寒いのは苦手。
出不精に拍車がかかる。
それでも
きみに呼び出されれば
ほいほいとカラダが動く自分。
待ち合わせの公園。
めずらしく、きみはまだのよう。
今日は「もう!遅いっ!」て怒られなくてすみそう。
しかってくれる、きみも好きなんだけどさ。
吐く息は真っ白だ。
やっぱ、寒いのは苦手。
なのに、どこか浮かれてる自分。
ま、理由は明白だね。
見上げた夕空に一番星発見。
お星様を見るたび、きみを想う。
なんでかな?
よくわかんないんだけど・・
あの瞬きは
きみの瞳の輝きに
似てるから、かな?
「おまたせ」
きみが現れた。
「めずらしいね、先に来てるなんて」
予想通りのコトバ。
「ま、ね。やるときはやるんよ」
「その力、もっと別のとこで使いんさい」
あきれたような、その表情も好きだな。
「で、どしたん?急に」
「うん、、、ちょっとね」
きみの瞳が揺らいだ。
「なんか、のっちに会いたくなって、さ」
「そっか・・」
ぽんと、きみの頭の上に手をのせる。
「ちょっと、散歩でもしよっか?」
こくりと頷く、きみ。
さてと———
歩き出そうとすると
「のっち?」
呼び止められ、振り向くと
「手…」
そう言って、差し出された
細い指がすらっと伸びたキレイな手。
そっと、差し出された手をとり
ぎゅっと握り締めた。
静かに歩きだす。
冷たかった指先が
じんわりと熱を生み
あたたかくなる。
リアルに感じる体温。
寒い日も案外、悪くない、かも。
「のっち?」
「ん?」
ちょっとだけ斜め下にいる
きみに視線をおとす。
「ゆかのこと、、、好き?」
「大好きだよ」
いつも言ってるじゃん?
軽くあしらわれてるけどさ。
それでも、何度も繰り返すコトバ。
お星様に願いをかけるように
紡ぎ続けてきた『大好き』
「…ゆか、も・・・」
「えっ?」
「ゆかも、のっちのことが好き、みたい」
立ち止まり、のっちを見上げるゆかちゃん。
さっき、揺らぎをみせた瞳には
今は、のっちしかうつってない。
そしてたぶん
のっちの瞳には
ゆかちゃんだけ。
一番星が流れた。
「・・・んなこと言ったら、チュウしちゃうよ?」
「いいよ?」
夢見心地で
手が届かないと思っていた一番星に
そっと、口付ける。
ぎゅっと抱きしめる。
あったかいなぁ。
「大好きだよ、ゆかちゃん」
「うん、わかってるって」
恥ずかしそうに微笑む、その表情も大好きなんだよ。
「うん、わかってるってわかってるw」
けど
「何度も言わせてよ?」
「もう、仕方ないなぁ」
そう言って、
手元に零れ落ちてきたその一番星は
今までで最高の輝きを見せてくれた。
最終更新:2009年02月12日 14:50