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どうも、のち犬れす。
あ〜ちゃんは大学に行ってしまい今日は一人寂しくお留守番。

え?のっちは大学大丈夫なのかって?それはゆかちゃんが代返頼んでくれるらしく無問題。
さすが友達の多いゆかちゃんじゃねぇ。
え?のっちの友達?それは言わんかったら・・・。。


いやぁ、でもお留守番だなんてさぁ、なーんか同棲カップル?新婚さん?みたいじゃね。
嫁の帰りを待つ夫wみたいな?(あれ?なんか逆??)


そうとなったら、家事分担は大事じゃね!
嫁に全部任せるなんて真似、紳士なのっちはしないけぇ。
家事分業。のっちだってやるときゃやーる!!

・・・・とは言っても、、今の身体だと掃除も洗濯も、自分のごはんを作ることすらできない訳で。
むしろ汚すだけっていう・・・。

まぁ、人間だったとしてものっちの部屋の惨状を見る限り、頑張ってみたところで予想はつくんだけどね。特に掃除とか。。
いや、でもあ〜ちゃんへの愛は誰にも負けん!

ごめんね、あ〜ちゃん。
家事では負担かけちゃうかもしれんけど、夫として朝のゴミ捨てと夜の相手はちゃんとするから!
むしろ後者は積極てk・・(以下自粛)


おっと危ない。
トリップしすぎちゃったみたい。

まぁ、そんな無力な自分に開き直って遊ぶかー!と思っても、コントローラーも持てない手じゃゲームもできんし、漫画も読めん。
仕方ないから昼寝したり、あ〜ちゃんが用意してくれたごはんを食べたり(ドックフードじゃないよ!ごはんに味噌汁ぶっかけたやつだよ!)
あとは寝たり、眠ったり、昼寝したり・・・・。


って、案外これって快適じゃん。

むしろ、怒られる心配のない今、あ〜ちゃんのベッドに潜り込んだりもできちゃったりして?!


むくむくと膨れ上がる変態心・・・じゃなくて好奇心。

・・・・・ごめんなさい、ゆかちゃん。
でも、、たった今、
『全て捨てなさい=あ〜ちゃんもいない訳だし、バレなきゃいいんよ(はぁと)』
と、のっち議長からの判定が下りました。
そうしょ、、じゃなかった勝訴です!勝しょれす!


という訳で・・・のち犬行きまーーす!(ザ・リベンジ)


あ〜ちゃんのベッドにダーイブ!!
ふかふかの布団に包まれて、あ〜ちゃんの匂いが鼻をくすぐる。
お花のように甘くてほわほわやわらかいあ〜ちゃんの香り。

・・・むっはー!あ〜ちゃんの匂い、、もう最っっ高れす!!


なんて、ふかふかのベッドに埋もれてあ〜ちゃんの匂いを思う存分に堪能していると、

「たっだいまぁー」

玄関から威勢のいい声が聞こえた。
そして、だだだだーっと階段をかけ昇ってくる音。

この声、そしてこの若さ溢れんばかりの元気さは、、

「どぅるるるる・・・じゃーん!!」

部屋のドアがバーン!と勢いよく開くと、制服姿のちゃあぽんがいた。

「ありゃ、お姉ちゃんおらんのん?」

台風のようなちゃあぽんの登場に思わずポカーンとしてると、

「あ、のんのん。お留守番えらいねー」

ちゃあぽんがわしわしと頭を撫でてくれた。
布団から中途半端に這い出た格好のまま、その天使のような笑顔を見上げた。

最近はまぁ、よくあ〜ちゃんに似てきて・・・もうのっちドキドキですよ。。
(あ、でものっちはあ〜ちゃん一筋。よって、ちゃあぽんは将来の義理の妹じゃけぇね。)

