(01)596(;+666) 名無し募集中。。。(れいなとあいぼん)



新垣と別れた後また光井を探し回るれいな
れいな「みっつぃ~どこにいったの・・・」
空は知らぬ間に星の光が消えうせ雨が降り始めた

れいな「・・・!?」
小雨の音にかき消されて定かではないが自分を呼ぶ声が聞こえるそして・・・この声は!!
れいな「加護さん!?」
まるで何かにひきよせられるように声の元へと急ぐれいな
加護「・・い・・な・・・れい・・・な・・・」
声が段々はっきり聴き取れるようになってくる・・・この角を曲がったところだ!

しかし角を曲がったれいなを待ち受けていたのは見るからに怪しい女と異形の怪物であった
将軍「かかったわね!田中れいないやリゾナントブルー私の名はダークネスのアヤンツ将軍お前の命今この場でもらいうける!!」
れいな「・・・私をだましたのね!!絶対許せない!!!」
そういうとれいなはさっとみをひるがえした
れいな「ブルーパワー・メイクアップ!」

れいな「リゾナント・ブルー見参!人の心を弄んでぜ~ったい倒してやる!!」
将軍「フッお前にできるかなw・・・ゆけダークネス怪人アイボーン!!」

命令された異形の怪物がれいなに襲いかかってくる・・・迎えうとうとするれいな・・・だがなにかおかしい・・・
れいな「この怪人泣いてる?」
怪人「どうして・・・どうして私を裏切ったの?どうして私の元ではなくあんなやつらの仲間に・・・答えろれいな~」
れいな「・・・!まさかこの怪人が加護さんなの!?」
将軍「フッハッハハハそのまさかさこいつがお前の弱点だってことが調査でわかってねwそれで我がダークネスの新兵として迎え入れてやったのさこの悪の芽を植え込んでね!!」
れいな「まさかまさかそんな・・・あの約束のせいでこんなことになるなんて」
将軍「どうだ手も足も出せまい!いまだアイボーンよそいつの息の根をとめろ~w」

敵が昔の親友と知り成す術のないれいな
れいなはこのピンチを切り抜け加護を取り戻すことが出来るのか!!


れいなは目の前の敵のなすがままにうちのめされるしかなかった。もう抵抗する力さえ残っていない・・・
アヤンツ「ふあぁ~無抵抗の相手いたぶるのも飽きてきたわね。武士の情けよwアイボーン楽にしておあげなさ~い!」
止めを命令されたアイボーンの必殺の一撃がくる!!しかしれいなはもう意識を失いかけていた。そしてその脳裏に浮かんだ言葉を口にするのが精一杯だった。
れいな「助けて・・・助けて!ねえさん!!」
加護「ね・・・え・・さん」
その言葉をつぶやいたあとアイボーンの動きが止まった。
加護「ねえ・・さ・・ん、ねえさ・・ん。そういって・・・いつも私のそばに・・・いてくれたのは・・・れいな!!」
アイボーンから邪気が消えた・・・そして眼前の敵は依然異形の姿をしているものの自分をいつも見守ってくれていた加護に変わった。
れいな「ねえさん!ねえさんなのね!!意識だけは元のねえさんに戻ったのね・・・」
そういうと膝からがっくりと崩れ落ちるれいな。慌ててれいなを抱きかかえる加護。
加護「なぜこんなことに・・・確かにあのあと・・・二人で警察に捕まったあと二人ともすぐに釈放されたと聞いたのに私の元ではなくあんな素性も知れない連中とつるみ楽しそうにしているあなたを見て
    裏切られたと思い・・・あなたを憎んだ!!けどあなたをこんなひどい目に合わせる気なんてなかったのに・・・」
れいな「ううん。謝らないといけないのは私の方なの。聞いてねえさん。私があの人たちと一緒にいるのはねえさんを守りたかったからなの。」
加護「え・・・?」
れいな「私があの人たちの要求・・・ある目的をなすために仲間になれといわれたときの私の出した条件はねえさんを釈放して自由にすることだった。リーダーはその条件をききいれることを約束して
     くれたけれど同時にある忠告をしてくれた。それは「事が成就するまでは彼女に会ってはいけない。彼女が大切なら。危ない目にあわせたくないなら。」だった。だから私は何も言わずに
     姉さんの前から姿を消したのに・・・なんで・・・ごめんね、ねえさん」
加護「・・・れい・・・ぐわっ!!」
れいな「どうしたの?!ねえさん!!」
アヤンツ「は~いはい。そんなお涙頂戴話黙って聞いてるほど暇じゃないのよね~w」
そこにはムチを握りしめ妖しく微笑むアヤンツ将軍が立っていた。
アヤンツ「全くあのインチキ博士め!!なにが悪の芽よとんだ不良品じゃな~い!!ま、いっかwおかげでたっぷりストレス発散できたしwお礼に二人仲良くあの世に送ってあげるわ~w」
ムチを嬉しそうに振り回しながらアヤンツ将軍が近づいてくる・・・
加護「うっ!・・・ぐっ!・・・ぐは!!」
れいな「(このままでは・・・二人とも殺されてしまう!!)」

