(16)652 『秋の珍事』

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。



すっかり涼しくなってきた今日この頃
“魅惑の水さんルーム”で読書にふけるリゾナンターのリーダー・高橋愛
手にしているのは『宝塚歌劇・魅惑の名言集』

「アカン…この台詞…何回読んでもシビレるわ…」

妄想暴走中の愛と分厚い扉を隔てた隣の部屋では
里沙がリンリンに正しい日本語講座を開いていた

「ニガキさん。この“ぞぉ~さん”は何のコトですカ?」

教材は里沙の愛読書である人気漫画“クレヨンしんちゃん”だった

「バッ…リンリン!そーんな事聞かないでよっ!」

里沙は自らの教材選択ミスを悔やんだ


そんな平和な秋の夜長に突然の事態が襲いかかった

「うわぁぁぁっ!」

外から誰かの悲鳴が上がる
里沙とリンリンが窓に視線を移すとそこは真っ赤な光が…

「なに?どーしたのよ!?」

外の様子を伺おうと里沙が急いで窓を開けると、すぐ側まで炎が迫って来ていた

「うぉっ!ダークネスの襲撃?!」
「タイヘンデス!バッチリじゃないデス!」
「リンリン!行くよ!」

ふたりは急いで火の手が上がる店の裏手へと走り出した
店の裏口を勢い良く飛び出すとそこには既に臨戦態勢のリゾナンター達が揃っていた
その背中に里沙が声を掛ようとしたその時


「ヤバいってヤバいってば!ガキさんに怒られるよぅ~」
「ジュンジュンがガンガン攻めるからこうなったと!」
「タナカが早クシロ言っタ。ダカラこーなっタ」
「とにかくバレんうちになんとか片付けなあきませんって!」
「ファイヤー!」
「久住さん!テンション上げてる場合やないですって!」
「そう言うみっつぃー、最近水が操れるようになったって聞いたの」
「操れるだけで何もない所から創り出すのはまだ無理ですから!」
「じゃぁ、この炎には対抗できないんだ」
「その“使い物にならへんなぁ”みたいな目ぇせんといてくださいよ、道重さん…」
「仕方ないなぁ…絵里ちゃんの風で吹き消しますか?」
「余計にひどいなりますから!店に燃え移りますから!」
「ファイヤー!萌え~っ!」
「久住さん!今、一大事やねんで!」
「とりあえずバケツリレーで水を運ぶったい!」
「じゃぁ、うさちゃんズにも手伝わせるの」

一通り揉めた後、5人は店内に向かうために裏口の方へ振り返った



「…アンタ達…何してんの」

「あ…」
「見つかったっす…」
「バレてもうた…」
「コラーーーーーー!!!!」

━…

店内で横一列に並んで正座させられた絵里、さゆみ、れいな、小春、愛佳、ジュンジュン
5人の前には鬼の形相で仁王立ちの里沙

「で?」
「だけん、小春が焼き芋したいって言うけん…」
「そしたらジュンジュンも食べてみたいって言い出したら止まらへんくて…」
「仕方ないから公園で落ち葉を集めてきたの…」
「でもなかなか焼きあがらなかったんですよ~…ウヘ」
「だからジュンジュンが落ち葉をいっぱい足したっす」
「久住モ一緒ニ足しタ」
「バッ…バカーーーーー!!!!!」

新垣サンダーが喫茶リゾナントを直撃した



━その頃、愛は…

“魅惑の水さんルーム”で『宝塚歌劇・魅惑の名言集』付録DVDを
38,000円のヘッドホン装着で鑑賞していた





















最終更新:2012年11月25日 18:15