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今年も満開のサクラを見上げる。



この学校のサクラは立派だね?


もう二度と会えない、あなたに話しかける。



教師になって3年目。
あなたが叶えられなかった夢を生きることで
少しでも、あなたに近づきたかった
一緒にいたかった、、
愚かなあたし。



ヒラヒラ、ヒラヒラ。


宙を彷徨うその花びらは
まるで、ゆかのココロそのもののようで・・



そっと手を伸ばし
指先でフレームを作る。

あとで、写真撮ろうっと。
そして、今度見せてあげよう。。。



ふと、背後に誰かの気配。


振り返ると・・・


心臓がとまるかと、思った。




いや、、違う。


一瞬の戸惑い。でもすぐに
自分を取り戻す。


さらっと、ジャージを着こなしたその子は
ボーイッシュながらも、女の子、で。

キレイな、大きな瞳。



「こんにちは」
きっと涙目になってるや・・
気づかれないように、笑顔を浮かべる。
「…こん、にちは」
「立派な桜の木だよね」
「あ、はい。うちの学校の自慢の一つでもあるから」

自慢、、、か。

「うん…」


桜の木を見上げる。

彼も、、母校の桜を自慢に思っていた。
この学校ほど、立派なものではなかったし、
きっと、そう思ってたのは、彼だけ、だっただろう。。。

それでも、あの人にとっては、
大好きな、自慢、だったんだ・・・


あ、ダメだ・・



「あ、職員室ってどこなのかな?」
キモチを切り替える。
「え、えっと、あの一番手前にみえてる校舎の2階です」
「そっか、ありがとう」
「いえ…」


「じゃ、またね」




自然と洩れた一言。

驚いた。


もちろん
きっと、この学校の生徒なんだろうから
『またね』、で間違いはない。


けど、


そうじゃなくって・・



きっとまた
引き寄せられる

そう思ったんだ。。。


てのは、言いすぎ、、かな?



でもね、


ほんと

また会える、、、、会いたい、、、、


そう思ったんだ。


そんな自分に驚いた。



のっち?


今思えば、
あなたは、すっと
ゆかのココロの中に入ってきたのに、ね。


なんで、もっと早く気付けなかったんだろう?

うぅん、
もっとはやく、素直になれていれば、、、


あなたをあんなに、傷つけることもなかったのにね。







最終更新:2009年03月30日 00:38