 ? 「ちょとまつネ!!」
 ? 「おまえの相手わたしたちヨ!!」
絶体絶命のれいなのピンチにあらわれた声の正体は?れいなはこの危機を乗り切り加護を救うことが出来るのか?!

アヤンツ将軍が振り返るとそこには・・・
リン「リゾナントグリーンケンザン!!」
ジュン「リゾナントインディゴケンザン!!」
れいな「リンリン・・・ジュンジュン・・・」
助けがきた・・・これで私たちは死なずにすんだ・・・れいなの目に涙がにじんだ。
ジュン「アイヤ敵は2体カ。では私はあのケバイ女にするネ」
リン「私はれいな助けることにスルカ」
二人でそう示し合わせた刹那、ジュンジュンはアヤンツ将軍に向かって飛び掛かり、リンリンはれいなと加護のほうに走り出していた。
ジュンジュンは手にした巨大な偃月刀をアヤンツ将軍に向かい振り下ろした!!その切っ先をムチで払いのけるアヤンツ将軍。しかしその手にはこれまで味わったことがないほどの衝撃が残る。
ジュン「ワタシの一撃払いのけるとはなかなかヤルネ!でもいつまでも受けきれないヨ!!」

リンリンはその二人のわきを素早く駆け抜けれいなの下へ近づいてくる・・・その手には剣が!!
れいな「!(リンリンには私が怪人に襲われているように見えてる?!)まってリンリン!!違うの、この人は私
     の・・・」
リン「れいなすぐ助けてあげるネ!!怪人め、覚悟するアル~~~」
れいなは二人の間に入ろうと体を起こそうとするが加護は離さなかった・・・剣を振り上げるリンリン・・・
れいな「いや~~、やめて~~~~~~!!」

リン「ナンチャテw」
そういうとリンリンはくるりと向きをかえ・・・まるでれいなと加護を守るように立っている。あっけにとられるれいな。
リン「その怪人から悪の気は全然感じないネ。それどころかコドモ守る母親のような暖かく力強い気にあふれて
   るネ」
これがリンリンの能力。相手の気を読みとったり、気を感じることにより敵の居場所を探ったりできるのである。
リン「事情はわからないがとにかくあのオバサンやっつけるのが先ネ!!」

アヤンツ「も~いいとこだったのに~~!!や~めたwかえろっと」
そういうとアヤンツの体がふわっと空中に浮かび・・・みるみる上昇していく。
ジュン「コイツ飛べるのカ!」
アヤンツ「そう~よ。私は飛行能力を持ってるの。いいでしょう~~w今日はこれでおいとまするわね。あっ!お
      土産はもらっとこうかしらw」
そういって残忍な笑みを浮かべると右手を加護のほうに向けた。
アヤンツ「さ~~!その女の体内に潜みし悪の芽よ。その体を食い破って我が手に戻りなさ~~いw」
次の瞬間!加護の体が大きく仰け反った。メリメリメリ・・・ボシュッ!!
加護「・・・ぐあっ」
れいなは目の前で起こっている惨状に反応できずただ加護の胸に空いた大きな穴を見つめていた・・・
悪の芽の支配から解放された加護の体は元の人間の姿となったが、その穴からはとめどなく血が噴出している。
れいな「い、いやーーーーーーーーーーーー!!」

リン&ジュン「逃さないネ!!」
れいなとは逆に素早く反応した二人。アヤンツの元へ飛び去ろうとする悪の芽に二人の必殺の一撃が放たれる!!
ジュン「青龍堰月刀、一刀両断!」
リン「朱雀剣、紅蓮乱舞!」
おぞましい悲鳴のような音を残して悪の芽は消滅した。
アヤンツ「どこまでも使えない不良品ね!!あ~あ雨でずぶぬれだし気分最悪。か~~えろっと。じゃ、バイバ
      ~イw」
ジュン「マテ!逃さないヨ!!リンリン、いくヨ!!」
ジュンジュンは振り返ってリンリンを呼んだ。しかしリンリンは迷っている・・・
れいな「私は大丈夫だから・・・後を追って!そして、仇を・・・」
まだ迷っているリンリン。なかば強引にジュンジュンがリンリンの手を引く。
リン「・・・わかった。きっと仇トル。きっと・・・」
そういうとリンリンとジュンジュンはアヤンツ将軍の後を追った。

