—…シャー
いきなりですが、問題です!
この音は何でしょーか!
チッチッチッチッチッチッチッチッ…
ブブー!はい残念
正解は、、、
『ゆかお嬢様がシャワーを浴びている音』でした。
キャーキャー!
マジでマジで!?
そうです!今まさに私は脱衣場にいて、扉一枚隔てた向こうでゆかお嬢様が…
キャーキャー…
あっ!別に覗こうとしてるのではありませんよ!
バスタオルをゆかお嬢様に渡すと言う歴としたお役目です。
いつもは洗濯やお掃除をして下さるお手伝いさんがやっているお仕事なのですが、そのお手伝いさんが長期休暇をとられて居ないため、今日は私がそのお役目ゲットです!
あー…早くお嬢様上がってきてくれないかなぁ、
—…あっ、鼻血
一部真っ赤に染まったタオルをバスケットに入れ、新しいタオルを準備する。
そして、少し冷静になって考えてみる…
いつから、のっちはこんなひつじになってしまったんだ。と。
ちょっと落ち込みました。
冷静でクールなひつじのっちに戻ろ。
ゆかお嬢様に嫌われる前に
そうだ!
別な事を考えよう。
例えば…
ゆかお嬢様体育で怪我なされたんだよな…
膝擦りむいたようで、とても痛そうだったなぁ…
怪我の消毒していた時のゆかお嬢様の涙目、可愛らしかったなあ…
消毒液より、私が舐め…
って、結局そっちかよ!
(空気ちゃぶ台返し)
おかしいです。今日の私は冷静でクールなひつじになれません。
「のっちー」
「はい!」
それでも、ゆかお嬢様の声で一発で我に返る。
「タオルそこに置いて、部屋で待っとって」
「えっ!しかし…」
勿体無い…
「のっちぃ?」
「はい!部屋で待ってます!」
ゆかお嬢様の低い声色で何故か敬礼してしまった自分にガックリ…。
背中を丸めて、部屋に戻る。
少し頭を冷やそうと、窓を開け、外の空気を吸い込む。
「はぁ…」
空を見上げると星が輝いていて、
「きれー…」
月が真ん丸く瞬いていた。
—…ガシッ
感傷に浸っていたら、後ろから抱きしめられました。
「ゆかお嬢様」
「寒いから窓閉めてよ」
「じゃあ、手どけて下さい」
腕ごと抱きしめられ、身動きが出来ません。
「何?ゆかに命令するん」
「いやいや!命令なんて!ただ、窓が閉められないですし…」
それに…
「ふふっW嘘」
自分から離して下さいと言ったくせに、パッと離された手に少し寂しさを覚えた。
んー…ちょっと今日はおかしいです。
「のっち、消毒」
「はい」
窓を閉め、ベットに座ったお嬢様に救急箱を持っていく。
ゆかお嬢様はズボンの裾を折り畳み、体育で怪我された膝を出す。
「痛そうですね」
思わず眉をひそめた。
「さっきも言っとったよ、それW」
「何度見ても痛そうです」
血は乾いていたけれど、それでもなんだか、、、
—…チュッ
「のっち…」
うわ!何やってんだ私!
「わあー!す、すみません」
傷口にキスするなんて!
私は慌てて脱脂綿に消毒液を染み込ませ、傷口に被せた。
「のっち顔真っ赤W」
ケラケラ笑うお嬢様を見て安心したと共に何かが変わりそうな予感…
本当、今日の私はどうしたんだろう。
一通り笑い終えたお嬢様はベットに潜り込みました。
そして、ベットの縁をポンポンと叩きます。
私はその場所に腰掛け、お嬢様に顔を向けました。
「ねぇ…知ってる?海の満ち引きに月が関係してるって」
お嬢様は私越しに窓から見える月を見ていました。
「不思議ですね」
それにつられるように、私もまん丸な月に視線を送ります。
「多分さぁ…狼男が変身するのも、月のそう言う力のせいかもねW」
ゆかお嬢様は少しだけ微笑まれて、
「のっち」
私を引き寄せた。
「のっちは変わらんの?」
—…はい?
