"お疲れ様でしたー"
今日もその言葉と同時に君は走り出す
私はそれを追いかける
毎日こんな繰り返し
当たり前のようにさえ感じてきた行動
「ねえっ」
「ねえっ、まって」
私の制止の声に振り返りさえしない君に苛立ち細い腕を掴む
「待ってよ…」
「いやっ離して」
「聞きたい事があるの」
「離して…」
「…なんでのっちの事避けるの?」
「またその質問。」
君は困ったように大きな溜め息をつく
「何度も言うけど避けてないから…私疲れてるから帰るね」
掴んでた腕は簡単に逃れていった
だんだん遠くなる後ろ姿
前が霞んで見えなくなる
何で…何で…こんな風になったのかな?
「ゆかちゃんっ…」
そう呟いた声は誰にも届かないで空気に溶け込む
あまりに先が見えてこなくて…誰も居ない廊下で涙を流して座り込んだ
ただただ、霞む君の後ろ姿をが苦しくて胸が張り裂けそうだったんだ。
n-side
最終更新:2009年02月12日 14:11