降り注ぐ雨だけが二人を見ている・・・加護を抱きかかえるれいな・・・
加護「・・れい・・な。」
れいな「なに、ねえさん。」
れいなは加護が話すのをとめなかった。そしてこれが最後の言葉になることもわかっていた・・・
加護「ねえ・・さん・・・か。孤児院に・・来たころ・・いつも泣いていた・・・あなたに・・・わたしが今日から・・・あなた
    のねえ・・さんに・・なってあげるって・・わたしが・・・そういった・・・」
れいな「うん。凄く嬉しかった・・・。あの日からねえさんが・・・ねえさんだけが私の全てだった・・・」
加護「こんなこ・・というと・・・ばちが当たる・・・かもしれない・・けど・・・わたしはあなたの腕の・・・中で死ぬこ・・・
    とができて・・・幸せ・・よ・・・」
れいな「ねえさん?ねえさん?!やだ、死んじゃやだよ、ねささーーーーーーーーーーん!!」
れいなのその叫びに呼応するかのごとく雨が激しくなってゆく。
そして加護が自分の腕の中で冷たくなっていくのを感じながられいなは意識を失いかけていた。

 ? 「大丈夫。まだ助かるわ」
そういうとその声の主はれいなのとなりにひざまづき加護の胸の穴に両手をかざした・・・
聞き覚えのある声。顔を上げたれいなは我が目を疑った。まさか、なぜ彼女がここに?幻覚なの?
 ? 「ここで戦っていたのね、れいな。ボロボロじゃない。この人が終わったらあなたも治してあげるわ。」
れいな「さゆ?なぜここが?」
さゆ「この近くを偶然歩いていたらあなたの泣く声が、私を呼ぶ声が聴こえた・・・ん~ん、違う。わかったのよ。」
さゆ「そう、わかるって感じ。でその声が私をここに導いた・・・」
れいな「さゆ。本当にありがとう。」
そういってれいなはさゆに頭を下げた。
れいな「この人は・・・私のねえさんなの。血は繋がってないけどねえさんなの。お願い。助けて。お願いよ・・・」
さゆ「大丈夫よ。あとほんのちょっと遅かったら危なかったけど。見て」
そういうとさゆは加護の胸にかざした手を少しずらす。先ほどまで大きく開いていたはずのその穴はもうほとんど塞がりかけている。
さゆ「見た目に反してあまり血が出てないのよ。あなたが能力で抑えてたんでしょ?でも穴を閉じて内臓も修復
    したらすぐ本部に連絡して医療班をよこしてもらわないとね。」
しかしれいなにはその声はほとんど聴こえていない・・・さゆにぐったりともたれかかるれいな。
さゆ「れいな?」
さゆはクスリと笑った。そのことも知らずれいなは寝息をたてていた。
さゆ「お疲れ様。次にあなたが目を覚ますのは暖かいベッドの上よ。」

いつのまにか雨はやんで、空はうっすらと明るくなり始めていた。
さゆ「今日は特別念入りに治癒してあげるわね。・・・そしてこれが最後の治癒になるかもしれない・・・」

目を覚ましたれいなの目にまず映ったのは白い天井であった。周りを見渡すといつもの光景・・・そこは自分の部屋。自分のパジャマを着ている。もちろん体には傷一つついていない。
れいな「夢?」
昨日自分が体験したことは悪い夢・・・目を覚ませばいつもと同じ生活が始まる・・・
れいな「!」
れいなは白いテーブルの上に置かれた紙切れを見つけるとベッドを飛び起き、パジャマを脱ぎ散らかして急いで着替えるとその紙切れを握りしめ部屋を後にした。

ここはリゾナンダー本部第2病棟。そのとある一室・・・
れいな「ねえさん!!」
そういってノックもせず部屋に飛び込むれいな。
加護「おはよう。れいな」
れいな「ねえさん。もう平気なの?痛いところとかない?・・・ごめんなさい・・わたしのせいであんなひどい
     目に・・・」
そういいかけたれいなを自分の下に引き寄せ加護は優しく抱きしめた。
加護「いいの、もういいの・・・れいな、あいたかったわ、れいな」
そういうと加護は抱きしめた腕に力を込めた。
幼い子供のようにわんわんと泣いている二人。
しばらくして二人の間にいつもの空気が流れた。
れいな「わたしね、ねえさんに会ったら話したいことい~っぱいできたの。なにから話そうかな?あのね・・・」





















最終更新:2012年12月17日 11:26