(19)230 『死なないで』

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「死なないで」 そう言うと女は横たわっている俺の傍らに跪き、癒しの波動を送り始めた。

俺の仲間の放った敵味方お構いなしの攻撃で出来た傷口がふさがり、出血が止まる。
薄れていた意識がしっかりし始めると同時に激痛が襲ってきたが、それは俺が死の淵から生還しつつある証拠だ。
俺は歓びと感動に心を打ち振るわせながら、女に言った。

「どうして俺なんかを助けるんだ。 あんたの命を奪おうとした俺のことを」

すると女は立ち上がり、俺の顔を見下ろしながら言った。

「死なないで、ずっと苦しめばいい。
それが世界一かわいいさゆみの顔を傷つけたお前への罰」

俺は目の前が暗くなったが、それは女が日の光を遮っているからだけではなさそうだ。





















最終更新:2012年11月27日 00:13