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(N)

やばい、のっちホンマにおかしくなった

目の前のゆかちゃんが、
可愛く見えて仕方がない
愛しくて仕方がない


なんで、急にこんな…
でも、そうならざるを得ない
この空気が、ゆかちゃんから放たれる空気が、
そうさせてるんだ


目が合って、ぱっと顔を伏せてしまう


今見たら、負ける
形のない何かに負ける
そう思った


「こっち、見て…?」


その声に素直に従えず俯くのっちの視界に、
突然ゆかちゃんが映りこんだ


肩には手、背中にはクッション、左手は繋がれたまま、
目の前には目を潤ませた…ゆかちゃん


痛いほど胸が締め付けられた


(K)

顔を上げないのっちの肩を掴んでぐっと押した

するとのっちはいとも簡単に、クッションへと沈んだ


仰向けでゆかを見上げるのっちのその姿に、
背中がぞくぞくする
無意識に息があがる


「目…つむって?」
「…!あっ、ちょっ待って、」
「つむって?」
「待って、待っ、」
「待てないよ…」
「…!」

のっちの頬にちゅっと軽くキスをする

唇を落とすと、ピクっと肩を震わすのっちが可愛くて
また頬にキスをする
今度は少し長めに


「のっちあの時、ゆかのほっぺに
こうやってちゅーしたよね…」
「あの、時…?」
「一緒にライブDVD見た日」
「…うん、した」
「あの日からだよ…?」
「…?」
「ゆかのリズムが崩れたの」
「…ゆかちゃ、」

「のっちのせいだ」


のっちの唇にぶつけるみたいに、
ゆかは自分のを合わせた


(N)

今、ゆかちゃんとキスしてる

そう思うと、体中から
火が出そうなほど熱くなった


「のっち…のっち、…」


荒々しいキスの合間に呼ばれる自分の名前に
押さえ付けられて繰り返されるその行為に


頭がおかしくなりそうだ


「はぁ…」
ゆっくりと、唇が離れた

二人の荒い息遣いだけが聞こえてる
呼吸を整えてると


「口、…開けて…?」
ゆかちゃんは切羽詰まった様に
言い放った

絡んだ手に、どちらともなく力が入る

「あ、の…」
ちゅっとあごに唇が当たった

「間違えた…」
間違えたて!
恥ずかしいのか、
のっちの首元に顔を埋めてくる
言わんかったらバレんのに

「のっちぃ…だめ?」
「いや、その…」
「やだ?」
「や、」
「…ごめんなさい。ゆか調子のり、」
「ヤじゃ、ない…よ」

思わずそう言ってしまう
でも本当に嫌なんかじゃない

そうじゃなくて…
そこまでしてしまったら、後には引けなくなりそうで…


「のっち、」


呼ばれたのを合図に、
のっちはそっと…唇を薄く開いた


(K)

小さく開かれたのっちの唇

頭が爆発しそうになる
ていうか、もうしとる

のっちの体とぴったり合わさってるゆかの体
心臓の振動は、押さえ付けられることによって
リアルに体に響いてる


ドクドクと脈打つリズムに急かされる


そっと、下唇を舐めてみたら
のっちは息をのんだ
それに、なんだか堪らなくなって
一度触れるだけのキスをして
そのまま、口の中に舌を差し込んだ


熱い息が漏れる


のっちの舌はすぐみつかった
優しく撫でると繋いだ手にぐっと力が入る


「のっちも…」
「え…」
「して?」


なかなか上手く絡まない舌に痺れを切らし、
のっちにそうお願いする


「あっごご、ごめ…んっ」
言葉の終わりを待つ余裕なんかなくて
ゆかは、のっちの口の中に戻る


また舌で撫でると、
ゆるゆるとそれに応えてくれる
舌の柔らかい感触が、
ちゃんと伝わってくる


「ふぁ…、ん」
のっちの声が漏れた
初めて聞くそれに今まで以上に、
ひどく興奮した


(N)

あっ、頭が追い付かない…
舌が絡み合うこんなキス、
大人がするもんだと思ってた

それを自分が、
しかもゆかちゃんとしてるという現実に、
いっそう頭が混乱した


そうしてる間にも、
ゆかちゃんのキスはどんどん深くなって…


ゆかちゃん、ゆかちゃん


「はぁ…」


顔をあげたゆかちゃんの表情に驚く
目がとろんと溶けたみたいに潤んで、
ほっぺがうっすら赤く染まって、
薄く開いた唇からは、
小さな舌が少し見えて…


すごい…エッチだよ…


これは間違いなく欲情している
ゆかちゃんに欲情されてる
改めて考えると、めっちゃ恥ずかしくなってきた


そんでのっちもそんなゆかちゃんに
…欲情してるんだろう


さっきからずっと暴走機関車みたいに暴れてる心臓が
さらにスピードをあげて暴れだしていた


「のっち…よだれ垂れとるよ…」


あごまで伝った唾液
ちゅっと吸われたかと思ったら舐められて
肌に受けたその刺激に思わず体が反応してしまう


「うぁっ…」
「…もぉ」


ゆかちゃんの舌は休むことなく動いて、
のっちの耳までたどり着いた


「声かわいい…」
耳元で聞こえるこもった声が頭に響く

「な、に…言いよるっん」
「ホンマの事じゃよ…?」

耳たぶをそっと吸われ、そのまま舐め上げられる

「あっ…や、」
「体ピクってなるんも可愛い…」
「ん、は…ゆかちゃんっ」
「…何?」

何と聞き返されて、返答に困った
名前を呼んだのは、間違いなく無意識で

「…何?」

絶対わざと聞いてるんだ
のっちを困らせて遊んでるんだ


「なんもな、んぁ…」
舌の動きが再開された
ピチャピチャと鳴る唾液の音に
また体が反応し始めてしまう


「なんでピクってなるん…?」
「んっ…や、知らな、」
「知らんことないじゃろ…」
「んん〜………」


耳を弱く噛まれて、情けない声が出てしまう


二人の吐息だけが、
静まり返った部屋に響いていた




最終更新:2009年02月12日 15:22