Side K
カラオケの日から、一週間くらい経ったある日。
私は思っていた事を話そうと、のっちにこんなコトを聞いてみた。。
「ねぇ、のっち。もしもあ〜ちゃんが、例の人に振られたらどうする?」
「はへ?」
「ねぇ、どうする?」
突然の質問にうろたえるのっちに、詰め寄ると、さらにあたふたしだす。
「いゃ、あの、どう…と言われましても〜。あたしは別に今まで通り…だよ?」
「自分の気持ちを隠して、優しく側にいてあげる?」
「うん、そうだよ。」
そう答えたのっちの瞳は、すごく真っ直ぐで、何かを決意しているようなそんな感じ。
「う〜ん…だよね。弱みに付け込むなんて、のっちには出来ないよね。」
「ん、まあ。てかさ、急にどうしたの?そんなコト聞いて。」
「ん〜、あ〜ちゃんが振られる振られないを別にしても、なんかのっちには告白して欲しいなって思ったから。」
「わざわざ、判ってて振られにいくのはちょっとねぇ。そこまで強くないよ。」
困った表情で言ってくるけど、もう少しだけ。
「伝えるだけでもイヤ?」
「んww。なんていうかぁ、あたしはあ〜ちゃんの笑顔が見れれば良いかなって。」
私もそう思う。あの笑顔だけで幸せになれるから。でもね、のっち。
「はっきり断られたくないんでしょ。」
「そ、そりゃそうだよぅ。」
軽く笑いながら言うのっち。
「まぁ、それも解らないわけじゃないし、痛いかもしれないけど。それを恐がってたら、先に進めないよ?」
「…分かってるよ。」
少し口を尖らせて、しょぼんと俯くのっち。
「も〜、落ち込まないでよぉ。ちょっと厳しく言っちゃったけど、恋するなら傷付く覚悟でしなきゃってこと。告白して終わりじゃないんだから。
それに、断られたからって関係が終わるわけでもないし。私みたいに。ね?」
「…うん。」
ちょっと言い過ぎたかな…。
「えっと、なんか押し付けみたいになってごめんね?のっちにはのっちの好きの形があるのにねw」
「あー、全然謝ることないよ。ゆかちゃん間違ったこと言ってないし、あたしのこと思って言ってくれたの解るもん。」
その言葉にほっと安心する。
私は、思った事はすぐに言葉にしちゃう方だから、それで誰かを傷付けちゃうこともあるんだけど。
のっちは、どんな言葉でもちゃんと受け取って、気持ちを汲んでくれるから助かる。
「それに、振られた後はゆかちゃんが慰めてくれるんでしょ?」
なんだ。それくらい言えるなら大丈夫だね。
「もちろんよ〜。だって念願の振られ仲間だもぉんw」
「ぁあwそうだそうだ。そうなったらヨロシクぅ。」
でもきっと大丈夫。
あ〜ちゃんならきっと。
それと、あ〜ちゃんにも聞きたい事と、伝えたい事があるから話さなきゃ。
明日…、あ〜ちゃん講義あったっけ?
翌日。
私は午前中の講義のために大学へ行く。
あ〜ちゃんの姿はなくて、今日来るかどうかメールをしてみたら、午後に来るらしい。
それじゃあ、あ〜ちゃんが終わるまで適当に時間つぶしとこっと。
—つづく—
最終更新:2009年01月24日 21:39