ても解るくらい、2匹は本当に仲良しさんなのです。
END
最終更新:2009年01月13日 10:25