苛立つのなら、その原因を排除すればいいんだね。
発作にも近い衝動に頭よりも先に体が動いていた。
きみの左手を強引に取り指先に口づけ、迷わず小指を口に含んだ。
K『のっち?!』
戸惑う声なんてお構いなしに、ただ私はその目障りなものをどうにかしたかった。
唇でそれをくわえきみの指から外した。
K『えっ!?ち、ちょっと?!』
驚くのも無理ないよね。
私は舌先にそのリングを乗せ意地悪く笑って見せた。
そしてすぐそれを口に含み喋りだす。
N『返して欲しかったら明日、家まで来る事。わかりましたか?』
K『えっ!ちょ、ちょっと!!今返してよっ。』
必死に指輪を返せと喚くきみの姿に怒りがわく。
壊したい。
きみを壊して私も壊れてしまえばいい。
そうすればもう生徒だとか、カッコ付けたい、だとか関係なくなるから。
N『じゃあ…また明日ね、ゆかちゃん。』
−−−×−−−×−−−×−−−
夕方、きみの家に行ききみを車に載せる。
もう後戻りは出来ない。
それなのにやけに頭はクリアで落ち着いてさえいる私。
きみは助手席から窓の外を眺めこちらをみる事はなかった。
N『緊張してる?』
K『……別に。』
外を見たままで答えるきみの斜めのラインがとてもキレイで、
乱してやりたくなる。
N『ま、あんまり広くないですけど。』
玄関のドアを開け中へと促しながら、依然教師らしく振る舞う。
でもね。
もうすぐ。
あと一歩で私はストッパーを外す。
このワンルームに入ってしまえば、
きみと私の世界は変わるんだよ。
覚悟は出来てる?
N『……適当に座ってて。』
K『あ、うん…。』
きみが萎縮してるようにも見えるのは私の欲望のせいかもね。
台所で適当に飲むものをピックアップしてきみが座る場所へと、はやる心を抑える。
N『はい。』
K『…ありがと。』
きみの白い太腿が目に飛び込んで来て、心臓が途端にうるさくなる。
ミニに近いスカートの丈がまるで私を誘っているかのような錯覚を覚えさせる……。
そっ、
と忍び寄るようにきみの隣に向き合う形で身を沈め、
ふっ、
と微笑みかけてみる。
K『……指輪は?』
戸惑いを見せながらも目的を見失わないきみ。
N『そんなに急かさなくても。』
こぼれる笑いを狂気で噛み殺し、右手をきみの膝へと置くと太腿に力が入るのがわかった。
触れる素肌の感触に私の想いは加速していく……。
重心をきみへと近づけ私達の距離を少しずつ縮めていく。
と、同時に右手も気付かれないようゆっくり移動させ、スカートの裾を指が少し潜るところで手を止める。
きみの太腿の感触にいよいよ私の理性は砕け散りそうになった。
K『は、早く返して下さいっ。』
主導権を明け渡すのを怖がるきみとの距離を一気に詰めて激しく口付けた。
K『っ!』
咄嗟に私の服を掴んで引きはがそうとされた。
そんなにあの指輪が大事??
逃げられなくするため彼女の後頭部を左手で押さえ、容赦なく舌をねじ込んだ。
舌で口内を犯しながら、私は目をあけ彼女の表情を盗み見ていた。
眉間にシワをよせもがき抵抗するきみに高まる欲望。
指輪の事なんて忘れさせてあげる。
私の事だけ考えてればいい。
(続く)
最終更新:2009年03月29日 21:32