教え子を好きになるなんてどうかしてる。
そう思ったけど気持ちは止められなくて。
K『のっちぃ、勉強あきたぁ〜。』
今だ私の事を先生扱いし
ない彼女。
N『のっちじゃなくて”先生”。』
K『……。』
何も言わずこっちに擦りよって来て私の膝を跨いで立つ。
と、途端に甘い匂いを放ち雰囲気が変わるきみ。
K『じゃあさぁ”せんせぇ”?他の勉強教えてよ…。』
私の眼鏡を彼女の細くて長い指が外す。
そして座っている私を目を細め見下ろした。
N『……例えば?』
K『学校じゃ教えてくれない事……?』
彼女の言葉が終わると同時に引き寄せ膝の上に座らせた。
捕われたのはどっちなのか……。
何も言わず黙って彼女の唇を指でなぞってやる。
目が少し虚ろになるまでただ唇をなぞる。
そのうち我慢仕切れなくなって餌に食いつくまでは私からは動かない。
もう少し…。
思った瞬間指先を追うように彼女が舌先を動かす。
それに合わせてわざと指の動きを止めて様子を見る。
ここぞとばかりに止まった指先を彼女の舌がもてあそび始め、
誘う目付きでそれを美味しそうに口に含み中で舌を動かし始める。
どこで覚えて来たんだか……。
その誘いに応えるため指で彼女の口内をまさぐる、まるで中に入れてるみたいに動かしてやる。
K『んんっ。』
目を閉じ与えられる刺激に喘ぐ様は、とても年下には思えなくて私も一気に興奮を覚える。
まだ味わっていたいはずの指を彼女の口から取り上げた。
K『……いじわる。』
潤んだ瞳が私の欲望を駆り立てる。
N『ゆか、ちゃん。』
わざと下の名前で呼んでやると恥ずかしそうに口づけて来た。
K『先生……っ。』
彼女が”先生”と呼ぶ時は私を欲している証。
そう仕向けたのは他の誰でもない、この私。
その喜びで身を震わせ今日も彼女を攻めたてる。
K『あんっ、……、ダメそこっ。』
私にしがみつき快楽を訴える潤んだ瞳が色っぽい。
頭の中で、初めて彼女の体に触れた日を思い出し今と重ねてみる。
N『……、随分やらしくなったよねぇ。』
K『誰のせいよ…っ、あぁっ。』
”イク”事すら知らない幼い体は、私によってどんどん開花させられている。
慣らされて、焦らされて、溺れていくように深く彼女の体に染み付いた私の感覚。
K『……っ!あっ、まって…っ。』
快感に堪えるいつものそれとは違う声色。
足に入る力、汗ばむ全身に紅潮する頬。
いつもとは違う彼女の乱れ方に思う事は一つ。
N『イッちゃいそう…?』
K『わかんないよっ。……けど…、あっなん…か。』
N『いつもと違う?』
K『……っ。』
黙って快楽に堪えながら頷く。
N『力抜いて…。大丈夫だから。』
彼女の力は緩むどころか強くなっていく。
K『や、やだっ…。怖いっ。』
押し寄せる快楽の波に身を委ねられるほど彼女の心はまだ大人になりきれてはいない。
指の動きを止め、彼女を両手で強く抱きしめた。
K『…のっちぃ。』
呼応するように私にギュッとしがみつく彼女がたまらなく愛しかった。
始まりを意味する激しいキスではなく、慈しむキスでその気持ちを伝える。
K『……ごめんね。』
N『何が?』
彼女を腕の中に抱き優しく全身に触れていく。
たまにピクっと反応するのがまた可愛くてたまらない。
イク事がないその行為ははっきりした終了の合図を持たない。
いつも曖昧に、スキンシップへの移行で幕を閉じる。
K『つまんないよね……。』
あぁ、そう言う事か。
N『それだけが全てじゃないですよ。』
肩口に優しくキスを落とし彼女の反応を待ってみる。
折れてしまいそうな華奢な体を抱きしめると軽く力が入っているのが伝わって来た。
N『慣れてないんですから仕方ないですよ。』
K『また、そうやって子供扱いするっ。』
きみは子供扱いされるのをひどく嫌った。
もちろん私にそのつもりはないのだけれど。
大切にしたい
心からそう思う大切なきみ。
N『……私は満足してるんだからそれでいいんですよ。』
K『……ばかのっち。』
彼女特有の照れ隠しに思わず頬が緩み出す。
K『何??』
微笑む私に冷ややかな声で抵抗してみせるけど。
N『いえ?ただカワイイなぁと思って。』
感じた事を素直に口に出しただけできみはますます不機嫌になった。
でもこれもきみだけのサイン。
生徒と教師。
職権濫用もはなはだしいけど、今の私にはこの立場を利用する以外に接点はないから。
だから思う存分利用する。
大人になるってある種、ずるくて手段を選ばないって事ならば、
きみには子供のままでいて貰いたい。
やっぱりどこかで子供扱いしてるのかな……?
N『あ、もう帰る時間ですね。』
あくまで事務的に、あくまで冷静に。
K『………そだね。』
少し寂しそうにした気がして、
N『また、明後日会えますよ?』
そう微笑んでやる。
K『………ねぇ。』
微笑む私とは対照的に真剣な眼差しのきみ。
N『はい?』
K『今度……、のっちの家遊び行きたい。』
真剣な顔で何を言い出すのかと思ったら。
N『ふふふ、いいですよ。そのかわり、テストで良い点数取れたらですけどね。』
そう言って手をヒラヒラさせながら私は部屋を後にした。
(続く)
最終更新:2009年03月17日 18:52