K-side
「のっち、こわい?」
「ううん。でも・・・」
「でも・・・?」
ベッドの上、二人向かい合ってぺたんと座り込んだまま
あたしはぎゅっとのっちの手を握った。
のっちの温度があたしに伝わる。
暖かいけどぎこちないその手は少し汗ばんでいた。
「でも・・・のっち・・・分かんないからさ、こういうの・・・」
のっちは少しばつが悪そうに握ってないほうの手で頭の後ろを掻いた。
興味津々のくせして、いざ本番となるとなんでこーも弱気になってるんだか・・・。
ま、そんなところも好きなんだけど。
だって、可愛がってあげたくなるでしょ?
「大丈夫。ゆかがちゃんと教えるから」
「うん・・・//」
耳元でそう囁くと真っ赤にして頷くのっち。
大丈夫。
あたし、のっちに魔法をかける方法分かっちゃったから。
「・・・いくよ?」
「・・・・・・ゆ、ゆかちゃ・・・んん!?」
のっちの返事を聴く前にあたしはのっちを押し倒し、キスをした。
一瞬ためらったのっちも徐々にあたしを受け入れていく。
「ん・・・・・・んっ、っはぁ・・・」
くちゅ、とやらしい音がシンとした部屋に響き渡る。
- 恥ずかしいような、愛しいような、そんな想いがあたしの頭をクラっとさせる。
半開きになったのっちの口に舌を差し込み、歯列をなぞる。
それから前歯の裏辺りをそっとそれで撫でるとぴくん、とのっちの体が跳ねた。
「・・・んっ、ぁっ・・・っ」
「・・・ふふ、かわい・・・」
上半身をそっと起こし、目がとろんとしているのっちを見下ろす。
そして、その頬に手をあて優しく撫でる。
熱を帯びたその呼吸音があたしの胸にスーと抜けていく。
「・・・ゆ、ゆかちゃん、ず、ずるいよっ・・・」
「えー?教えてって言ったののっちだよ?」
そう応えると不満そうに赤い頬を子供みたいに膨らませるのっち。
そろそろ、意識が戻ってきたみたい。
あたしをこんなに本気にさせてるのっちのほうがずるいんじゃない?
「のっち・・・やってみる?」
あたしはそういうとのっちの隣にごろんと寝転んだ。
のっちのほうに顔を向けるとのっちと目が合った。
のっちがその瞬間上半身を起こし、バン、とあたしの肩の上辺りに両手を着いた。
それから下半身も動かし、あたしを跨いだ。
「・・・の、のっちがおかしくなったら、ゆ、ゆかちゃんのせいだからね・・・?」
そう遠慮がちに呟くと同時に重なる唇。
投げやりな言葉とは裏腹に優しく甘いキス。
そっと触れるように舌であたしの唇をなぞった後、たどたどしく口内へ進入するそれ。
あたしはそれを迎え入れるように自分の舌を絡ませる。
きゅっ、と一瞬固まったのっちから唾液が垂れた。
あたしは少しもこぼれないように絡めた舌を解いてそれを舐め取る。
「・・・っ//」
「のっちぃ・・・すーきっ」
最高の笑顔をあなたに。
大丈夫。
これはいけない事、なんかじゃないんだから。
「だあー、もー//のっち、いい加減、ブレーキ利かんくなるよ?」
ほら、きたきた。
もうちょっとだ。
のっちの声がはっきりしてきた。
恥ずかしさが消えて、本能が露になってきたんじゃない・・・?
「いいよ・・・」
どうせなら、あたしを壊してから壊れてよ。
あたしを高ーいとこまで連れてってよ。
それが出来るのはのっち、あなただけなんだからさぁ・・・。
最初、恥ずかしそうに分かんない、って言ったの、
あれ、嘘なんでしょ?
だから、
「いいよ・・・。それじゃあ・・・ゆかのこと、めちゃくちゃにして・・・?」
あたしがあたしじゃなくなる、そこまでいかせて?
そーすれば、あたしの全部はのっち、あなたのものなんだから。
(続く)
最終更新:2009年02月23日 04:59