ちなみに「のんのん」は、小学生の頃から家族付き合いのある西脇家の手前、堂々と「のっち」と呼ぶのはマズイよねぇ。
と3人で話し合った結果、樫野さん命名でのち犬は「のんのん」という名前になりました。
(未だ、あ〜ちゃんにそう呼ばれたことはないけども)


「よしっ!のんのん、遊び行こっ!!」

ちゃあぽんに抱き上げられるとそのまま腋に抱えられ、勢いよくドアを開けて玄関へ直行。
あまりのスピードにのち犬、目が回りそうれす。。
っていうかこの天使姉妹、元気良すぎじゃろ。



*****



前にあ〜ちゃんと来た公園までちゃあぽんの自転車のカゴに乗せられ、やってきた。

・・・・死ぬかと思ったよ。
めっちゃスピード出てるし、めっちゃ揺れるんだもん。

頭がぐわんぐわんってなって少々グロッキー気味なのっちを残して、ちゃあぽんはめっちゃ元気。

若いっていいね。
のっち、今は犬だけど、中身はもう二十歳すぎのおねーさんなんよ。
高校生の若いノリにはついていけんですよ。。


「のんのん、もーいっかいw」

ポーンと遠くまで弧を描きながら飛んでいくボール。

ちゃあぽんが拾ってきたそのボールを何回追いかけたことか。。
ヘロヘロになりながらも、追いかけた。

いくらかわいいかわいい義妹のためとはいえ、、こんな健気なのち犬を誰か褒めてくらさい。。


あっ。

ちゃあぽんの投げたボールが池の中に落ちて行った。

あちゃー。あれはもう無理じゃね〜。。

ふと池の対岸のベンチが見えた。
もう夕方、ベンチでいちゃつくカップルが目立つこの時間帯。
ほど良く等間隔で離れて置かれているベンチはどれも埋まっていた。

のっちも人間に戻ったらこういう落ち着いた場所であ〜ちゃんとデートしたいなぁ、なんてぼんやり考える。


対岸のベンチに座る1組のカップルらしき男女。
ほら、あの二人なんて付き合いたてみたいで初々しい。
彼女に見つめられるたびに、彼氏の方が少しおろおろしているように見える。

突然、彼女に促されるように彼氏が立ち上がって、両手で輪っかを作る。
彼女も立ち上がって、、ボールを持ったふりをして、バスケのドリブルの真似・・・?
そして、、

ガシャコーン!

って・・・・


ああああ!!ゆ、ゆゆ、、ゆかちゃん??!!


遠くからでも分かる黒髪ロングのストレートヘア。
ゆかちゃんがよく着ているお気に入りに似たコートも、のっちがあげたものによく似たマフラーも、ぱっつんの前髪も、全部全部見覚えのあるものばかりで。

そう対岸で余すことなく小悪魔っぷりを披露してる女の子は紛れもなく、あの樫野有香さん以外にありえなくて。

表情は見えないけど、絶対いまは舌をぺろっと出してはにかんでるに違いない。
そんなの・・・・絶対かわいいに決まってるじゃないか、この野郎!
ほら、男の方が更におろおろし始めた。


な、ななんでゆかちゃんがこんなところに?
ってかゆかちゃんいつの間に彼氏?!

あ、いやいや彼氏と決まったわけじゃ・・・・

そうだ、殺戮被害にあってる羨ましい、じゃなくて・・・恨めしい男は一体誰だ!!

ゆかちゃんに手を出す奴は許さん!

さっきまでの微笑ましいとさえ思ってた余裕なんてどこへやら。
改めてまじまじと食い入るように男の方を見つめた。
(はい、正直可愛げな女の子=ゆかちゃんにばっか目がいってました)


ん?なんか見覚えのあるような、、
あ!!アイツ・・・・この前の、、

半ズボン王子!!!


はるか後ろの方でちゃあぽんの呼ぶ声が聞こえたけど、対岸の二人が目に焼きついて離れなかった。



  • 続く-






最終更新:2009年03月17日 18:04