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〔N〕

撮影中あ〜ちゃんはいつもみたいに、いや、いつもより明るくて楽しそうだった。なんだ、のっちの勘違いか。自分の闇が少し晴れてきたせいで、変に敏感になりすぎた?だけ?だね!
ゆかちゃんもなんだかいつもより楽しそうで、のっちのことで?って考えたらうれしくなった。

撮影中ゆかちゃんと目があう。艶っぽい瞳で微笑んでくれる。
————ドキッ!!
撮影中あ〜ちゃんと目があう。優しい瞳で笑ってくれる。
————ホッ・・。

ゆかちゃんといると、
ゆかちゃんと目が合うと、
興奮して心臓が早く鳴る。
ドキドキして駆り立てられる。
あ〜ちゃんといると、
あ〜ちゃんと目が合うと、
安心して心が休まる。
ホッとして落ち着きを取り戻す。
そんなふうに思いながら撮影は進んでいき、
集中しなきゃと我にかえった時には
『ラストでーす!!』
と声をかけられていた。


一日の仕事を終えて、家にかえる。
いつもと同じ道を、いつもと同じ景色を見ながら。
だけどいつもと違うのは、
左隣にゆかちゃんがいること。
手を繋ぐのは恥ずかしいし、一応外だからまわりの目も気にした。
だけど何か繋がってないと、ゆかちゃんが後をついてきてくれないんじゃないかと不安になって、
左手でゆかちゃんの右手首を掴んで歩いた。
なんでこんなことになってるのかって、
もちろん私たちは想い合っていて、
やっとの思いでそれを伝えたんだから、
感情が先走る。
のも、わかる。
けど、、。
本当は、、、
仕事終わりにみた携帯。
メールが一件。

『のっちが言ってくれたこと嬉しかったよ。のっち大好き!!もうどこにも行かないでね・・。ゆか、のっち以外はなんもいらないから・・。』
ゆかちゃんから可愛いメールが来てた。
あ、あの時慌ててたのはこれのことか。なんて無防備に考えてたらラストの一言で打ち抜かれた。
『だから・・早く続きして??』
無防備に、なにも構えてなかった私はすぐにKO。
ゆかちゃんの腕を掴んで慌てて仕事場を後にした。


家に着くまでの間、ずっとゆかちゃんのことばかり考えていた。
今左手に掴んでいるゆかちゃんの右手首がもげてしまうんじゃないかってくらいに強く握りながら。
今までのゆかちゃんとの関係。言っちゃえば、体だけ、の関係。ゆかちゃんの体を思い出す。
細い体。白い肌。
長い黒髪。小さな胸。
きれいな爪。しなやかな腰。
つけくわえるならば、
伏し目がちな瞳。
スッした輪郭。
肩甲骨が突き出た背中。
私を包み込む大きな手。
湿った秘部。柔らかい腿。
数えきれない、、。
言い尽くせない、、。
思い出しては一人興奮して、足取りを早めた。
あの時だって、あれだけ興奮したのだから、
自分の気持ちに気付いた今、私はどうなってしまうんだろう?
優しく抱いたことなんてないけど、
これからは優しくしなきゃって思う。
(ん?優しくってどうやるんだ??)
頭の中はもうゆかちゃんとのセックスのことばっかりで、
早く抱き締めたいし、
早く服を脱がせたいし、
早く触りたかった。

(あぁー!!!家とおくね!!?)
遠くもない家に苛立ちを覚え、興奮も覚めぬまま、
やっと家についた。


早く、早く、早く!!
もう、だめだ、、
止まんねぇ・・。


〔K〕

のっちに送っておいたメールは効果テキメン!!
あれだけあ〜ちゃん・・とか言ってたのに、
仕事が終わるなり早々に腕を掴まれた。
(よかった。まだゆかの計算機は壊れてないみたいww)
のっちはどんどん足取りを早めてる。
(興奮してる??)
うん、ゆかも。
ゆかも興奮してる。
のっちはいつも乱暴だったけど、『好き』って気持ちが入った途端、どんなふうに変わるんだろ?
なんて期待してみる。
乱暴なのっちも好きだけどねww
最中ののっちを思い返してみる。
長い手足。意地悪な指先。
優しかったり冷たかったりコロコロ表情をかえる瞳。
きれいに揺れる髪。
広い肩幅。しまった腿。
柔らかい唇とイヤラシイ舌。
(あ、ゆかヤバイかも・・)
頭の中には抱かれることばっかりで、
早く抱き締めてほしかったし、
早く二人を包む邪魔なものをはぎ取りたかったし、
早く直に触ってほしかった。
興奮したまま
のっちの家に着く。
早く、早く、早く!
のっち早くして!って思った。

けど、、
まだ、
駄目。


体は正直で簡単だけど、
心はわがままで難しいから、
のっちが完璧にゆかのものって確認してから。
あ〜ちゃんのこと、
なんでもない!
って聞いてからじゃなきゃ、いやなの。






最終更新:2009年03月30日 18:13