アットウィキロゴ
K-side

「・・・のっち」
「んー?」

晩御飯のカレーも食べ終わって、
お風呂も自然な流れで2人で入っちゃったりなんかして・・・
リビングで二人、一息ついてテレビを見ているところだった。
床に座り、ソファを背もたれにしてあたしたちは座っていた。

「ごめんね?」

隣に居るのっちの肩に頭をそっと乗せ、一言呟く。
そんな突然の謝罪の言葉に頭にはてなマークを浮かべてるのっち。

ごめんね。
疑って。
ごめんね。
信じられなくて。
      • でも、大好きだから。
もう、大丈夫。

「好きなんだー、のっちのこと」
「・・・うっ、うん//」
「好き過ぎてねー、ゆか、おかしくなっちゃいそう」
「・・・・・・・・・」

返す言葉なんて無いよね、こんなこと言われたって。
だけど、ほんとのこと言おうと思ったんだ。
のっちにあたしの全部、教えるって言ったから。

「だから・・・ごめん」
「何で謝るん?」

あたしの頭にこつんと、重み。
のっちの髪とあたしの髪が混ざり合う。
今日はのっちと同じ匂い。

「ゆか、ちょっと・・・ううん、結構重い人間やと思うんよ」
「嘘だー。ゆかちゃん、むしろ軽いし、細いじゃん」

それはこの世界中のほとんどの女性を敵に回す言葉ですよー、と
そう付け足してのっちは頭をぐりぐりと緩く押し付けてきた。


      • 全く、のっちって何でこんなに優しいのかな?

「違うよ、体重じゃなくてw」
「あれえ?そうなの?」

ばーか。
全部分かってるくせに。
演技がわざとらし過ぎるんよ。

だけど。
何故、あなたはいとも簡単にあたしを笑顔にさせてくれるのだろう?
何故、あなたはいとも簡単にあたしを幸せにしてくれるのだろう?

「・・・あー、もー、なんかどーでもよくなっちゃったー、のっちのせいでーw」
「えー・・・のっちのせいなのー?てか、ほんとにどうでもいいのー?」
「そーだよ、のっちのせーだから、もうどーでもいいのーw」

この場の雰囲気を壊さぬよう、今だけは自分の想いに鍵を掛けた。
だって、のっちと2人きりで久しぶりにまともに笑顔になれた気がするから。
少し、黙り込んだのっちの頭が持ち上がる。
離れてしまうことの寂しさがのっちへの愛の重さを感じさせる。
それと同時に次に何が起こるのかを考え、ドキドキと高鳴る胸。



「・・・のっちはどうでもよくない」

ってあなたがそんな顔して言うから。
そんな真剣な眼差しであたしを覗き込むから。
あなたが茶化したのに、そんなの意地悪じゃない?

「どうでもよくないよ・・・?ほんとは全然どうでもよくない」
「うん」
「・・・のっちに全部聴いてほしい」


何でだろ?
なんでこうも素直になれるのだろう?

「のっちでいいなら、何でも聴く」
「うん、のっちがいい」

そうあたしが言うと照れたようにへへって笑うのっち。
見た目はこんなに頼りないのに、なんで頼っちゃうんだろう?
そして、なんであなたはあたしを救う方法を知っているのだろう?

「でも、その前に」
「ん?」
「ちゅーしていい?」
「は?」

顔を上げてのっちの顔を見る。
びよんびよんな鼻の下・・・。
それに思わず、あたしは手で服の上から胸を隠す。

なんて言えばいいんだか・・・。
のっちは王子様の魔法を解かすタイミングが全く分かってない。
なんでそこで、もとののっちになっちゃうわけ?

「だ、だってさ・・・この角度からのゆかちゃん、最高に可愛いんだもん。のっち、いい加減限界・・・」
「のっちのばか!!!」
「はいーぃ!すいません・・・」

軽くのっちを叩く。
おまぬけのっちには制裁じゃ!
だけど、バカとは言っても、大好きなのっちには変わりはないわけで。

「・・・ん!?」
「・・・っ。何?のっちからしたかったの?」

軽い口付けはあたしからのプレゼント。
目の前には赤面したのっちさん。
自分からしたいといいつつ、キスされてそのリアクションはどうなの?

「・・・・・・・・・//」
「続き、したい?」
「・・・・・・はぃ//」

そーいや、約束してたしね。
あたしは立ち上がって、のっちを見下ろす。

「ベッド、行こうよ。ソファはやだし」
「う、うん・・・//」

緊張気味ののっちの手を引っ張り、あたしはのっちの寝室へ。
とゆーか、のっち、さっきまでの話、覚えてんのかな?

「のっちぃ・・・」
「・・・!?ゆかちゃん!?」

ベッドの上に2人、ぺたんと座り込む。
あたしはのっちの手をとり、胸に持っていった。
それだけで焦ってるのっち。
ふふ、かわいー。
でも、ドキドキしてるのはこっちも一緒なんだよ?

「ゆか、こんなにどきどきしてる・・・」
「う、うん・・・」

目が泳ぎっぱなしののっちに優しく微笑みかける。
だいじょうぶだよ、こわくないよ。

「ゆかの全部、知りたい?」
「・・・うん、知りたい」

そっか。
それなら教えてあげる。
何もかもゆかの全部、教えてあげる。
ついでにゆかの心も想いも全部あなたに注いであげるから、


ベッドの上であたしが囁いた言葉、
一つとして、聴き逃さないでよ?


(続く)




最終更新:2009年02月23日 04:44