違うクラスだから授業で会うことはない。
でも帰りはいつもの3人だから、違うクラスということはあまり気にならなかった。
あ〜ちゃんを真ん中にのっちとゆかちゃんが端に並ぶ。
このポジションは変わらない。
あ〜ちゃんの話にゆかちゃんが突っ込んで、のっちが笑って。
これもやっぱり変わらなかった。
でもさっきからあ〜ちゃんの手がのっちの手に当たっていて。
当たる度にドキドキする。
今までなら気にしなかったのに妙に意識してしまう。あ〜ちゃんとゆかちゃんはそんなことに気付くわけもない。
当たり前だよね、なんて少し寂しく感じていた。
「のっち?」
いつの間にか無口になっていたみたいで、
それを心配したゆかちゃんがのっちに話しかけてきた。
「どしたん?」
「え、あぁ…」
「どーせゲームのことでも考えてたんじゃろ?」
返事に困っているとあ〜ちゃんが茶々を入れる。
「そんなことないよ」
「いーや、あるね」
「のっちの場合、大ありだわ」
「のっち、そこまでゲーマーじゃな…」
「ないとは言わせんよ。」
あ〜ちゃんにビシッと言われて、何も言えなくなる。
そんなのっちの様子を見てゆかちゃんは何故か爆笑し始めて、
それにつられてのっちもあ〜ちゃんも笑った。
変わらない。
ほんとに変わらないんだけど。
ひとつだけ違う。
何度か手が触れ合った後、あ〜ちゃんがのっちの手を握ってきた。
また、あの繋ぎ方。
指と指を絡ませて、こっちは力が入らなかった。
ねぇ。
これって。
期待してもいいのかな。
のっちにはわからんのよ。
つづく
最終更新:2009年03月30日 18:15