「何に、、れすか?」
「知っとるくせに」
おでこをくっつけて超至近距離…
—…えーっと、、、
「今日は変わっても良いよ?」
狼男が月のせいで変わるのなら、
私はゆかお嬢様のせいで変わるのだ。
「ふふっW」
お嬢様は、首に手をまわして、私を抱きしめました。
シャンプーの匂いが鼻をくすぐって、それだけでどうにかなってしまいそう。
「今日は添い寝してほしいなぁ…」
「はい…ゆかお嬢様」
ゆかお嬢様はスルスルとまわしていた手を私のネクタイにかけ、解いていきます。されるがままの私。
「ゆか湯冷めしたかもしれん」
解いたネクタイをベット脇に落とし、ジャケットに手をかける。
「寒い…ですか?」
そして、脱がされたジャケットもベット脇へ…
「寒い」
再び抱き付いてきたお嬢様をゆっくりとベットに倒していく。
多分、限界はとうに超えていたんだと思います。
「ゆかお嬢様…」
「のっちぃ」
吸い込まれるように口付けをすると、せき止めていたものが崩れ、溺れてしまった。
「ゆか様…体熱いれすよ?」
胸の敏感な所を口に含みながら問いかける。
「あっ、、やっ」
「どうしてですか?」
右手はゆか様の左手としっかりと繋ぎ、
腰をなぞるように撫でていた左手を下へと下ろしていく。
「はぁ…っ、、お風呂、、上がりだから」
「ん?私に触られているからじゃないんですか?」
誘っておきながら素直じゃないですよ?
ゆか様の入口付近をショーツ越しに撫でる。
「やっ!!」
「いや…ですか?」
更に、強く擦る。
「あっ!!ダメっ、、」
「ダメ?嫌ですか?」
本心じゃないことは、解ってます。
でも、
今日は満月だから…。
「じゃあ、止めます。」
「えっ」
覆い被さるように重なっていた体を離し、下で頬を火照らせたゆか様を見下ろす。
「私はゆかお嬢様のひつじですから、ゆか様が嫌がる事はしませんよ?」
出来るひつじですから!
「ゃ…」
「ん?」
「ヤダ…」
ゆか様は背中に腕をまわして、私を再び抱き寄せた。
「のっちが離れる方がヤダ…」
知ってますよ…
泣きそうな声に、さっき以上にくっつけようと、きつく、きつく抱き寄せる。
「どうして欲しいですか?」
「のっちぃ、続き、、して?」
「良いですよ」
私はゆか様のひつじだから、ゆか様が望むなら、なんだってしますよ?
ショーツの中に手を入れて、十分過ぎるほど濡れているそこに、指をあてがう。
焦らすように、ゆっくり…
「んあっ!」
「のっちぃ、のっちぃ」
激しく求めるゆか様の姿に、
「はぁ、はぁ、」
いやでも息があがってしまう。
「ゆか様ぁ、気持ちいい、ですか?」
「うん…ん、気持ち、、いい…よ」
虚ろな涙目で少し微笑まれて、更に激しく中を擦る。
「あぁっ!ダメっ!イ、ク…」
ゆか様の体がビクンッと跳ねた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ベットの中、ゆかお嬢様を抱きしめたまま目が覚めた。
「ゆかお嬢様…」
和やかな顔で寝ているゆかお嬢様のおでこに口付けを一つ落とす。
そして、ゆっくりとベットから抜け出す。
「うわ…服しわくしゃ…」
時計は深夜3時を指していた。
ゆかお嬢様が起きてくる前に新しい執事服に着替えなくては。
ゆかお嬢様の服を起こさないように直し、部屋を出た。
執事部屋でシャワーを浴び、新しい執事服に着替える。
少し時間が余った。
「眠い…よぉ…」
ベットに座ると、私は知らず知らず眠りについてしまった。
再び、目を覚ますと腕の中にゆかお嬢様…
え?あれ?
「ゆかお嬢様!」
「んん…のっちぃ?」
眠り目をこすりながら、起き上がったゆかお嬢様。
「おはよV」
「おはようございます」
「ふふっん」
胸にすり寄ってこられた、ゆかお嬢様を抱きしめる。
…あれ?
「ゆかお嬢様?何故ここに?」
「だって…起きたらのっち居ないんだもん」
「あっ…すみません」
「いいよV許してあげる」
—…チュッ
「んな!」
鼻の頭にキスをされ、恥ずかしさで頬が赤くなる。
思わず、俯くと…
「ガハッ!」
お嬢様!
ゆかお嬢様!!
「その格好…」
部屋着のシャツだけ…
裸にシャツ一枚…って
—…あっ、鼻血
◆◇◆◇◆
「おまけ」
「なんで鼻血なんか出すんよ」
「いや…不可抗力です」
「昨日散々見たくせに」
「…///」
「やっぱり、のっちは"ひつじ"じゃね」
「?私はひつじですよ?」
「その執事じゃなくて"ひつじ"」
「し…しつ、ひつじ…」
「もう良いよ」
最終更新:2009年03月29日 21:54