瞳からこぼれる涙の粒。
ポロポロ
と、次々溢れ出すそれは君の心。
そのまま全部吐き出してしまえばいい。
本音をいつも隠す君の、
柔らかいとこに触れたみたいで嬉しくなるから。
本当はずっとこれが欲しかったんだ。
私がいる意味は、
私に出来る事は、
選ばれたからには意味をなしたい。
願わくば君から必要とされたいんだ。
愛してる
なんて、言葉の意味はまだ実感として持てないけれど。
この想いを刻み込めるのなら、
愛でも
恋でも
なんでもいいんだ。
呼び方は単なる利便的なものでしかないのだから。
ただ、君に届かせたい。
伝わらなきゃ意味はない。
N『……そのかわり。』
ひとつ大きく深呼吸。
N『のっちの全てを貰ってくれますか?』
君はますます泣いてしまったけれど。
涙の意味なら知ってる。
君の心は私に預ければいい。
私の心は君に預けるから。
喜びも、悲しみも、
怒りも、笑いも、
健やかなる時も、
病める時も。
最高を求めて終わりのない旅を君と。
自分の中にこんなにも感情があった事に驚く。
自分でも気付かなかった想いをあなたは簡単に引き出してしまう。
あなたはズルイ。
いつも柔らかく包み、
あたしを弱くさせる。
ずっと隠して、
ずっと我慢して、
なんとかやり過ごして来たのに。
K『ばか。』
あなたは嬉しそうに笑う。
本当にばかなんじゃないの?
N『ゆかちゃんならなんでもいいんよ。』
本当にばかだ。
K『…後悔したって知らんけぇね。』
まだ、少し怖いけど。
全ては無理でも。
あたしは黒くても構わないと、
あなたの瞳が輝くから。
少しは自分を好きになれそうな気がする。
あなたが一緒になら。
N『ゆかちゃんこそ、後悔するかもよぉ?』
悪戯っ子みたいに笑うから、
あたしも笑顔になれるんだよ。
K『ありがとう。』
あなたがいてくれて良かった。
一番大事な気持ちに嘘は付かないと決めた。
遠回りをしたけどこれがあたしの想い。
(完)
最終更新:2009年03月17日 18:00