アットウィキロゴ
(K)

だめだ…のっちが可愛すぎる

ついさっきまで、のっちへの想いに悩んでた自分は
どこへ消えてしまったのか
今、こんな事をしている


乱れた脈にそそのかされた行為
ゆかを乱すこの振動は、自分でさへ正常に戻すことはできなくなっていた


のっちの優しさにつけこんでこんなこと…


「あっ…やっダメだよ…」


ゆかはのっちの白い首筋に標的を移した
ぺろっと舐めては弱く吸い上げる


「はぁ…、ダメなん?」
「だってそんなん、あっ…!」
「あっ…あと付いちゃう…」
「付かんようにやるけえ…」
「でも、や…んん〜…」


ダメ、やだ、こう言われたら最初はやめるつもりだった
けど、実際はそれすら興奮の材料になってしまう


「んやぁ…ゆかちゃん…」
「のっち…」


鎖骨に沿って舌を這わすと、甘い声がさらに濃厚になる
大きく開いた胸元から見える肌は、
ピンク色に染まっていて
繋いだ手とは反対側ののっちの手はゆかの腕にかかって、
強く握りしめられていた


(N)


ああ…どうしよう
まさかこんなとこまで発展するなんて

「あ、や…」

体の反応に従うみたいに、自然とあごが上がってしまう
ちゅっ、ちゅ…と音をたてながら、舌をはわすゆかちゃん


すぐそばにあるゆかちゃんの髪から
ほのかに甘い香りがして…余計に変な気分になる


「のっち可愛い…」


ぎゅっと、更に体を密着させられて
少し息苦しくなる
止まる事を知らないみたいなゆかちゃんの舌が
またのっちの口の中に戻った


ぴちゃぴちゃと
唾液の絡み合う音が耳に入る
このまま、一体どうなるんだろう
よく働かなくなってきた頭で必死に考えを出そうとするけど…
だめだっやっぱり上手く働いてくれない


今までずっと繋がっていた手がとかれたと思ったら
脇腹から腰のラインをなぞるように、
ゆかちゃんの手が上下しだす


「ん…、んん〜…!」


自由になった左手で
ゆかちゃんの肩をそっと押すけど、
力が入らない、ぴくりとも動かない


「ん、はぁ…のっち…」
「っやぁ…だめ、だよ…あ、」


冷たいゆかちゃんの手の温度が、直に肌に伝わった


「体…熱いよ…?」
そろそろと腰を撫でてくるゆかちゃんの細い指


どうしようどうしようどうしよう
心臓が飛び出さんばかりの勢いで騒ぐ


「のっち…大好き…」





…♪♪♪〜



突然、携帯の着信音が鳴り響いた
あまりに突然すぎて、心臓が跳ね上がってしまった


ぴたっと止まる行為
ゆかちゃんも驚いたらしい


「ゆかちゃんの携帯…な、鳴っとるよ?」
「…今はいい」
そう言って、行為を再開させようとするゆかちゃん


〜♪♪♪


「でも、めっちゃ鳴っとる…」
「またかけ直すけえ…」
首元に顔をうずめながら、でも少し迷ってるみたいに見える


〜♪♪♪


諦めることを知らないかのように、なかなか鳴り止まない着信音に
ゆかちゃんは観念したのか、密着していた体を離して
かばんの中の携帯を取り出しに行った


(K)


「…わかった、今から帰るけえ」
プツっと電話を切って、はぁと小さく息を吐いた


電話の主はお母さんで、
家に遊びにきた友達がどうしてもゆかに会いたいらしく、
早めに帰って来てほしいと言われた


なんよそれ!って反発したい気持ちもあるけど
…お母さんの頼みじゃ、断れん


「…お母さん?」

後ろからのっちの声
振り返らずに答える
「うん、帰って来いって」
「…そっか」


お母さんとのやり取りで、冷静さを取り戻せてる自分に気付いた


乱れた脈は落ち着きを取り戻し、
左胸で暴れてた心臓も眠ったかのように
静かに鳴っているだけで
すっかり冷えてしまった体ごとのっちを見ると
のっちは乱れてた服をきちんと正して、
ソファーにちょこんと座っていた


少し俯いてるのっちの首筋から鎖骨辺りに、
赤い斑点が散らばってるのに気付く


すごい悪いことをしてしまった


咄嗟に判断したのはそうだった


「あ…」
「何…?」
「ごめんなさい、痕…ついちゃった」


のっちはパッと自分の胸元を見た
けど自分では見れない事に気付いて、すぐ顔を上げる


「あ〜…やっぱついちゃったか」
そう言ってまゆをハの字にして、
いつもみたく笑うのっちに胸が締め付けられた


「…ごめんなさい、」
「ん、いいよ、なんとかごまかすから」
「…ごめんなさ、…」
「ゆかちゃん?」


気付いたら泣いていた
立ち尽くしたまま、泣いていた






最終更新:2009年02月12日 16:42