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1週間が経って、だんだんこの席にも慣れてきた。
少しずつ風が冷たくなって、みんな厚着をし始めた。
三時間目が始まる前、私は必死にやり忘れていた宿題をやっていた。
トイレから帰ってきたのっちが、逆向きに椅子にまたがって、
こっちを見てる。
こんなところ見ないでよ、恥ずかしい。
「あのさ…」
「今忙しいんよ、ごめん」
「私…、あーちゃんってかわいいなって思う」
私はペンを止めた。
「ついでに言うと…」
今度はのっちが言葉を止めた。
私は視線を上げる。
のっちと目が合う。
「ゆかちゃんも、かわいいなって思う」
のっちは真顔でゆっくりそう言うと、急に笑顔になって、
「つ・い・で、だからね」
と言って、ペロッと舌を出し、前を向いた。
私は、今何問目を解いていたのか、何の教科をやっていたのかさえ
忘れてしまった。
覚えているのはさっきののっちの笑顔だけ。







最終更新:2008年10月10日 14:43