小高い丘の上。
キレイな海の青を見下ろせる、そこに
あの人は眠っている。
ここにくるのは、数ヶ月ぶり。
この前の時は
『結婚』の報告をしに来た。
墓前には不釣合いかなっとも思ったんだけど
ひまわりの花束を、そっと供える。
「ほんとは、1番大好きなサクラを持ってきたかったんだけど
さすがに、、季節外れだから、ね」
ひまわりは
ゆかが、あの人に1番似合うと思う、花。
いつもキラキラして、まっすぐで・・・
「サクラの花は、この写真で我慢してね」
そう言って、今年の春に撮った
学校のサクラの写真を置いた。
ちょこんと腰を下ろして
“あの人”と向かいあう。
「今日はねぇ、話したいことがあるんだ・・
もしかしたら、気になる人が、できた、かも」
「あなたが、いなくなってから、こんなキモチになったのは初めてだよ」
「でも、正直、自分のキモチが全然わかんない・・・」
「初めて会ったとき、びっくりしちゃった。
一瞬、あなたが現れたのかって」
「なんでだろ?・・・全然、似てないんだよ?見た目は。
だって、、、女の子だし・・・・あ、ちょっと引いた?w
・・・て、そんなことでは引かん、か」
「…生徒だって言ったら?・・・それは、さすがに
やめときなさいって、、、、言われる、かな?
“先生”としては、なし、だよね」
—やっぱ、ゆかには先生は向いてないのかな・・
夏の日差しが照りつける中、
一方的な会話を続ける。
「ほんと、、、似てない、て思うんだ。。けど、、
ふとしたことで、あなたを思い出すこともあって・・」
「その子を見てるのか、その子の中にあなたを探そうとしてるのか
・・・それが、わからなくなることがあるの」
額から、汗が頬を伝って流れ落ちる。
「・・・やっぱ、夏はキライ、、だな。。。」
あなたを失くした日のことを鮮明に思い出すから。
「・・・ねぇ、、ゆかはあなた以外の人を好きになっていいんかな?
・・・好きに、、、ちゃんと、好きに、、なれるんかな・・・?」
—なんとも想ってなかったら
こんなこと、するわけないでしょ?
休み前
のっちに、言ったコトバを思い出す。
本心から洩れた、想い。
けど、じゃぁ
ゆかは、のっちのこと
どう、思ってるんだろう?
のっちに安らぎを見出すたびに
あなたを忘れてしまいそうで、怖い。
未だ囚われたままのココロが
忘れることを、拒んでる。
「・・・こんな想われ方されても、嬉しくない、よね?」
きっと、ゆかの幸せなら
手放しで喜んでくれる人、だから。
前を向いて、歩き出す姿を望んでるはず。。
だけど、、、
「・・・逢いたい、、よぉ・・・・
頬を伝い流れ落ちる、それは
汗ではなく、涙に変わっていた。
ヒューと、風が通り抜け
涙が少し、乾く。
「・・・泣いちゃ、、ダメだよ、ね?」
一つ大きく、深呼吸。
「ごめんね、相変わらずめんどくさい子でw
でも、話せて、少しすっきりした、よ」
「さてと、、もうそろそろ行くね」
振り返ると、キラキラと輝く海原。
—逢いたい、、、っか。。。
のっち?
やっぱ、こんな中途半端なままじゃ
まっすぐなあなたに「好き」だなんて、言えそうにないよ。。。
最終更新:2009年03月30日 19:04