※かしあ〜えrで暗いです。3レス。
「…ん…ふぁ。」
ゆかちゃんはときどきよくわからないタイミングでスイッチが入る。
今だってほんのちょっと前まで買い物に出かけてたっていうのに
ゆかちゃんの指先に熱をともされて気付いたらソファに軽く押し付けられたこの状態だ。
「あ〜ちゃんいつもより興奮しとる?…かわいい。」
ギュッと抱きしめて耳元で囁く甘い声。
「それゆかちゃんじゃっ…。」
ゆかちゃんの指先が入り口に届くと背筋がぞくっとした。
「もう濡れとるし。」
「そんな、ん…知らん。」
「素直じゃないあ〜ちゃんも好きよ。」
「ん…」
不意のキスは吸い付く度に口内を蹂躙し深みを増してゆかちゃんがいつもとは違うことを感じさせる。
けれどその甘さはいつも以上で抵抗する力が徐々に抜けていく。
「…でも、たまには素直になってほしいなあ、なんて。」
ニコリと小悪魔の笑み。
何か反撃をしようとしたらその前にまた塞がれて。
下に伸びた手は決して中には入らずに焦らすようにもったいぶった快感を与えてくる。
キスの方もさっきの激しさは微塵もなく柔らかくてついばむだけ、正直、少し、物足りない。
「はぁ…ゆか、ちゃぁん…」
「どしたん?」
服にしがみついて目で訴えると返って来たのは白々しい言葉。
いつものゆかちゃんならこんなことしなくても優しく導いてくれるから
…やっぱりなんか変だ。
「なんかあるなら言って?」
それでもだんだん余裕がなくなっていくと自分が自分じゃない別の何かになったようで
「あ〜ちゃん?」
いつもならもういいって拗ねてしまう言葉も心地よい刺激となって耳に響いた。
「ゆかちゃん…して…?」
「…ん。」
精一杯の懇願をすると意地悪な光を放っていた瞳がいつもの色に戻って
代わりに慈しむような優しいキスが手に肩に首に頬に…ひとつ、ふたつ…。
「あ、爪…」
ゆかちゃんはわたしの肩に回した自分の指を見てそう呟いた。
「これじゃ、出来んね。失敗失敗…。」
そういうと優しくわたしの頭を撫でながらしばしの思案。
その姿をぼぉっとした頭で見つめているとふと良いことを思いついたらしく
キラリと目を光らせたゆかちゃんは体を軽く曲げてわたしを押し倒した。
「…ゆかちゃん?」
「動かせるの手だけじゃなかったって話。」
冷たいソファと熱の宿ったわたしの肌、その中間のゆかちゃんの手が下着を下ろして…
「あ、まっ…ゆか…やっ、ぁ…」
熱くて柔らかいそれがもたらす刺激は今まで経験したどれとも違うものだった。
「あ〜ひゃん、どう?」
「…は、ずっか…し、っ。」
返事する間も中を刺激する。
「てか…やめぇ…あぅ…」
「そんにゃあまい声らしてやめれんわ」
「…ん、汚っ…」
「ゆかがしたひからしとるんよ?」
「…はぁっ、…あぁ、あ…。」
与えられる快感に飲まれて息ばかりを漏らしていると
何か悟ったかのように微笑して動かすことに集中し始める。
「あ…やぁ…っ!」
より複雑な動きになったそれによってわたしはほどなく果ててしまった。
目を覚ますとベッドの中。
「…起きた?」
「…ぅん。」
顔を横に向けると肘をついて寝転がるゆかちゃんがいて
安心するとともに眠る前のことが蘇る。
「顔紅くなった。」
「だって…手でいいのに…うぅ。」
「絶対痛いから。それにマニキュアとか付いてるのに触れんわ。」
「ほうじゃけど…あぁー…。」
話していたら最中の生々しい感覚がより鮮明になって、恥ずかしくなってシーツに顔を埋める。
「それに…よう分からんけどもし子ども産めんとかなったらそれこそ困るじゃろ。」
顔をあげると頬杖をついたゆかちゃんがわたしの向こう、遠くのほうを見つめていた。
「ゆかちゃんがおればそれでいい」
「まさかずーっと一緒におれるともかぎら」
途中で口を止めるとしまったって顔。
「それどういう意味よ。」
強く見つめると眼の奥のほうが揺らめいた。
「どういう意味って…だってそうじゃろ?
今まで…好きな人がおったこともあるけど両思いになると途端になんか違うんよ。
なんというか…。あ〜ちゃんのこともいつまで好きなんか…わからん。」
いつまで大切に出来るかわからない。傷付けて壊してしまうのはいやだ。
好きになればなるほど辛いと呟いて幸せになればなるほど怖いと泣く。
震える肩に触れると恐ろしいほど冷たくて強く抱きしめると嫌いにならないでとまた顔を濡らす。
「信じてないわけじゃないんよ…」
小さく漏らした一言は寂しがり屋さんの不安に終わりがないことを表していた。
…そんな絶望を前にしても愛しいと思ってしまうわたしはひょっとしたら本当におかしいのかもしれない。
でも目の前で怯えるゆかちゃんをより強く抱きしめたのは好色な気持ちからではなくて。
「ゆかちゃんは大馬鹿もんじゃね。あ〜ちゃんがゆかちゃんのこと嫌いになるわけないじゃろ。」
「…ぅん。」
「ゆかちゃんが不安ならその不安がぜーんぶ無くなるまで、ついて回るから安心しい。」
「…ぅん。」
「あ〜ちゃんは完璧主義じゃけぇしつこいし、ゆかちゃんがもう勘弁して!って泣いても知らんけぇね。」
「ふふっ。」
どや顔で笑うとゆかちゃんも釣られて笑い出した。
「やっぱ、あ〜ちゃんの顔見ると笑ってしまうわ。」
「ちょ…それどういう意味よ」
「えへへ。」
今度はゆかちゃんから強く抱きついて
「あ〜ちゃん、好き…大好き。」
「うん。」
「…ずーっと一緒に…、いようね。のっちもあわせて。」
「うん。」
「あ〜ちゃん…」
体がぽかぽかになったゆかちゃんは全てを言い終わる前に眠ってしまった。
おやすみ、ゆかちゃん。
おわり
最終更新:2009年01月13日 11:37