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Side A
番組収録中に、男の共演者の人に、『良いことあったら、連絡してよ。』みたいな話んなって。
『しますー。』なんて返事をしたのっちに、つい『しなくていぃよ〜。』なんて言っちゃった。

別に、のっちが誰が交友を広げる機会なんだから、あたしが言う必要はなくて。
むしろ、喜ばしい事なのに…。

ゆかちゃんは、久しぶりに直ちゃんの所に行ってくると言って出て行って。
今のっちと二人で、その時の話をのっちが振ってきた。

「あ〜ちゃんが、あぁいう事言うの珍しいね?」
「あぁいう事って?」
解らない振りで聞き返す。

「あの、ほらぁ。連絡しなくてもいぃよ〜って。」
「んん〜。そういえば言った気もするわ。」
「そういえば…ってぇ。そんな?…あたし嬉しかったんだけどな〜。」
あたしが覚えてないのが寂しいのか、眉をハの字にしてイジケ顔。

はぁ〜。もう…。絶対のっちの眉は卑怯じゃ。
なんか言わざるをえなくなる気がして…。それって、あたしだけなんかなぁ…?

「大体、イイ恋ランキングで1位になって、のっち喜び過ぎなんよ。」
「え。だって嬉しいじゃん!前回、最下位だったんよ?そりゃ嬉しいよー。」
「だからって、男の人とパンパンし過ぎじゃ。あ〜ちゃん目の前で。」
「パンパン?ん〜、あ、ハイタッチのこと?」
最初、解らんかったみたいじゃけど、パンと手を叩いて解ってくれたみたい。


「そら、のっちは平気で触れちゃうんじゃろうけど…。ちょっと心配になったんよ。」
あ〜って納得してるのっち。

そんなのっちに、横から抱きつく。そして驚いてるのっちに。
「あ〜ちゃんは、のっちが最下位でも好きなんは変らんのに。のっちは誰とイイ恋したいんよ?」

オロオロしてたのっちがゆるゆると、のっちの首に回したあたしの手に触れてきて。
「そんなん…。あ〜ちゃんとイイ恋出来るけぇ、嬉しいに決まっとるぅ…。」
間近で、のっちの顔が赤くなっていくのが良く判る。
触れている腕にまで熱が伝わってくる。

『あ〜ちゃんと…。』

ただ単に、イイ恋が出来るから嬉しいんだと思ってたから、自分の名前が出てくるなんて予想外で。
おかげで、あたしまで恥ずかしいわ。

「あ、な、何か言うてよぅ。恥ずかしいけぇ。」
「あ。ぅ、うん。……じゃあ、キスして良い?」

迷いながらも、少し顔を離して言ってみると。
まぁ、案の定というか、なんと言うか…。金魚さんになってるのっち。

「あ〜ちゃんものっちとイイ恋したいけぇ。ね?」

もう一回お願いすると、コクコク頷いてきゅっと目を閉じるのっち。

その可愛い唇に、そっと想いを重ねる。



——— 今年も、のっちとイイ恋が出来ますように。


<イイ恋>fin







最終更新:2009年01月13日 10:50