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「のっち、お散歩いぐよぉ!」

そんなあ〜ちゃんの一声で近くの公園までお散歩に来ました。

あ〜ちゃんに抱っこしてもらってると色んな意味で幸せです。
あ、どうも、のち犬です。

いやね、ほら。
こうしてあ〜ちゃんに抱っこしてもらってると、
えーと、なんというかですね、その、、あの、、
自然とこう、あ〜ちゃんのけしからん胸の感触が、ダイレクトに、ね?


・・・もう最高ですっ!
一生このままでいいかもしれんwなんて思ってみたり。


「のっち、なんか息荒いんじゃけど?」
「あ、はい、すみません」




公園に着いて、一息つく。

「もう冬じゃね〜」

と、あ〜ちゃん。


うん、冬ですよ。
その真冬の夜にベランダに2時間ほど放置されたりしましたけどね。



*****



そう、昨日あれから、あ〜ちゃんはなかなか戻ってこなかった。

「なんだか眠いんだ。。パトラッシュ・・・」
そんな声がどこからか聞こえ始めた頃、
天使でもあり、その状況を作った本人でもあるあ〜ちゃんのお迎えが来たわけで。


「あ、あ〜しゃん、、、しゃむぃれす。。。」
「のっちー、ごめんね」

いくら毛皮があるとはいえ、かじかんで震える身体をあ〜ちゃんが抱きしめてくれた。
ピンクのパジャマを着たあ〜ちゃんからは甘い匂いがした。

「いい匂いしゅる。。。」
「フルーツパーティーしてたんよ。明日はのっちも一緒にしようね」


その笑顔で全部許しちゃうのち犬はパトラッシュ以上に名犬じゃよね?
(※名犬はラッシーです)




*****


「のっち、持っておいで〜」

あ〜ちゃんがそこらに落ちていた木の枝を拾って、ポーンと投げる。

いやいや、あ〜ちゃん。。
まさかのっちが喜んで取りに行くとでも??

「って、あれれっ」

四本足で投げられた枝まで全力疾走。

体が勝手に…!
かなしきかな、、これも犬の性?


「わ〜のち犬はやーいw」

ベンチに座ってパチパチ手を叩くあ〜ちゃん。

わーい、褒められたw
あ〜ちゃんが楽しそうだし、まぁいっか。


枝をくわえてあ〜ちゃんのところへ戻る。
速く走れると分かると自然と駆け足になっちゃうよね。


「イイコじゃね〜」


あ〜ちゃんが頭をわしゃわしゃ撫でてくれる。

ん〜やっぱ幸せ。


あ〜ちゃんに抱き上げられ膝の上に乗せられた。


「それにしても・・・・」

あ〜ちゃんはのっちの顔を覗き込むようにまじまじと見つめてきた。
そして首をかしげる。


「なんか意外じゃわ」
「?」
「のっちが犬になるとしたら、もっとこう・・・
もさもさ?もふもふ?わふわふ?した感じになると思っとったんじゃけど」


もう擬音ですらないよ、あ〜ちゃん・・・・。

それってゴールデンレトリバーとかハスキー犬とかみたいな?
あとはシュナウザー・・・とか?あ、あれはネコか。(※犬ですw)


そして、耳やら前足の肉球やらをふにふにイジられる。

「あ〜ちゃん、くすぐったいけぇ」
「のっち、かわいー」

いやいや、あ〜ちゃんの方がかわいいよ。


「よしっ、のっちもう一回!今度は空中でキャッチじゃ!」

「えぇっ!」

あ〜ちゃんが思いっきり投げた木の枝はポーンとキレイな弧を描いて飛んでいく。

それを見ながらすでに追いかけてる自分にビックリ。
だけど、かっこよくキャッチしてあ〜ちゃんにまた褒めてもらうんだもんね。
俄然綾香、じゃなかった・・・・・俄然やる気アップですよ。

そして見事、枝が落ちる前にジャンプしてキャッチ!

やっべ。のっち超かっこよくない??
見て見て!あ〜ちゃん!

・・・・あれ?


得意げにあ〜ちゃんの方を振り向くと、あ〜ちゃんが座るベンチの前に人影が。
それはあ〜ちゃんに話しかけている・・・男の人?


・・・・あ、あ、あ〜ちゃんに変な男がっ!!!
何奴だっっ??!!


慌てて、あ〜ちゃんの元に戻る。
そりゃもう高速移動ですよ。

近づくにつれ、だんだんクリアになっていく二人の会話。


「彼氏と待ち合わせ?」
「違いますけど・・・」


あ〜ちゃんが困った顔をしてこっちを見た。

これってもしや・・・


「じゃあ、遊び行こうよ」
「え・・・あの、」


ナンパ?
ちょっ、、のっちのあ〜ちゃんに!!


「ホントすぐそこだからさ・・・」
「や・・・でも、ちょっと・・・」


男の手があ〜ちゃんの腕を掴もうとした瞬間、
「がるるるっ!!!!」

自分でもビックリするくらい低い唸り声が出た。

のっちのあ〜ちゃんに触るな!って言いたいんだけど、本当は。


「うおっ、ビックリしたー」


とりあえず、男の手は引っ込んだ。
あとは退散させなければ。


「・・・わ、わんわん!!」


え、吠え方が棒読みだって?
若干、あ〜ちゃんの視線が痛いんですけど。
しょうがないじゃん。
喋るわけにはいかないし、かと言って吠えたことなんかないし。


「あーこれ、君の犬?かわいいねー」


って、怒ってるの伝わってないし。
絶対コイツ、のっちのことバカにしてる!


ああ、こんな時もっと大きな身体だったらなぁ。。
あ〜ちゃんが言うみたいにゴールデンとかハスキー犬とかだったら、
それなりに迫力あるだろうし、ちゃんとあ〜ちゃんを守れたのに。

ん?って、元に戻ればいいんじゃん。
なんでのっち、犬を前提に考えてるんだろう。。


「でも君の方が可愛いけどね」


って!
何を言ってるの!
そりゃ、あ〜ちゃんはかわいいけども!


もう頭来た。
いや、あ〜ちゃんに声かけてる時点でムカついてるけど。

ナンパ男の足に思いっきり噛みついてやろうと思ったそのとき、、


「あ〜ちゃん?」


あ〜ちゃんとナンパ男の間に割って入ってきた一人の人。

なっ・・・・何奴っっ??!!



  • 続く-





最終更新:2009年02月12日 15:32