(10)201 『憂鬱な月曜日』

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「新垣さん、ガキミツってなんですか?」
月曜日、平和な昼下がりのリゾナント。学校をさぼった光井は同じく仕事をさぼ・・もとい休憩中の新垣に質問した。
「なにそれ?あんみつの一種?」
新垣は眉間に皺を寄せて聞いた。
「なんかぁ、道重さんがガキ愛佳だと愛ガキとかぶるからどうたらこうたらって言ってたんですけど、よくわかんなくて」
光井は携帯を片手に答えている。
制服をちょっとだけ着崩しているその様はまさにいまどきの女子高校生だ。
「愛ガキ?ガキ愛佳?(なに?新手の作戦?コードネーム?愛ちゃん私になにもいわなかったのに・・・)
ごめん、全然わかんない(あとで愛ちゃんにそれとなく聞かなくちゃ)」
新垣は組織への報告書に内容が増えることに対して少し憂鬱になった。
「新垣さんでもわからないんですか、、。今度道重さんに聞いてみます」
光井はそう言いながら携帯をカタカタと打っている。



「その必要はないですよ」
ふと、二人の後ろから声がした。
振り向くと亀井がソファからのっそりと起き上がるところだった。
「どういうこと?」
新垣が尋ねる。
「ガキさん知らないんですか~?カップリングですよ、カップリング」
「知らないからわかんないでしょ」
得意そうな亀井を殴りそうになる手を押さえつけながら新垣は答えた。
「この、リゾナンターの、みんなを、ペアにして、物語を、作るんです!!」
いちいち身振り手振りに変な抑揚をつけて亀井は言う。

「それで?」
新垣は腕組しながら冷たく亀井を見下ろす。
慣れたことなのか亀井は全く気にする様子もなく続ける。
「つまり、さゆは、リゾナンターの話を、フォルダ分けするときに、
愛ちゃんとガキさん、みっつぃーとガキさんの、
話がごっちゃになっちゃうってことを、言いたかったんですよね」
亀井はかけてもいない眼鏡を直す仕草をした。


「わかってよかったね、光井。じゃあ、
私そこのバカの話聞いて頭痛くなったから仕事行くわ」
新垣はそう言うと、カバンをもち立ち上がった。
「、、、私もなんか頭痛がしてきたんで学校行きます」
光井も言いながら立ち上がる。

「頭痛いなら休めばいいじゃないですかぁ」
亀井はけらけらと笑いながら言う。


「サボりをやめさせるなんて絵里はすごいね」
二階に行っていた愛が降りてきて亀井をほめる。
「いや、それほどでも」
照れる亀井。
「ほめってないっちゃろ」
一部始終を見ていた田中がぼそっと言った。

平和な月曜日の夕暮れ時。
学校、仕事を終えたリゾナンターの面々が喫茶『リゾナント』に今日もやってくる。




















最終更新:2012年11月24日 15:47